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第八十七話 蜂蜜酒

黒宮さんと打ち合わせです。

魔都に戻ってきた。

魔王さんの通達で、魔王城へは、出入り自由だが、闇の大神殿へ先に行くことにする。

地上の者との調整はあるが、立場としては、黒宮さんを優先すべきだからね。同僚で神様だし。


根田 「黒宮さん、お待たせしました。魔物を捕獲してきましたよ。」


黒宮 「根田さん、お疲れ様です。見てましたよ!流石ネタの神です!笑わせてもらいました。」


黒宮さんが笑いながら、出迎えてくれた。

でも黒宮さん、それは無いでしょう?真面目に捕獲して、アイテムのテストしてきたのに。


根田 「黒宮さん、それは無いですよ。一応、真面目に捕獲とテストしてきたのに。」


黒宮 「すみません。でもスピンクスとの会話とか、可笑しかったですよ!スピンクスが良いって言うのに、胸揉まないし。」


黒宮さんが、クスクス笑ってる。

管理してる魔族領のことは、筒抜けだからな。


根田 「勘弁してくださいよ。万年青の神々が見てるでしょう?変なことしたら、後で何言われるか分かりませんから。」


困ってると眉毛が濃くなって、八の字眉になった。普通にしていても困った顔だ。喜びや怒りを表現するのが難しい顔だね。OPが1万増えた。合計11万ポイント。

それは置いておくとして、馬鹿スキルよ、悪戯すんな!


黒宮 「ははっ。根田さんの固有スキルですね?芸が細かいですねぇ。」


勘弁してくれよ。話が進まないから!


根田 「スキルに悪戯されて困ってますよ。優秀ではありますが、変なことしますからね。普通は、違うのでしょう?」


黒宮 「まあ、自我持ちませんからね。ところで、アイテムの捕獲ロープですが、制限を追加した方が良いでしょう。畜産の指輪で、従魔を得る時のみ使用可能にした方が良いです。」


黒宮さんが、真面目な顔になり、仕事モードになった。

捕獲ロープに関しては、俺も同意見だ。


根田 「そうですね。捕獲ロープに関しては、私も考えていました。魔力供給の制限はありますが、大人数で魔力を供給すれば、ドラゴンなども捕獲できますからね。黒宮さんの言われた制限を追加します。元々、その用途でのアイテムとして考えた物ですから。人頭種の制限があるので、魔族に与えようと思います。4本与えて、残りは竜と麒麟に与えましょう。竜と麒麟もそれでいいよね?聖獣用は制限なしだから。」


そう言って、制限を追加した。魔族でも複数無いと捕獲するの難しいだろう。人頭種の生息地って街から離れてるし、おっさん頭だが、ランクが高い魔物で、速さと力あるからね。


竜と麒麟 「はい!有難うございます。」


根田 「黒宮さん、他に気付いたことありますか?」


黒宮 「そうですね。甘露樽に関してですが、入れておく期間を延ばした方が良いでしょう。現在の期間だと短いので、世界樹の森やエルフ国の利益に関わります。三週間程度にするのはどうでしょう?」


それはあるな。ドライフルーツが交易品だが、各神殿で、酸っぱい果物が簡単に甘くできると問題だ。

自分の甘露樽は、自由に設定調整できるしね。玉樹さんに頼めば、甘い果物出してもらえるし。


根田 「世界樹の森やエルフ国の利益もありますね。おっしゃる通り、三週間に設定します。今回の新年のお祝いでは、果物は出さないことにしますよ。」


神族だけで間引いたときの種は、神殿の者に与えたが、食材として出たスイカなども中に種はあって、それも一度だけ使用できるが、渡して無いからな。炒って、つまみにしようかと思ってるんだ。南瓜の種もさ。日本では、あまり食べないけど、海外では普通に食べるものだ。


黒宮 「それが良いですね。神殿で栽培してからなら、問題無いですが、事情を知らない貴族や王族に知られると不味いですし。お菓子作りますよね?それで十分ですよ。」


根田 「それと魔族に人頭種を先に授けようと思うのですが、それは止めた方が良いですか?」


黒宮 「新年のお祝いの後のが良いでしょう。食材として根田さんが提供する形を取りましょう。アイテム絡みで、不要な争いが発生しかねませんから。」


それはあるかもね。俺が食ったものは、食材として複製もできるし、種類によっては、魔人が創生できる様になるからな。その方が良いだろう。


根田 「ダンジョンボスの宝箱の収納箱だけ与えておきましょう。私が調理するにしても、一瞬で用意すると不自然になりますから。」


黒宮 「魔王城の者は、根田さんの正体知ってますけど、他の者に厨房を覗かれると不味いですからね。」


後は、特に問題無いかな?あ、黒宮さん、新年のお祝い参加するのかな?


