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僕と妖怪の日常  作者: タチバナ
9/14

僕の宝くじ その1


自然に目が覚めた。手元のスマホを見ると10時だった。

やはり疲れていたらしくぐっすりと眠ることができた。

新しいベッドだから寝付けないということはなかった。

わらしはまだ押し入れで眠っているようだ。


まだ入学式まで一週間あるため、特にすることもない。

アルバイトもするつもりではあるが、大学生活が始まって生活リズムが整ってからにしようと考えている。

そのうち自動車学校に行って免許も取得する予定だ。

つまり今日は何もすることがないということだ。


何をしようか。選択肢を挙げてみる。

選択肢その1 一日家でゴロゴロして過ごす。

選択肢その2 家周辺に何があるかまだ知らないので散歩がてら探索する。

選択肢その3 わらしに何かしたいことがないか聞いてみる。


うーん。

その1でもいいけど何か時間の使い方がもったいない気がする。まあ贅沢とも言えるが。

その2にしようかなと思うが一応同居人であるわらしの意見も聞いてみたほうがいいかもしれない。

別に一緒に行動しないといけないわけではないのだけれど。


そんなことを考えているとわらしが起きた。


「おはよう」


「おはようなのじゃ」


「わらしは今日したいこととか行きたいとこってある?」


「そうじゃのう。昨日のファミレスが気に入ったからな。

 それをたくさん食べるために金でも稼ごうかのう。」


この幼女は昨日も思ったが、かなり食いしん坊らしい。

別に食費さえ稼いでくれれば文句はないが。


「宝くじでも買う?」


「他にも色々方法はあるが、宝くじが一番手っ取り早いじゃろうな。」



というわけで今日の僕らの予定が決まった。

近くの宝くじ売り場を調べてみると、近所のスーパーにあることがわかった。

歩いて10分くらいの距離だ。


「じゃあ出かける準備ができたら出発しよう」


「そうじゃな」


僕らは家を出た。

僕の家の周りは街中ほど何でもあるわけではないが、近所にはスーパーもあるしファミレス、ドラッグストア、コンビニがあり、少し離れたところにはショッピングモールもある。

普通に生活する分には不便ではないだろう。


10分後、僕らは目的地であるスーパーにたどり着いた。

そこは割と大きめのスーパーで駐車場もかなり広かった。

宝くじ売り場もあった。


今更だが宝くじって未成年でも買えるのだろうか。

ぼくはまだ高校を卒業したばかりなので18歳だ。

もし宝くじが買えないとなるとわらしの食費を稼ぐ方法がなくなるかもしれない。

とりあえずお店の人に聞いてみるしかないだろう。


お店にはおばさんが座っていた。


「すいません」


「いらっしゃいませ」


「宝くじって未成年でも買うことってできますか?」


「はい、大丈夫ですよ」


どうやら僕でも買えるらしい。

未成年には買えませんと言われなくてよかった。


だが宝くじには色々な種類があった。

買ったことがないのであまりよくわからない。


「すぐ結果がわかるのってありますか?」


「それならスクラッチですね」


別に今すぐにお金が必要というわけではないが、わらしの様子を見る限りすぐに結果がわかったほうがいいだろう。

スクラッチにも何種類かあったが、僕は一口200円で一等が100万円、二等が10万円、三等が5万円、四等が1000円、五等が200円のスクラッチを買うことにした。


「じゃあこのスクラッチを10口下さい」


「2000円ですね」


その場で削ることもできたが、わらしに削らせたかったから削るのは家に帰ってからにすることにした。


そもそも本当に当たるのか?

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