第19話.顔合わせ
- [水、どのくらい貯めてくれる?、だ]
「そこは溜池みたいなものなのか?」
- [そうだ、だ]
「貯めるかどうかは見てみないことには、判断がつかないな。…ランドさんから見てどう思う?」
- 『そう…ですな…、実際に見たほうが早いかもしれません』
「この乗り物より一回り大きくても、その水場に行けるか?」
- 『昨日、スグル殿が向かうような話をされたので、走行予定の地形を分析してみたところ、マイクロバスの大きさまでであれば、到達は可能と思います』
「そこまでの距離は?大体でいいよ」
- 『んーとね、100kmぐらい。あまりスピードを出せる道じゃないから3時間は見たほうがいいね』
うーむ30~40km/hか。
「えっと、領────」
「はっはっはっ、レギルで良い」
「んじゃレギルさん、もうすぐ昼なんだけど、一旦レギルさんとレシカさんは街に戻ってもらうけど良い?」
「なにか不都合でも?」
「そうじゃないんだ、溜池に行ったらある程度水を貯めなくちゃならないから、今日は帰れなくなると思う。そうなると、領主やお嬢さんが居ないというのは混乱すると思うんだ」
「あー、確かにそうだな。一旦帰って、次は予定を組んで視察するか。」
「それじゃあ、レギルさんとレシカさんを送ってくるわ」
- 『この場所で待っとれば良いですかな?』
「そうだな、危険が無ければ頼むよ。危なくなったら散開しても構わない」
- 『承知』
「じゃ、一旦戻ろう」
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来た道を戻る
「そう言えばスグル殿」
「何でしょう」
「商業ギルドのほう許してくれぬか」
「んー」
「冒険者ギルドに行くと、ランクが低いと護衛や輸送依頼は受けられないぞ?」
「そうなんだよなー、どうすっかなー」
『主、前を』
「ん?あぁ。おっとアイツは、ご苦労なこって」
「あやつが原因か?」
バックミラー越しに遠ざかる人物を見る
「そうだな…」
街に着くまで気まずい雰囲気
「それじゃ、今日は戻れないのと、明日は夕方ぐらいには戻れると思う。」
「あぁ、分かった。戻ってきたらギルドの件を話し合うか。」
「あぁ、お願いするよ。それじゃ」
2~3話先まで書いてから1話投稿しております。
なんか変な方向に進んでますが、どこで補正しよう…
無理のある展開になりますが、ご容赦ください。