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無限の大地と黒いエイ  作者: きーち
無限の大地と隠れた帝国
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⓽ さらばオヌ帝国

「大半の毒は……吐いた。日頃、警戒を欠かさん性質で……な」

 オヌ帝国において、自身を尋問したその男に肩を貸しながら、ディンスレイは他ならぬその男の話を聞いていた。

 ディンスレイが尋ねたのでは無く、自然と男が話を始めたのだ。

「常時、毒を盛られる事に警戒する国か。ここは」

「勘違い……するな。滅多に無い……話だ。今は……な。そこの引き出しから、印を取ってくれ」

「これか?」

 男の仕事机を、男の指示でディンスレイが探る。

 隣に額から一本角が生えた女が倒れているのは独特な雰囲気があるものの、仕事部屋というのはどこの国でも、共通の雰囲気があるらしい。

 調度品は黒や金、赤に彩られたものが目立つが、機能性を優先しているという空気がここにはあった。

「そうだ。オヌ帝国は……当人の言葉より……この手の印が重視されがちで……な」

 言いながら、男は机の上に置かれた紙に、ゆっくり印を押して行く。これに関してはディンスレイも手を貸す事が出来ず、息も絶え絶えな彼の動きを見守る他無い。

「これも……古い風習だと言える……。陰謀、策謀……それが常の国であるからこそ……正面からでは無い戦い方も……選ぶ場合がある。もっとも……毒殺を選ぶというのは……その当時ですら……過激だったろうがな……」

 そうして、毒を常に警戒するという文化もまた、古い風習になっているのだろう。一方、この男はその手の風習を守る性質だからこそ、皮肉にも今、命を保っているのかもしれない。

「無駄かもしれないと感じながらも、訓練とはしておくものだ。シルフェニアにもそういう考え方はある」

「かもな……だが、なら今の有り様は、俺の訓練不足という事に……なる。吐いたとは言え、幾らか飲んで……しまった。長くはもたん……な」

 自身は死に瀕している。突然、男にそう告げられた形になるのだろう。良く知らぬ男からその様な事を伝えられ、どう受け入れれば良いか分からぬディンスレイは、とりあえず、状況を進める事を優先した。

「その押印作業は、何時まで続く?」

「もう……これで……終わりだ。これから……各所に回るぞ。お前に肩を貸されて……訝しまれるだろうが、なんとか誤魔化す。お前も……上手く合わせろ。間に合わないとなれば……俺と……お前の責任だ」

「分かっている。私とて望むところだ。だが、本当に出来るものなのか? たかが書類のやり取りだけで……」

「お前達と……お前達の飛空艦を……解放する事をか」

 正直、いきなりそこから動くかとディンスレイは驚いたものだ。

 この部下に毒を盛られた男というのは、どうやら捕虜となっているディンスレイ達を解放させて、何かをさせるつもりなのだ。

「君らの本国に攻め入って来た敵国の人間というのは、君らから私達への認識だろう。それを解放して、どうなるか分かっているのか?」

「どうなるかは……分からん。だが……お前達が本当に敵か……どうか。疑義が……生じた。おい……また、肩を貸せ……」

「味方から毒を盛られたのが、随分と効いたらしいな。良し、次はどこへ行く」

「お前達を……信用したわけでは無いぞ……ただ、この国は……まだ慎重であるべき段階だ……。そう判断したから……慎重にならざるを得ない状況を作る……というだけだ。部屋を出ろ……案内する」

