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魔王様の隠し事  作者: 木に生る猫
みんなで騒ぎましょう

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水魔法披露会

※後書きに大切なお知らせがあります。必ず読んで下さい※

研究発表の会場から出てきたリウとリアは次に〝水魔法披露会〟と描かれた看板が置いてある会場の前に立っていた。


「……水魔法披露会ってなんですか……?」

「ディーネ考案の色んな水属性の魔法の披露をしたり水魔法だけでショーをしたりする催し物。私は報告受けただけでよく知らないからなんとも言えないけど……人は集まってるわね。案外しっかりやってるのかしら」


リアの疑問にリウがそう答えた。

このこの催し物にはリウはあまり関わっていないらしい。

しかし、周りを見れば会場に入っていく者はそこそこな数がおり、案外ちゃんとしてるのかもと興味をそそられる二人。

二人が顔を見合わせ、会場へと入っていった。



会場に入ると中には大量の椅子が一定間隔で設置されており、見れない人が出ないように工夫が施されていた。

高さが調整されていたり、前の席と位置がずらされていたり、色々と。

そんな工夫に感心しつつ、リウがどこに座ろうかと視線を巡らす。

リウが席を決め、リアに意見を聞こうとしたところで目を輝かせたリアに声をかけられた。


「一番前にしましょうお姉さま! ディーネが出演するかもしれません! 折角なら近いところにしましょう!」

「……リアがそうしたいならそうしましょうか。でも、ディーネが出るかは分からないわよ?」

「それでも一番前がいいです! だってよく見えそうじゃないですか! 早く行きましょう席が取られちゃいます!」

「分かった、分かったから引っ張らないで……」


リウを引き摺りながらリアが前に行き、丁度真ん中の二つの席に座った。

目の前には巨大な舞台があり、リアはなにを見せてくれるのかとわくわくしている。

はしゃぐリアを見て優しく微笑み、リウは改めて他の席に視線を巡らせた。

大量というほどではないが、そこそこな数が席に着席し披露会が始まるのを待っている。

始まるのがいつなのかは分からないが、人数から見てそう長く待つことにはならないだろうと推測するリウ。

ふと隣を見れば、リアが席を近付けようとしていた。

リウが深い溜め息を吐く。


「リア」

「はい? お姉さまと離れてるの嫌なので近付けますね、んん、結構重っ――」

「殺されたくなければ今すぐ戻しなさいね」

「ひゃいぃっ!!」


半ば悲鳴のような声でリアが返事をし、慌てて椅子を戻した。

リアがおずおずとリウの様子を窺えば、リウはニコニコと優しげな笑みを浮かべてジッとリアのことを見つめている。

しかし、優しげな筈のその笑顔に不穏な色が混じっているのは気のせいではないだろう。

リウを怒らせてはいけないことをよく知っているリアは、他の客の迷惑にならぬよう小声でごめんなさいごめんなさいと謝罪を続けていた。


「……リア」

「ぴゃいっ! にゃ、にゃにゃにゃにゃんでしょう!?」


噛みすぎて猫みたいになっているが、それはスルーするとして。

リウに声をかけられたリアが慌てて返事をすると、リウはおかしそうに笑って優しくリアの頭を撫でた。

きょとんとするリアに向かって微笑み、リウは口を開いた。


「反省さえしてくれればそれでよかったのだけど、そんな怖がるとは思ってなかったわ。怖がらせてごめんね」

「……えっ、反省させるために〝殺す〟発言したんですかですか!?」

「そうよ? ここで叱られたくはないでしょうし、場の雰囲気も悪くしちゃうから」

「ぅ、ごめんなさい。お姉さまへの愛が暴走してしまいました。落ち着きます」


しゅんとしてリアが大人しくなった。

リアの頭を撫でたりしつつ時間を待つと、一人の男が舞台袖から出てきた。

そして、突然大規模な魔法が発動された。

それは効果範囲内に雷雨を発生させる危険な魔法、〝雷雨到来トゥルエノレグンヴェニーレ〟。

それが、舞台の上を効果範囲とし発動された。

不安げな表情をする観客たちと、落ち着いている男、ついでにリウとリア。

楽しげに二人が舞台を見つめていると、男が魔法を維持したまま舞台袖に帰っていってしまった。

入れ替わるようにして左右から()()()()()が舞台に現れた。

一人は海色の髪を三つ編みにした幼女。

二人目はショートカットの藍色の髪の少女。

二人の幼女が相対すると、男の声が会場内に響く。


「三つ編みの少女、ディネは小さな村の平凡で穏やかな家庭に生まれました。しかし、彼女には家族だけしか知らない秘密がありました。彼女は水の精霊に愛されているのです。3歳の頃、病気で苦しんでいた際に現れた精霊は言いました」


『他の人にはあなたが私に愛されていることを話さないようにね』


「理由を聞けば、襲われてしまうからと精霊は答えました。それから二年後、彼女は精霊の言い付けを破ってしまいました。うっかり、精霊に愛されていると言ってしまったのです。当然村は騒然としました。ですが、恐れられることはなく少女は平和に暮らしていました。……しかし、突如として、藍色の髪の少女が村に来ていいました」


『精霊の愛し子はどこ』


「幼い姿をしていたので、村人たちはディネを連れてきました。――その時! 藍色の少女にディネが攻撃をしてきたのです!」


ルリア――ではなく、藍色の少女が黒い水球を作り出してディーネ――ではなく、ディネに放った。

こそこそとリアがリウに告げる。


「ディーネ――んんっ、ディネちゃんの三つ編み姿可愛いですね」

「そうね」


それから、二人はショーを楽しみご満悦で会場から出た。

ストーリーは精霊の愛し子という立場を妬む精霊に嫌われた女の子が主人公ディネを敵対視し、様々な嫌がらせをしていき、それに傷付きつつも負けずにディネが女の子に嫌がらせなんて意味ないと説得を続け、穢れた色と自嘲した女の子の魔法で生み出した水球を綺麗だと褒め、なんとか和解――的なストーリーだった。


「うんうん、仲直りできてよかったですねぇ」

「……ルリアまでやってたわね……」


しかも、ディーネよりルリアの方が演技が上手だった。


「……ふふっ」

「んふふ」


からかうためのネタが出来たと二人して笑い、歩いていく二人であった。

タイトル変えます。

今更かよって思いますよね、たぶん。

でも変えます。

ただ、突然変えると混乱する人も居るかもしれないので8日にタイトルを変更します。

で、肝心のタイトル名なんですが。


『魔王様の隠し事』


というタイトルに変更します。

いい名前思い付かなくてめちゃくちゃ迷ったんですけど、主人公リウちゃんから付けようって思って思い付いたのがこれです。

先ずリウちゃんは魔王なので魔王様。

そして色々と秘密があるので隠し事です。

秘密があるって印象を上手く持たせられてたらいいんですけど、どうでしょう。

意味深な発言させられてますかね?


まぁそれは置いといて。

もしタイトルが他の作品と被っちゃってたら申し訳ないんですけど、とりあえずこれからはこういう名前でやっていきますよーというお知らせです。


あと、それに伴ってあらすじも変更する予定です。

内容はまだ決めてませんけど。

タイトルやあらすじが変わってもどうかリウちゃんや他のみんなをよろしくお願いします!

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