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声豚晃子の青春

「ギリギリを攻めたい」をモットーに書かせて頂きます。パロです。

声優さんの名前や特定の文章に関しましては突っ込まないで下さい。脳内変換でお願いします。

※実在の人物、出来事とは一切関係ありません。

内容はギャクをメインに書かせて頂きますが同性愛に関する知識が無い方や、不快に思われる方もいらっしゃるかも知れませんので、その場合は自己責任でお願いします

いつも通りのある日の事、君は突然立ち上がり言った。

「今夜、星を見に行こう」


中学最後の夏休みの思い出として、ここまでは良かった。気の置けない男女メンバーで天体観測と洒落混んだのだ。

皆、高校が違ってしまうから星空なんて特に興味なんてなかったけど、皆で騒いで「綺麗だね」「楽しかったね」って笑い会える思い出が欲しかった。だから夜の蒸し暑さの中、友達のお兄さんを引率に車を出して貰った。天体望遠鏡も借りて来て、お弁当作って、ぬるくなった炭酸飲料で乾杯した。お開きになる頃に最後だからって告白した子もいたけど玉砕して、女子だけ近くのファミレスで下ろして貰って失恋した子を慰めた。

それでもやっぱり中学生って事もあったし、日付が変わるまで外で遊ぶなんて出来ないけど、ギリギリまで粘った記憶がある。一人、また一人と親の迎えが来てファミレスから帰路に着く。失恋した子を見送ったら、女子は二人しか残っていなくて「最後になっちゃったね」なんてお互いに苦笑しあった。そして、このまま解散して歩いて家まで帰る。

少し、特別だったけど何でもない日常だった。

明日からまた、夏期講習に行く。夏休みが終わったら失恋なんて忘れた様な顔をして、また皆で笑って行く。そんなに日常を創造していた。

――――背後から迫る車のヘッドライトに気がつくまでは。


こうして、石田晃子の夏休みは病院での記憶のみとなった。


目が覚めると少しシミの付いた天井。動かない体。何故か自分は死ぬのだろうと根拠のない確信があった。

だが、どうすることも出来ない。もう少しで自分は死ぬとのに焦りも憤りも、感情なんて何もない。ただ、穏やかに終わりを待つ。静寂な諦めがあった。

思い返して見れば科学準備室で発光する魔方陣なんて明らかにファンタジーな物に触ったのが悪かった。あれは死亡フラグだ。

それに、町内での爆発事故や不振死。殺人事件の多さ…魔術師の戦いだか、プライドだが知らないが魔法を手っ取り早く使えるからと行って町内の人間を生け贄にしないで欲しい。

主人公も親父が早くに死んで、魔力のみ継承されたからといって、独学で魔術師なんぞ目指すものではない。下手したら人が死ぬんだぞ?そんな、取り扱い注意な技術は専門の機関でプロの指導の元に適切に習得すべきだろ。世の中には独学だと危険なものもあるから資格取得の為の試験が有るのだ。特に命に関わる物なんて独学でなんとかするべきではない。無免許医師で許されるのはブラックジャックくらいなもので、そんなの令和元年この御時世に許される訳がない。

そして、なんだよ。主人公の財産を追ってやってくるイケメン共は。「魔術は親から子へ継承されるものだ」とか抜かしてんなら他人の家の魔術盗もうとすんな。いや、普通の人からしたら使い道ない埋蔵金を手に入れたい気持ちは解るけどさ、だからって力ずくは止めよ?おかげでこっちは生け贄の為に殺されたり、意識不明で病院送りにされたり、見せしめに殺されたり、おちおち買い物にも行けないんですけど。

一番嫌なのは魔力切れたって理由で生きたまま食われる事ですよ。相手が吸血鬼の攻略対象ならワンチャンあるよ。眷属として主人公の友人&護衛ポジションで生き残るルートがあった。だが、それが化け物級の見た目の場合即、アウトじゃん。

「これだからブラックファンタジーを題材にした乙女ゲームは嫌なんだ」

晃子はため息混じりで晃子はそう呟くと自分の言葉に驚愕して飛び起きた。


「~~~!!!!???!???」

「お、おはよう晃子。大丈夫か?色々と」

「………お兄ちゃん?」

目の前には寝ていた自分を看ていてくれたのだろう、兄が少し驚きいた顔をしながら晃子にお茶を渡してくれた。

「いま、何月何日?」

状況を整理するために、ひとまず落ち着こうと晃子がお茶を飲もうも軽く体を反らすと胸に激痛が走った。

「がっっ、ぁ~~~ぁあ」

「あ~ああ、ゆっくり動け?な。お前、肋骨いってんだから」

「……肋、骨?」

「覚えてねぇーか?一昨日、同級生と天体観測行っただろ?その帰りに車に激突されたんだよ」

記憶をたぐり寄せると、確かに天体観測の帰りに事故にあった。魔術師だの生け贄だのは一切関わっていない。だったら、さっきの自分の愚痴はなんだったのだ、と晃子は首をかしげる。夢だったのだろうか?それにしてはやけに現実味を帯びていた。

「怪我は安静にだとさ。後、目が覚めないから脳波見て貰ったけど異常はないってよ」

晃子を尻目に兄は状況を説明してくれている。放心状態で話を聞いていると両親に祖父母、晃子の顔見知りたる家族が続々と病室に入ってくる。皆、青白い顔をしていて、本当に心配してくれていたのだと云うことがひしひしと伝わって来た。

「えっと、心配かけてごめんなさい」

申し訳なくて晃子が謝ると涙ぐんで「辛かったね」と諭してくれる祖母。「良いんだ」と言って頭を撫でてくれる祖父。晃子の好物である桃を剥いてくれる兄。晃子の手を握って「良かった」と繰り返して号泣してくれる母。後から入ってきた医師に晃子の状態を詳しく説明してくれている父。皆、仲良しで涙が出る程いとおしい晃子の家族だ。


そして、気が付く。

――――この石田家。全員、声が似ている。

(だってCVは家族三世代が同居してると言われている有名声優様だから)

また、意味不明な言葉が晃子の中に浮かんでは消えた。

その言葉の意味は解っちゃいけない気がするが晃子は自分の考えを放棄して、目の前の幸せを噛み締めたかった。



ばっと思い付いただけのものです。

続きをかけるなら書きます。

パロの出展

化物語ED『君の知らない物語』

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