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サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
4章 悪魔との戯れ編

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69話目 ダイスロールの死闘!

 すぐにウーちゃんとファイちゃんを女王様の背中に回り込ませた。


「蜂の巣を食らえーっ!」


 ザクザクザクザク!


 【絶滅】を撃たれるまで刺すつもり。もちろんあたし自身も迫りつつ、【敏速】を準備!


「ホホ、なるほど」


 対するイシュタール女王は、一度ガクンと落下したあと、すぐにあたしの反対側へと逃走した。その最中に【闇】が発動。


「むっ」


 空間に撃つのって難しいんじゃなかったっけ? 座標指定とかで撃ったの?


 カンで逃走方向そのままを刺させた。――お、なんか手応えアリ! ふふふ、女王様は逃げるのが苦手のようね。【光】で白日の下にさらして差し上げますわ~っと。


 白い光が弾けて、闇がかき消えた。そこには、ウーちゃんとファイちゃんが刺してた、穴ぼこだらけの女王様……。


「じゃない!?」


 丸まった絨毯!? が、落ちてく……!


「囮じゃ」


 ビスビス!


 離れた場所で飛んでた女王様が、2人をダイスで撃破。――ぐあ~、なんという一休さん!


「でもとりあえず投げる!」


 ボゴォ!


 よし、8点! 投げレーヴァが8点、戻りレーヴァが5点だから、このダメージでガンガン削るわ!


「――はっ!」


 あたしは慌てて【忘却】を準備した。


 あっぶな……! 女王様、両手がフリーじゃない! さっき暗闇だったうちに、【中和】で麻痺を消してたのね!

 ダメージうんぬんなら、〖オーメン〗封じが最優先でしょ!!


「フム、惜しいの」


 女王は苦笑しつつ〖オーメン〗の準備をやめて、インベントリから新しいギャッベを取り出した。――うわー、ギリッギリで【呪文の達人:黒】への【忘却】が間に合った! 本当アブなかった!


 女王様は澄ました顔で白魔法に切り替えた。


「では【魔法霧散】じゃ」


 うん、これで2枚目ね。あたしの【機動】が消されちゃった。メリッサ・シスターズがキツかったみたい。


「じゃあ、【メリッサ】よ!」


 相手のイヤがる手で、打つべし!


 落下中のレーヴァテインを右手にガシィッと戻して、左手に緑の光を集める。――よし、無事に4体展開!


「ホホホ」


 女王様は、こっちを向いたまま少しずつ距離を取ってた。両手には、一休さんダイスがじゃらじゃら。


 ――おーおー、【絶滅】を使う気はないってワケね?

 認識が甘いですわよ?


「メリッサ、ゴー!」


 ダイスの雨の中を、直線と曲線を織り交ぜて猛然とくぐり抜けていくシスターズ。


 ビスッ、ビスッ!


 タウちゃんとファイちゃんが撃たれちゃったけど、残り2人は辿り着く!


「させぬわ!」


 女王様も巧みに飛翔しながらダイスを飛ばしてくる。ベストの胸ポケットから補充して、弾幕増加!


「ンでも……甘い!」


 こっちも【機動】発動! 速度アップ!


 ピシィ!


 ウーちゃんが右肘を捉えた! 弾幕が半減したところを、シグマちゃんが左肘!


「ぬぅ……失せよ、虫けら!」


 刺す寸前で、女王の【絶滅】が決まった。戦場はあたし達2人と、フワフワ浮いてるギャッベだけになる。

 斜め上空にいる女王様が、真剣な眼差しであたしを捉えた。


「なるほどのぉ……少し速いとカワせぬわ」

「ふふ~ん。みっちり練習したものね!」


 レーヴァテインをブン投げるけど、あっさり避けられた。――大丈夫、女王様は残り40点。こっちはまだノーダメよ!


「カモン、【メリッサ】!」


 これで3枚目。だけど使い所よ。女王の右手を奪って弾幕は薄いからね!