 言われた通り、男に肩を貸した状態で、男の仕事部屋を出る。

 そのタイミングで、ディンスレイは口を開いた。

「で、レド・オー。まだ耐えられそうか?」

「……どうやら……この国の礼儀を……さっそく学んで来たらしいな」

「上手く出来ていたか、不安だがね」

 レド・オー。この男の名前。

 何時までも知らぬ男のままでは何であるが、こちらから名前を尋ねるのは、この国のやり方では無礼となるらしいので、まずはそれを探った。

 と言っても、それは難しい作業では無かった。男は今、朦朧とした意識を必死に保とうとしている。結果、さっきの押印作業の時に、ふと、その言葉を漏らしたのだ。

 当人も気付かぬうちに、自分の名前を口に出していた。頭の中の思考を言葉にしなければ、はっきりとした意識を保てないくらいに、男、レドは消耗しているわけだ。

 だが、その知った名前を、俺は知ったぞと堂々と言うのはオヌ帝国においては、喧嘩を売る様なものとなるはずだ。知識は秘匿するものであるから、暴き立てる行為は、シルフェニアの想像以上に敵対行為となる。

 だから、単なる会話の中で、さりげなくそれを混ぜてみたのだ。

 レドの返答から、どうやら上手く行ったらしい。

「探られる前に……言っておく。俺は……お前が恐ろしい。ディンスレイ」

「実を言えば、それはオヌ帝国の人間で無くとも、言われた事がある。いや、正面からは誰も言わんが、思われているだろうなと、感じる事はある」

「そうか……敵にしたくは……無いな」

 それがレドの本心なのだとしたら、ディンスレイとレドは、共通の考え方をしているという事になるだろう。

(敵など、増やすものじゃあないさ。出来れば、今後もな)

 実際にはどうなっていくか。やはり今の時点では、未知数のままであった。


 


「何か、罠に嵌まっているかもしれない。そういう怖さは、確かにあった」

 肩を貸しているレドは、頻繁にディンスレイへ話し掛けて来た。

「お前達が帝国の空へやってきてから……の事じゃあない。それ以前から……何かが違うと感じていた」

 レドのその言葉を聞いているうち、それはディンスレイだけに向けられた事では無い事に気が付く。

「そうだな……あれは……そうだ。お前だ。ディンスレイ」

「私?」

「お前の……あの不格好な飛空艦にしてやられた時から……何か違いを感じていた」

 レドは、自分の意識を必死に保つために、ディンスレイに話し掛けていたのだ。

 話の内容は時々ちぐはぐになり、時系列だって入れ替わる事になった。それくらいに、レドは消耗し続けていた。

「シルフェニアは……一筋縄では行かない国……。国の規模を考えれば……当たり前に考えるべき事だった……親しくするべきとは思わんぞ? だが……違う。違うんだ。何かが違っている」

 レドはその意識が朦朧とする程に、思考が深まって来ている。ディンスレイにはそう見えた。

 毒に苛まれているというのに、彼はただ、今の状況、オヌ帝国の危機という現実に向かい続けている。

 少なくとも、その感情だけは、ディンスレイに痛い程伝わって来ていた。

「ディンスレイ。お前には……この国がどう見える? 俺は……お前が怖い。この国の……弱い場所を見透かしている様な、そんな気がしてくる……」

「まだここに来て大して経っていない。人を知るにも、なかなか誰かが会いに来なかったからな」

「そこが……俺の弱さだ。訳の分からなさが、兄に似ている……俺はその兄を家族だと思うが……それでも怖かった。俺のすべてを見透かしながら……それで居て自身の本質を隠すその手腕……まさにオヌ帝国の手本の様な兄が……怖かった。毒を飲まない様に警戒し続ける訓練なぞ……古い仕来りを守っていたのも……少しでも兄とは違う方法で、自分を強くしたかったからだ……」

