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メルシュ博士のマッドな情熱  作者: 京衛武百十
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CLS患者同士の生殖

<CLS患者同士の生殖>


それは当然、コラリスとコラダムを番わせて子を生すことができるのかという意味だった。そこでメルシュ博士はさっそく、CLS患者に性的な機能があるのかどうかを確かめるべく、コラダムのズボンも下着も剥ぎ取って下半身を露出させた。するとそこには、少年らしくまだ身を隠した可愛らしいものが鎮座していたのだった。


「こうして見る限りでは特に問題もなさそうだが、何しろ脳が失われているからな。性的な興奮状態が得られるのかどうかが全くの未知数だ。さて、では早速、試してみるとするか」


そう言うと博士は手元にあった生理食塩水のボトルを使い、彼のモノを洗い始めた。今の彼女の体はロボットのそれなので汚れていても問題はなかったのだが、コラダムが何か別の細菌などに感染しては困るので、そうしたのである。なお、手術室は血などを簡単に洗い流せるようにとユニットバスのような構造になっており、床が濡れても何も問題はなかった。


しかし、美女に自分のペニスを優しく洗われているというのに、コラダムのそれは全く反応を示そうともしない。もうこの時点で結果は見えていたのだが、それでもメルシュ博士はきちんと確認することを望んだ。なのに、彼女がどれほど丁寧に愛でようとも、コラダムのそれはピクリとも反応を見せることはなかった。


三十分ほどにわたって思いつく限りの手を尽くしたが、ラブドールのそれである彼女のボディーにあらかじめインストールされているすべての技術を尽くしたが、その一切合切が徒労に終わった。


「ふむう、やはりダメか。性的な興奮を覚えるような機能はまったく持ち合わせていないと見える。となるとCLS患者同士では、通常は生殖は行われないと見做すしかないか」


ここまでやってもまるで効果がないのを確かめた博士は頭を上げてコラダムの顔を見た。食事をもらって満足したらしい彼はただ無反応に虚ろな目で虚空を見詰めているだけで、やはり性的な刺激についてはまるで意に介していなかった。


「仕方ない。では、別の形で精子を採取するとしよう。精子が作られていればだが」


そう言って彼女は、ナノマシンよりは大型の、辛うじて肉眼で見ることも出来るマイクロマシンが封入されたアンプルを、マイクロマシンやナノマシンに任意のプログラムを施す為の専用の装置にセットして命令を与え、その準備が済む間にコラダムのペニスに尿道カテーテルを挿入、プログラムが済んだマイクロマシンを注射器に移して尿道カテーテルにセットし、コラダムのペニス内へと注入したのであった。

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