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夜9時から始まり、救急外来が閉まる朝7時まで。
総合病院の待合室は、ベンチがたりないほど救急患者で溢れていた。
夜通しの診察をした夜勤明け……(といっても、時計の針はすでに正午を回っている。)
「やっと帰れる……」
自販機で缶コーヒーを購入し、プルタブに手をかけた瞬間、脳天直撃するサイレン音。
「あー……まじか。」
呟いたと同時、スマホが胸ポケットで震える。
「先生ぇ。まだご帰宅されてないですよね?緊急オペの患者が入って人出が……」
ほらな。
ーーって所までが数時間前の出来事。
ようやく仕事から解放されたのは夕方18時過ぎ。
白衣をロッカーに片付け、ジャケットを羽織る。
「も……限界。」
ふらふらと更衣室から出ようとしたオレは、前方から浮き足気味で近づいてきた小児科医助手、緋村良樹に捕まった。
「佐野先生ー。丁度いいところにいた。」
「合コンなら行かないぞ。」
「なーんで言いたいことわかったんですか?てか、断らないでくださいよ。」