 もはや、他人に聞かせる話ではない。それをディンスレイに話すくらいに、レドは正常な判断が出来なくなっていた。

 だが、それでも、恐らくレドはやり遂げたのだろう。

 ディンスレイはレドと共に幾つかの施設と、その関係者と顔を合わせ、本当に、レドが狙っていた許可を得る事に成功したのである。

「どうだ……この国では……意思を通そうとすれば……然るべき手順さえ踏めば……確かに前に……進める」

 手間が多い。そうも感じたが、確かに、他国の人間に脇を抱えられたまま、これを成せる機構はシルフェニアには無いだろう。

 ディンスレイには異質に映るそれだったが、レドにとっては誇らしい故郷の在り方

「俺は……この国が好きだ。他国の人間からは得体の知れないと言われるかもしれないが……どうしようも無く、好きなんだ。お前が……本当に、この国と……戦争をするつもりが……無いと言うのなら……そこを目指……し……」

 肩を貸していた男から、力が抜けるのをディンスレイは感じた。

 だからこそ、ディンスレイは力を緩めず、顔を上げた。それをする義務が今、ディンスレイにはあるのだ。

「船医殿。この男を頼む。まだ死んでいない。だが、死に瀕している。だから死なせるな。ブラックチエルⅡにはシルフェニア最新鋭の医療器具が揃っているはずだ。それを使って、何としても助けろ」

「は、はい……! 了解です!」

 ブラックテイルⅡ内部の医務室。そこまでディンスレイはレドを運び、その管理者である船医、アンスィ・アロトナへとレドの身体を引き渡した。

 そうだ。ディンスレイは今、ブラックテイルⅡに居る。

 そうして、すぐに医務室を出て、メインブリッジへと向かう事にした。医務室の外で待機していた、副長のテグロアン・ムイーズを引き連れて。

「いったい、これはどういう手品ですか?」

「私では無い。あの男がやった事だ」

 ブラックテイルⅡには今、その乗組員全員が戻って来ていた。

 半数近くは、そのままブラックテイルⅡ内部に拘留されており、もう半数はオヌ帝国内部の施設に捕らえられていた状況だったというのにだ。

 それを打開したのが、レド・オーが作成した書類であり、レド・オーがディンスレイと共に足を運んだ関係各所であり、そうして、それを瀕死の状態でやり遂げたレド・オーであった。

「大きな借りが出来たよ。良く知らぬ国の、良く知らぬ男にな」

「その良く知らぬ国であるオヌ帝国は敵国ですが」

「そうしてくれるなとの矜持を受け取った。つまり、私の方針は決まった形になる。副長、君はどうする?」

「どうするもこうするも。船内幹部会議でも開いて、艦全体の方針でも決めますか?」

 廊下を早歩きで進みながら、ディンスレイはテグロアン副長に対して苦笑で返した。

「する時間があると思うか?」

「ありません。まだこの艦は敵国の真っ只中。直に一人の男が出した異常な許可に誰かしら気が付き、再び我々を拘留しようとしてくるのは目に見えています」

「なら、艦長である私がこれからを決める必要があるな」

「今は皆、それを望んでいる状況かと」

 ならば、すぐにでもブラックテイルⅡを羽ばたかせようとも。

 ディンスレイはそう考えながら立ち止まる。いや、メインブリッジへと辿り着く。

「諸君。準備は良いか。出来ていなくても問答無用だが、覚悟くらいはしておけと助言しよう」

 本日は交代要員も総出で船員全員が持ち場についている。故にディンスレイが顔を出したメインブリッジも賑やかだった。

 やってきたディンスレイとテグロアン副長。主任観測士のテリアンと補佐観測士のララリートも勿論、自席に着いており、操舵士のミニセルもまた、ディンスレイを見つめて来ていた。