「ガンガン攻めるわ!」

「くっ!」


 女王は【絶滅】とダイスで確実にシスターズを消してきた。


 ――ニヤリ。背中がお留守ですわよ?


 どごぉ!


「ぐっ……」

「戻りレーヴァ、炸裂!」


 残り35点!


「さぁ! 出し惜しみはしないわ!」


 【メリッサ】4枚目、フルスロットルよ!


 あたし自身も距離を詰めて、今度は全員攻撃! ――右手が麻痺した今なら、イケる!


「小賢しいわ!」


 女王様が【絶滅】3枚目で、シスターズは一掃された。


 ――でも、あたしを防ぐのはギャッベ1枚!


「うりゃあ!」


 思いっきり振り抜くと、ボグォッと手応えがあった。


 ――って、あら? 女王様、かなり近くに立ってたの?


 見ると、青い肌の悪魔女王は、吹っ飛んだ先でさらにギャッベを出してた。


 ぐぎぎ……ワザと殴られてキョリを稼ぐとか、なんてイヤらしい!


「【忘却】!」

「――3枚目か」


 ぞくりと。

 全てを見透かされたような感覚。


 ――ううん、ビビってどーすんの!


 女王様は、【中和】を自分に撃っていた。これで向こうも3枚目ね。――あ、ヤバい! 右手の麻痺も解かれた!


 焦ってレーヴァテインを投げたけど、かわされてハズレ。

 うぐっ……もう1枚【メリッサ】が欲しいけど、【循環】なんて使ってるヒマないわ! クールタイム3秒とか、「永遠」とおんなじよ!


 あたしは【森の契約】で、【循環】いらないカードを使用済みにして、代わりに【メリッサいるカード】を1枚使えるようにした。


 ――昨日の100連戦を、ペガススさんチームや銀ちゃんとシッカリ研究してきたわ。

 女王様の戦い方は、【祝福】を張ってから〖オーメン〗がほとんどだった。【パラメデス】はおろか、特技の【二重魔法】で同時に呪文を唱えるとかもナシ。決める場面では、必ず【祝福】からスタートだった。


 なら……【メリッサ】を戻すのは今しかないわ!


 ギッと見据えたあたしに、イシュタール女王は悪魔の笑みを投げ掛けてきた。


「スキが生まれたのぉ」


 右拳が黒く輝いた。呪文名は……。


「〖オーメン〗!?」


 3枚目! 素で振る気!?


 コロコロコロ。


 ギャッベの上で、すぐにサイコロは止まった。1個目が6で心臓止まるかと思ったけど、次は1、そして最後は5。


 合計……12点!


 ボゴォッ!


「ぶふっ……」


 黒い衝撃波が襲ってきた。――オッケー、これぐらいは甘んじて受けるわ。64から12引いて、残り52点よ……ん?


「チッ、惜しいのぉ」


 え。


 いま女王様、舌打ちした?

 平均以上だったじゃん。――んん~?


 妙に思ったけど、位置はバッチリ調整して、戻りレーヴァをボコッと当てた。よしっ、これで女王は、あと22点!(相手を見ればライフ出るのって便利ね)


「やっぱ、〖オーメン〗は怖いわ」


 【忘却】4枚目で、【呪文の達人:黒】をしっかりツブしとく。


 ――あれ?


 女王様ってば……なんで【闇の衝撃】を撃たなかったの? 2倍だったのに……あ、さっきの舌打ちって、これを入れ忘れたって意味?


 疑問の答えは、スグに明らかになった。


「ホホホ……。特技、【二重魔法】! 【エコー】2連発じゃ!」


 え?


 青い両手が真っ赤に光って、左右からゴロゴロゴロっとダイスが振られる。出目はどっちも6、1、5。


 あ、ヤバッ……。


「【闇の衝撃】、2連!」




 どぼっぐおおおぉぉぉおおおおおーーーーーッ!!!




