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ヴィルディステの物語  作者: あるかな
【序】

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1/343

0‐00 狭間にて

 


 あるじはただ、耳を澄ます。


 彼方の嘆きを拾い、

 此方の願いを聴く。


 遥か、遥か遠き星々から、

 すぐ近く、足元を這うものからも。


 喜びの声、感謝の声——

 子が生まれた、病が癒えた、想いが伝わった、と。


 悲しみの声、怨嗟の声——

 子を失った、不治の病にかかってしまった、永遠とわに生きると誓ったはずなのに、と。


 あるじが創りし無限の世界。

 上にも下にも。あちらにもこちらにも。


 ひたすら聞こえてくる声に、あるじはただただ耳を傾ける。


 そこに、救うべき声を見つける為に。



お読みいただいてありがとうございます。

ナギサの物語が始まります。のんびりとお付き合いください。

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