根田 「後は、特に問題無いですかね?黒宮さんは、新年のお祝いどうしますか?」


黒宮 「後は大丈夫だと思います。私は、新年だからと言って、万年青に戻りませんしね。地上の情報は、見識さんが管理してるので、特別打ち合わせが必要な時以外は、ここにいますから、一緒に参加しましょうか。私も安全対策しますよ。」


黒乃 「黒宮様、本来の姿だと不味いですよ。地上の者が姿知ってますから。」


黒乃さんは、本来の姿に戻ってる。


黒宮 「分かってる。イケメンの青年姿になるから!」


あ、ずるい!俺は、イケメン駄目なのに。


根田 「黒宮さん、目立つの不味いですよ!イケメン駄目です!」


黒宮 「大丈夫ですよ。青年と言っても、大精霊達がなってるのと同じ歳ぐらいの姿になりますから。」


それなら良いかな。


根田 「それなら良いですけど。聖地の者って事にしますね。」


黒宮 「それでお願いします。闇の神官の格好になりますから。」


後は、アレの確認か。


根田 「光華さん達に確認したいのですが、参加者に問題はありますか?」


光華 「今のところは、大丈夫です。」


黒乃 「魔王城で新年のお祝いをするのが、情報として多少流れてます。」


玉樹 「商人経由でコンサーイ帝国にも情報が入ってます。獣国にも情報は伝わってますが、こちらは問題無いです。獣国は、エルフ国・世界樹の森と国境を接してますから、何かしたら滅びますからね。そこまで愚かでは無いです。問題を起こすとしたら、コンサーイ帝国でしょう。今回は、カサーイ王国は、呼びませんが、あそこは、ザッコク共和国絡みでバタバタしてますからね。禿げ王子のヨウサイ王国は、ダンジョンの関係で冒険者が多いので、比較的安定してますし、聖光国などと友好国ですから。」


まあ、何かあっても俺も黒宮さんもいるから、対応できるけど、情報は押さえておかないとね。


根田 「分かりました。何か問題があったら、教えてください。対応しますから。竜と麒麟には、泥酔牛の乳とか分けるね。1万個ぐらいあればいい?創生するから。保管用に100万個収納できる時間停止機能付きマジックバッグ創るね。巣の皆で分けてよ。」


竜 「そんなに要らないです!」


麒麟 「半分で良いです!」


遠慮するなよ。


根田 「遠慮しなくていいよ。手伝って貰ったし。あ、養蜂の指輪と貪食蜂の巣箱も持って行ってよ。黒蜜蟻の蟲蜜もいる?」


両方複製できるし。


竜と麒麟 「後で良いです!新年のお祝いした後に、料理ください!我々は、調理しないので。」


そう言えばそうだったね。調理しても焼くだけだっけ。


根田 「わかった。じゃあ、魔族から乳製品入手できるようにするもお祝いの後で良い?人頭種を授けた後じゃないと問題だし。」


竜と麒麟 「はい!それでお願いします。魔族に調理もしてもらえるように話を通して貰えませんか?その分の獲物は、狩りますので。」


頼めば大丈夫だと思うけど。


根田 「いいよ。頼んでみるね。調理は、世界樹の森とかに頼んでも良いけど。」


玉樹 「それが良いと思いますよ。世界樹の森でも家畜は飼ってますが、多くないので、肉の需要はありますから。香辛料も他よりありますしね。」


世界樹の森のエルフもハイエルフも狩りは得意だが、場所的な問題で、肉を食べる機会は、他より少ないそうだ。食用出来る魔物はいるが、冒険者とかいないからね。自分達で仕事の合間に狩る程度だ。

その分世界樹の森は、玉樹さんの加護で、植物の成長が他の場所より早いからな。野菜や穀物は、十二分に収穫できるし。


根田 「その辺は、後で各神殿の者と相談しよう。今日は、話はこの辺にして、蜂蜜酒飲んでみよう!」


そう言って、貪食蜂の蜂蜜で造った蜂蜜酒の試飲をした。つまみは、泥酔牛のチーズだ。光の大神殿には、魔族領に来てるの言ってあるから、すぐ戻らなくても問題無いし。


根田 「甘いですが、さっぱりしていますね。今回は軽めで造らせたので、白ワインに似てます。濃厚な甘口で造らせたら、デザート代わりに飲めそうですよ。美味いです。」


黒宮 「いけますね!軽めということですが、コクのある甘さで、美味いです。」


光華 「美味しいです!優しい甘さです。」


黒乃 「美味しいです。あっさりして飲みやすいです。」


玉樹 「美味しいです!甘口の日本酒に似た口当たりですね。」


竜と麒麟 「美味しいです!これなら、酒が苦手でも飲みやすいと思います。」


蜂蜜レモンドリンクも作ってみるか。


根田 「蜂蜜レモンドリンクも作ってみました。普通の水の代わりに炭酸水でやってみましたよ。飲んでみましょう。…うん。美味いです!ホットでもいいですし、これも出しましょうか?」


黒宮 「混ぜるだけですが、いけますね。酒を飲まない者には、良いと思いますよ。疲労回復効果もありますし。」


そうなのだ。貪食蜂の蜂蜜は、栄養価も高いが、疲労回復効果もある。蜂蜜レモンドリンクは、体に吸収も良く効果的だ。


精霊達と竜と麒麟 「これも美味しいです!」


人頭種の試食も黒宮さんにしてもらったが、美味しいってさ。

黒宮さんが、ふざけて、”ハーピーの丸焼き出しましょう!”とか言ったけど、それはちょっとねぇ。タイニー・ハーピーなら、大きさ的に簡単だけどさ。

試食と雑談しながら、夜明けを待った。

夜が明けたら、魔族と話して、調理道具などを確認しよう。必要な物は創らないとね。

終わったら、光の大神殿へ戻らないと。

アレをやる予定だから。


根田さん以外は、イケメンで大丈夫なので、根田さんは理不尽に思っています。

まあ、いかがわしい場所に根田さん以外は、行きたがりませんから。

エレー様もそれを考慮してます。


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