大人な僕らの開拓史
若干、続編のような、続編でなないような……?
とにかくどうぞ!
僕らの辿ってきた道は曲がりくねっている。
ぐにゃぐにゃで、全くの効率性が感じられないその轍は、確かに僕らが切り開いてきた道。
スゴく汚らしくて、芸術性なんか当たり前のように無い。
せめて、もう少し真っ直ぐに歩みたかった。
せめて、もう少し真っ当に進みたかった。
どうしてなのだろうか?
それはきっと、僕らの視界が曲がっていたから。
それはきっと、僕らの世界が歪んでいたから。
曲がった視界じゃあ、真っ直ぐ物は見えないよ。
歪んだ世界じゃあ、直線なんて有り得ないよ。
平均台の上はいつもグラグラ目眩ばかりで、すぐに堕ちちゃって。
グラグラグルリ、と景色が狂う。
――こんなハズじゃあ、なかったのに……
いつから僕らは自分を曲げたのだろう。
いつから僕らは自分を殺したんだろう。
いつの間に、いつの間にか僕らは大人になった。
僕らはそれを肯定も否定もした覚えはない。
本当に『いつの間に』だった。
僕らの『自分』は姿を消して、大人な僕らが生まれた。
まるで社会に馴染んでくかのように……
社会に僕らの『自分』は殺されたと、言っちゃえば簡単なんだろう。
だけど、社会が僕らに何かを言ってきた覚えも無かったんだ。
僕らは勝手に焦って、勝手に大人になっていた。
大人な僕らは真っ直ぐ進めない。
だけれども、僕らは決して停滞はしていない。
どんなに非効率だって、前へは進んでいる。
ぐにゃぐにゃと後ろへ続く道はみすぼらしいけれど、それは僕らが今まで生きてきた証だから。
僕らが真っ直ぐに進まないのは、その先に小さなアリがいるからだから……




