質拾壱話.サクシャの接触(5人目)
「こんにちは!」
「そなた......何者だ?」
「僕はサクシャ!この物語でいーっちばん偉いんだ!」
「ふむ、ではサクシャとやら。我が寝室に許可なく入ってどういうつもりかな?」
「どういうつもりも何も......君に忠告をしに来たんだよ?少しは感謝して欲しいんだけど......。」
「そなたの話を信じる理由が我にはあるのか?」
「んーないかな!」
「では、出て行ってもらおうか。我はこれでも戦うのは好きではない。出来れば大人しく......」
「......大人しく、何?」
「......なるほど、大きい態度を取るのはその強さゆえか。」
「ちょっと違うんだけど......ま、それでもいーかな!」
「我を殺さぬのか?」
「いやだって殺しちゃったら登場人物が1人減っちゃうじゃん!そんな展開、僕としてもごめんなんだよねー!」
「不思議なやつだ。」
「あ、そうそう、これからが本題なんだけどさー?このままだと、君の城もろとも魔王領が全部焼け野原になっちゃうよ?対策しといた方がいいんじゃないかなー?」
「どういうことだ。」
「全部ばーん、って爆発しちゃうんだよ!残念だね!」
「それを止める方法はないのか?」
「鍵はメルトっていう少年と、クローフィーっていう少女さ!」
「2人とも聞き覚えがないな。有名な人間はある程度抑えているつもりなのだが。」
「クローフィーっていうのは君の元配下、ブラッドが運営してる“血の民”の一員で、メルトはもうすぐここに殴り込みにくる冒険者だよ。」
「色々と聞きたいことがあるのだが......今は1つだけにしておこう。もうすぐレードが来るからな。」
「うんうん!何でも聞いて!」
「その2人の関係が聞きたい。鍵になる限りは何かしらあるのだろう?」
「あー、どうしよっかなー、まぁローシュにも言っちゃったしもういっかなー。」
「答えられぬか?」
「んー、ま、いっか。あの2人の関係......っていうか、あの2人は○○○○なんだよねー!」
「......ということは、その2人はもしや迷い人か?」
「あ、うん、正解!よく分かったね?この世界に異世界の知識を持つ人は少ないのに......。」
「少し前まで、配下だったとある人が教えてくれたのだ。」
「ふーん......その人のこと後で調べとかないと......。」
「どうかしたか?」
「いや、何でもないよ!んじゃ、バイバイ!」




