第57話.やる気
「待ちわびたぞ」
「え?、ついさっき戻ってきたばかりですよ?」
「1年待たされる身にもなってみろ」
「1年て、まさか…」
「まぁ、冗談だがの」
「…」
「ん?、どうしたスグルよ」
「…」
『あの…、時空調整とか色々あって1年進んだだけでも精神的負荷が高く、妥協している所に、そのような冗談は止めて頂きたいのですが』
「う、うむ、すまなかった」
「…」
『主?』
「疲れた…、暫く…働きたくない………」
- 『スグル殿、踏ん張りどころですぞ』
- 『スグル、元気出せ』
「申し訳ない、スグルを追い詰めてしまったか。だとすると、この後の衝撃に堪えられるのか不安だの」
『この後…ですか?』
『この後、何が有るんですか?!』
- 『ティファ殿、落ち着け』
『主の心労を考えた事有るんですか?!』
- 『さすがに、そこは量りし得ないが…』
『主の心が潰れてしまいます!』
「い、いや、なに、その、サンラに戻れば分かることなのだ、が…」
『これ以上、主の負担になるのなら、この王国に明日は無いと思いなさい!』
- 『ティファ姉こわい』
「ティファ…、ありがとな。大丈夫だから…とりあえず怒りを鎮めてくれ…」
『主に免じて此処は納めますが、何かあったら只ではすみませんよ?』
「わ、わかった。」
「一旦、サンラに戻るか。再興計画を練らないといけないし…」
『分かりました』
「それじゃ、ネフカさん、ミレーヌさん、レシカさん、サンラに戻って活気ある街を取り戻す準備をしようか」
「「「はい」」」
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「王よ、行かせて良かったのですか?」
「宰相よ、今さら止められん。95年も停まっていた刻が動き出したのじゃからな…」
「しかし、アテラ殿の話ではサンラの街は…」
「皆まで言うな。最早、彼らに任せるしかないのじゃ」