「艦長、この状況、後で説明してくれるんでしょうね?」

「ああ、時間があれば幾らでも。まあ、少し前まで囚われの身だった君らにとっては、少々刺激的な話になる。今は目の前の仕事を続けて貰おうか」

「あ、あのあの、男性の船内幹部さん達は何かあったか、分かって居るんですか?」

「どういう経過かはこの目で見てたはずなんだけど、今、こうやって自分の席に座ってる事は夢みたいだよ。話は後ってのは賛成。納得するのに時間が掛かりそうだ」

 観測士の二人が話しながら、作業を続けているの眺める。

 ララリートの方は無事で良かった。こうやってブラックテイルⅡに揃うまで、別々の場所で捕まっていた状態だった。自分の目でその無事を確認出来たのは幸運の範疇だろう。

「副長、船員は全員、戻って来ているのを確認したか?」

「チェック済みです。それと、整備班長が話したい事があると」

「分かった。どうせ文句だ。それも聞き逃していると厄介な事になるタイプのな。気が重いよ」

 ただし行動は素早く。

 ディンスレイもまた艦長席に座り、ガニ整備班長が絶賛、大慌てであろう機関室へと通信を繋いだ。

「こちらメインブリッジ、艦長のディンスレイだ。整備班長はいるか」

『はい、こちら機関室、ガニ・ゼイン整備班長。艦長、挨拶の時間も惜しいだろうから、率直に伝えますが、機関室の方は、幾らかオヌ帝国の手が入ってます』

 ほらみろ。聞きたくも無い話なのに、聞き逃してはならない話が始まった。

「そっちはオヌ帝国にとっての未知の技術が詰まっているだろうからな。調べもするだろうが……実際、調子はどうだ? まともに動かせそうか?」

『程度に寄りますな。万全には動かせない。性能のすべてを発揮出来るかは怪しいってところでして』

「離陸とワープ。それぞれは出来るか?」

『安全を保障出来るのはそれぞれ一回ずつってところです。特にワープ後は、すぐにどこかへ着陸させて欲しい。一度点検しなきゃ、危なっかしくて動かして居られませんから』

 今はその点検をする時間すら惜しい。その点はガニ整備班長も分かっているから、無茶出来る範囲を伝えてくれているのだろう。

(離陸一回とワープ一回。今すぐオヌ帝国を立つのは決定事項だから、その後、どこへワープするかが肝心か……)

 離陸の準備が整う間、ディンスレイは暫し考える。

 今、自由になった我が身とブラックテイルⅡを思えば、やる事、やるべき事が大量に発生していた。

 出来る事も、同じくらいに増えていれば嬉しいのだが、ディンスレイにとっては悩ましい状況が続行中だった。

「整備班長、それと主任観測士、次のワープ先を伝える。離陸後、すぐにワープを行う事になるだろうから、準備をしておけ」

『そりゃあそうなりますな。了解です』

「主任観測士、了解しました。ところで、そのワープ先ってどこになるんです?」

「ガイマ国を憶えているか?」

「マジです?」

 主任観測士の問い掛けに頷く。オヌ帝国へとやってくるまでに立ち寄った国の一つだ。

 帰途においては、立ち寄る予定が無かった国であったが、今は事情が変わった。

「直接本国ではなく、領空ギリギリの場所までワープを行いたい。出来るか?」

「一度立ち寄った場所ですから、そりゃあ出来なくは無いですけど……ええい、再度了解です。言い争ってる時間だって無いんでしょ」

 その通りだ。ガニ整備班長などは、もう通信を切っていた。すぐにワープ準備に移ったのだろう。

 なら、後はディンスレイがその時を指示するのみ。

「さて諸君。名残惜しいが、オヌ帝国とは一旦おさらばだ。しっかり観光してきたか? 忘れ物は無いか。まだ居たいと思ってももう遅いぞ!」

「ちょっと艦長、冗談にしても悪趣味じゃない? それ?」

 操縦桿を握り、前を向いたままのミニセルからも、ディンスレイの言葉にツッコミが入る。

「悪い悪い。だが、まだ私達の旅は続くんだ。オヌ帝国から去る時も、前のめりにならんとな」

 むしろ、ゴールに思えていたオヌ帝国に立ち寄り、次に目指すべき場所が出来てしまった。

(どこまで行ける? これからはこのブラックテイルⅡだけでなどとも言っていられなくなるだろう。だが……)

