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今日、大魔法使いを妊娠させた。もしかしたら昨日かも。
ハムス皇子の代父であり、現時代において最も優れた剣士、そして偉大なる英雄と呼ばれる者。
魔王と戦う使命を背負いし者、「勇者」クフ。
彼は魔族との戦争を終わらせるため、仲間を集めた。
大魔法使い「ビタ・ハイウェル」
神弓「グリフ・キーガン」
大盗賊「イアン・ハント」
彼らは勇者を筆頭に、魔王の首を刎ね、世界に平和をもたらすべく尽力している。
前線に魔王軍の軍団長が出没したという知らせを受け、馬車で戦場へと向かう道中。
俺、クフは静かに精神を集中させていた。
自らに緊張感を与え、来るべき戦いで油断しないためだ。
しかし、その集中は長くは続かなかった。
長年の親友であり、魔塔の長い歴史上最強にして最高の大魔法使いである、ビタ・ハイウェル。
彼女が俺に、ある話を切り出したからだ。
「クフ。ビタね、妊娠したの。責任とってね」
「え?」
俺の聞き間違いだろうか。
「パパになったこと、おめでとう」
「……」
「お・め・で・と・う」
俺は大魔法使いを妊娠させた。
今日……いや、もしかしたら昨日。




