1.そして俺は無職になった。
2作目です。
書いてるうちにハイファンタジーになってました。
更新ゆっくりですが、お付き合いください。
会社が倒産して、明日から仕事がない。
不渡りを出した。
貯金代わりに購入していた自社株も価値がなくなった。
俺は、田中颯太、23才、大卒、独身、彼女なし。
昨日まで、今を先行く新進気鋭のベンチャー企業の新入社員は、晴れて、無職の文無しとなった。
「あ~。 明日からどうしよう。」
ひとまず、やる気も起きない。
コンビニで、買えるだけ酒と摘まみ、インスタントラーメンを買い込む。
ニートだ。
明日から、俺は、ニートになろう。
今、話題のエリートニートだ!
エリートじゃないけどね!
脳内で、一人ボケ、一人突っ込みをしながら、スナック菓子も手に取る。
「ひとまず、酒と菓子だな。」
俺は、飲みたい酒と食べたい菓子を片っ端から籠にいれた。
「次の方、どうぞ。」
レジは少し込んでいる。 店員が一人しかいない。
「お箸は何膳つけますか?」
「2膳で。」
本当は何膳でもよい、今の俺に取って、箸の本数など何本でも構わないんだ。
「7520円です。 今、700円につき、一枚くじがひけます。成人向け、未成年向けが有りますが、どちらを引きますか?」
こんだけ、酒買い込んでるんだから、未成年のわけないだろ。
「成人向けで。」
どうせ、当たりに酒が含まれるか、否かの違いだろ。
今の俺に必要なのは、酒だ!
記憶が飛ぶまで、飲んでやる!
のんで!のんで!の~んで!の~んで!!!
店員に差し出された箱に手を突っ込んで、数枚、ごそっと引き出す。
手にくっついてきたくじを、ごそっと店員に差し出す。
「いち、にい、さん、、、」
律儀に枚数を数えてやがる。
イライラする。
ただの、八つ当たりだけどね!
「あっ、11枚です。どれを、戻しますか?」
俺の、イライラを察知したのか、店員がおどおどときいてくる。
少し、罪悪感を感じる。
「後、そこの肉まんとチキン買うわ。」
肉まんが230円、チキンが180円、これで、端数が700円を越える。
「はい、肉まんとチキンですね。」
「ああ、袋、分けなくてもいいよ。」
おれは、テンプレな店員が、次聞いてくるだろう、「暖かい物と冷たいものは分けますか?」という質問に先に答える。
さっきから、イライラしてる後ろのやつ気になるんだよね。
「くじも、家帰って開けるから、そのまま、袋に突っ込んどいて。」
万札をだしながら答える。
「お釣りです。」
「ありがとう。」
おれは、八つ当たりの謝罪も含めて、にこっと礼を述べて、コンビニをでた。
「むなしい。」
「何も考えたくないな。」
家までの近道の公園を横切りながら家に向かう。
池の周りのベンチには、犬づれの老人がまったりとくつろいでいる。
こんな時間にここを通ったことはなかったな。
仕事は忙しかった、帰宅は0時を超えることもザラで、さすがに深夜公園を通る勇気はなく、ここを通るのも久しぶりだ。
「田舎、かえろうかな。」
大学から上京したから、もう、5年か。
帰っても、仕事ないしな。
こっちにいても、仕事なくなっちゃったけどね!
友達や親にもまだ、話す気にはなれない。
「は~。まだ、明るいけど、やっぱ、家帰って飲もう。」
公園で気分転換でも出来るかな?とも考えたけど、出来そうもないので、やっぱり家に帰って、飲むことにする。
ガサッ。 ガサガサ。
コンビニの袋を机の上において、ビールを1缶とりだす。
プシュッ。
ゴク、ゴク、ゴク、ゴク。
水を飲むように一揆に1缶飲み干した。
机の上に1本残して、残りを冷蔵庫に入れる。
こんな時でも、ビールは冷えてるのが飲みたいからね。
と冷静に考えている俺に、少し嫌気もさしつつ、つまみも袋もあけた。