 敵が何であるか、今まで、霧に隠れていたそれが、漸く姿を現し始めた。そんな気がしていた。

(となると、ここがスタート地点になるわけか。辿り着くだけでも大変なスタート地点とは恐れ入るが……まあそれも仕方ない)

 自分で選んだ場所でもある。言い訳出来る事情だって幾らでもあるが、それを抱えたところで面白くも無い。

 今、医務室に居るであろうあのレドという男の様に、例えどれだけ突拍子も無い発想であったとしても、自身がやるべきだと思う事をしてみせよう。

(そういう意地だって、あって良いだろうさ)

 だからディンスレイは前を向く、片腕を前にして、そうしてメインブリッジに、この艦の船員全員に、そうしてブラックテイルⅡそのものに指示を出すのだ。

「いくぞ皆、ブラックテイルⅡ発進!」

 ディンスレイの言葉と共に、ブラックテイルⅡが振動する。

 今回は残念ながら何時も通りとは行かない。整備班長の言う通り、オヌ帝国に捕まっている間、随分と内部を弄られたのだろう。

 それだって仕方ないと受け入れる。そもそも、大した整備時間も与えられない旅路の最中だ。何時だって万全とは行かない。

「どいつもこいつもに、無理をさせてるな、私は」

「あら、弱気な発言聞いちゃったわよ、あたし」

「か、艦長。やっぱり捕まっている途中で何かあったんですか!?」

 ミニセルとララリート二人から心配される。少し殊勝な心持ちになっただけでこれだ。二人からいったいどういう人格だと思われているか気になるところだった。

「それがねぇ、二人とも。艦長、オヌ帝国に居る間はひたすら暇だったんですよ。ねぇ、艦長?」

「主任観測士、目を休めるなー。ブラックテイルⅡは離陸の最中だ」

 というよりも、既に空へと飛び立っていた。

 雑談をしながらも、やるべき事は出来ているというメインブリッジの雰囲気は何時も通り。こればっかりは変わっては困る。

「十分に高度上がりましたね。ワープ準備も完了です」

 テリアンの言葉を聞いて頷く。ワープもまた、後はディンスレイの指示を待つという段階に至り……。

「それにしても……オヌ帝国の飛空艦から、地図が見つかって良かったですね。無かったら、見つけるのに一苦労でしたから……」

 ブラックテイルⅡからオヌ帝国を上空よりの光景が見える様になり、ララリートの言葉がメインブリッジに響いた。

 この国の上空へとワープした時にも見た光景であるが、ララリートの言う通り、オヌ帝国艦から手に入れた地図により、その位置が分からなければ、見つけ出すのに一苦労した事だろう。

 ブラックテイルⅡから見るその景色の多くは、東方に広がるジロフロンの大海の青に染まっているのだ。

 その海に浮かぶ様に、オヌ帝国の街があった。高層の建物が集まる街並。そこに多くの国民が集まり、暮らす、そういう国。

 オヌ帝国とは、海に浮かぶ島国であったのだ。大陸側を探していると見つかる事は無い国。その国に、ブラックテイルⅡとディンスレイ達は捕まっていた。

「大陸の只中にあるシルフェニアと、島国のオヌ帝国。両者は違う環境の元に発展した以上、違う文化を持っているのだろう。今、この瞬間から、それを知る旅が始まる。もっとも、今やるべきは、オヌ帝国に背を向けて逃げ出す事だがな」

「補佐観測士から報告ですっ。ブラックテイルⅡが離陸した空港より、さらにオヌ帝国艦が離陸する動きがあります!」

「っと、もう時間か。名残惜しいが、今日はこれくらいで終わり。さあ、諸君、次の旅へ出発するぞ! ワープ開始!」

 ディンスレイの号令と共に、ブラックテイルⅡがオヌ帝国上空より姿を消す。

 オヌ帝国を探す旅はここで終わり、今、オヌ帝国を知る旅が始まるのだ。



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