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わがままバッドウェザーズ
例えば、それはとても暑い日差しの日
漕いでも漕いでも、ぶつかる風は生暖かくてちっとも涼しくない
必死に進んでも、目から汗しか出てこない
例えば、それはとても風の強い曇りの日
ペダルをどんなに回しても、向かい風でちっとも前へは進まない
必死に回しても、向かい風が強くなるばかり
例えば、それはとてつもない豪雨の日
走れば走るほど、顔に雨がぶつかり視界が滲んでいく
必死に急いでも、目には水滴しか降り積もらない
軋みながらも進む私たちの自転車は、今日も私たちを乗せて走りつづける
この苦しさは、私たちの日々が幸せな証拠でもある
その涙は、私たちが幸せを望む我が儘でもある
あの天気は、私たちが刻んできた日々の絵日記でもある
最適な日々など訪れないけれど、それでもこの自転車とならまだ漕いで行ける
わがままな空は今日も彩りを変えて時を刻む
私たちもその下を潜り抜け、今日を生きる
ほら、空は晴れた
だけど、ちょっぴり暑いかもね
それが毎日、それでも当たり前
私たちは今日もサドルにまたがる
ペダルを踏みしめる
さあ、行こう
わがままな私たちにお似合いな、わがままな空の下へ――