「うぐはぁ……!」


 どてっ腹にキたわ……! 大穴空いた気分。うぅっ……12×4で48点!


 残り……4点!!


 【防火】は……もういらないわね。最後の呪文が【闇の衝撃】になったから。【パラメデス】は……コレもなし。

 〖オーメン〗を、トコトン輝かせるデッキなのよ!


 女王は、アルカイックスマイルを浮かべていた。


「出目が13以上なら、勝負はついておったのぉ」


 ええ、そうよね……。13×5でも65点。あたしのライフがマイナスだったわ……。


「うりゃー!」


 レーヴァテインをブン投げて女王にブチ当てる。


 残り14点! すかさず【メリッサ】を召喚!


「ホホ、よい気迫じゃ」


 女王は、【中和】4枚目を自分に使っていた。【忘却】が消えて〖オーメン〗がいつでも撃てる。

 スッと右拳を振り上げた。ゆっくりと黒く光り出す。


 ――マズい! 【忘却】はもう無い!


「振らせるかーっ!」


 シスターズで全員アタック! 最後の〖オーメン〗をツブす!


「ホ。焦ったのぉ」


 女王は手を開いた。


 


「あっ……!」

「【絶滅】じゃ」


 シスターズは一気に退治された。【メリッサ】も打ち止め。


 戻したレーヴァテインを、ぐっと握り直した。


「なら、あたしが叩くまでよ!」

「それはならぬ」


 不意に女王が視界から消えた。――え、自由落下? 地面に……あっ!


「お主も……これで終わりじゃあっ!」


 最後の〖オーメン〗の体勢に入った。


 なるほどね……! あたしから逃げつつ、出目を速く確定させる手段ってワケ。

 たしかに、レーヴァテインを当てるダケじゃ足りないわ。戻して、もう一度当てる必要がある。そんな時間はない。


 ――でも。




 ザクッ!




「なっ……」

「ありがとう、女王様」


 最後の最後で、無防備になってくれて。


 でなきゃ、


「グ……グラディウス、か……」

「正解」


 社長のおみやげね。【魔化】がてんこもりのナイフよ。


 ――そして、もう1撃。




 ぼぐぉっ!




 投げたレーヴァテインが、女王様を捉えた。


 ズガアァァァアアアン!


 ド派手に蜂の巣の大地へ激突した女王は、出目が決まる寸前のダイスと一緒に消えていく。


 あたしは、ゆっくりと扉の前に下降していった。レーヴァテインとグラディウスを回収して、カメラの方を向く。


「いやぁ……強敵だったわ……」


 全力で挑んでも、なお底知れなかった芝の女王。〖オーメン〗使わなくても強かったわよ、ゼッタイ。


 心地よい疲労を全身に覚えつつ、重厚な扉を内側から開けると、その途端。


「うおおおーーーーーっ!!!!」


 割れんばかりの大歓声に迎えられたのでした。

芝の女王を倒したので、デッキを載せておきます。


レシピ名

「オーメン」


黒3(+3) 17枚

〖オーメン〗×4

【闇の衝撃】×4

【悪魔の契約】×4

【絶滅】×4

【闇】


緑1(+1) 4枚

【中和】×4


赤2(+2) 6枚

【エコー】×4

【装甲破砕】

【痛み止め】


銀1(+1) 3枚

【敏速】×2

【連動】


白1(+1) 11枚

【祝福】×4

【魔法霧散】×4

【防火】×2

【光】


特技 19枚

【呪文の達人:黒】×3

【呪文の達人:緑】

【呪文の達人:赤】×2

【呪文の達人:銀】

【呪文の達人:白】

【魔力制御:黒】×4

【魔力制御:緑】

【魔力制御:赤】×3

【魔力制御:銀】

【魔力制御:白】

【二重魔法】


スキル 2枚

《悪魔の翼》

《魔力視覚》


特殊 2枚

【開始】

〖強制終了〗


計64枚

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