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第六話 異世界でもネタ担当?

説明的なものでも簡潔に行かないですね。

我ながら困ったものです。

根田が席に着き、創造神エレーから話を聞くと以下のような内容だった。


・創造神エレーの世界は、ファンタジーでお馴染みの剣と魔法の世界である。

・魔法を設定したので、魔物と魔族といった生物がいる。

・魔法があるのと魔物の脅威があるので、文明が進歩せず地球で言う中世ヨーロッパのレベルである。

・ゲームのようなレベル制がある世界である。

・文明レベルが低いので、笑いの要素が少ない。これを改善する必要がある。

・創造神エレーは、笑いやユーモアは好きだが、自身はセンスがない。

・創造神として世界を作る前に日本の高天原で研修を受けており、日本のネタ要素を導入したい。

・魔物の特性や人の都市の衛生環境が劣悪なため、臭いがひどい場合が多々ある。

・次元の狭間や歪みを移動するので、高次元存在の血を引いていない人間は、無に返ってしまう。

・これらを考慮して、八百万の神々に人材を融通してくれるよう頼んだ。

・調味料「藻埜随喜(ものずき)」をアイテムとして、人材を選び出した。

・選ばれたのが、根田さんだった。

・「藻埜随喜」は、肉体から魂を抜き出し、異世界へ転移させるもので、現在は、根田さんの時空間収納という異世界物小説でお馴染みのアイテムボックスのようなスキルで仕舞われている。


ここまで聞いて、根田は質問した。


根田 「日本の自分の肉体は、魂が抜けて死んだようですが、その後どうなりましたか?」


エレー 「根田さんが、こちらで目を覚ましてから、1時間程度放置されていましたよね。」


根田 「ええ。死んで自我が無くなるまで、孤独な状態で過ごすのかと思ってました。」


エレー 「放置してすみません。実は、「藻埜随喜」から漏れた成分で根田さんの納屋に瘴気が発生しまして、日本の神々と浄化を行っていました。」


根田 「瘴気が発生って、そんなにヤヴァイ品物を自分は、嗅いだのですか?」


エレー 「ええ。「藻埜随喜」の材料は、地球の悪臭がするといわれる食品を各種ブレンドし、こちらの世界の獣の中でも臭いが酷いもの、アンデットと言われる魔物の腐った肉などを混ぜ、発酵させ、神の力で食べても問題のない性質を与えたものなのですが、異世界間を材料が通ったせいか性質に変化があったようです。」


根田は絶句した。

アンデットモンスターの腐肉とか使ったのかよ。

しかもそんな危険物が、自分のアイテムボックス的なものに、収納されているだと。


根田 「自分のアイテムボックス的なものに、収納されているんですよね?こちらの世界が大惨事なる事態は?」


エレー 「それは大丈夫です。実は、根田さんは、創造神である私よりも存在力や神力といったものが、大きいですから。次元を超えたり、「藻埜随喜」を嗅いだことで、大幅に力が上がったようです。」


根田 「まあ、その辺は、閉鎖空間でも作って見ないと確認できませんが、現状、抑え込めているという認識で問題はないですか?」


エレー 「問題ないです。しかし、作った私が言うのもなんですが、よく「藻埜随喜」を手にしましたね。手にする人がいなければ、ネタの神の担当者を諦めるところでした。」


根田 「ネタの神?なんですかそれ?自分が召喚されたのって、その神様になるためですか?」


エレー 「そうです。根田さんは、縁起神と言われる神の血を引いています。所謂、運を司る福の神です。縁起神には、笑いの神なども含まれます。バッチリですよ。」


根田 「いやいや、いきなり異世界にきて、さらに笑いの神様的ポジションの神を担当するとか勘弁してくださいよ。というか「藻埜随喜」って、「物好き(・・・)」の読みに適当な当て字をしたんですか?」


エレー 「実は、そうです。当てた漢字に意味はないです。ああ、日本の肉体がどうなったかでしたね。話がずれてすみません。瘴気は浄化しましたが、臭いで近所の方が来て、死体は発見されて、役所が処理しましたよ。お兄さんが葬式出来なかったようです。」


根田 「そうですか。兄は無責任ですからね。農家と言っても土地も少ないですから、相続も放棄するかもしれないですね。」


エレー 「淡白ですねえ。ネタの神を担当していただく件ですが、私の世界を知っていただいた上で、なっていただこうと考えていましたので、お願いしますよ。小説ではないですけどチートスキルを持って、旅してみてください。こちらで用意したその肉体も不老不死で不死身ですし、服などの装備品も神器ですから、不自由はないと思います。案内役も付けますよ。」


根田 「ネタの神になるのは、拒否権無しですか?まいったな。日本の輪廻に戻すとかは、無しの方向ですか?」


エレー 「それは無理ですよ。根田さん戻ったら、高天原で縁起神の一柱として、仕事ですよ。」


根田 「マジですか!死んでも仕事ですか?お釈迦様の嘘つき!苦界に満ちてるのは、この世だけじゃなかったですよ!死んだ後もですよ!地獄じゃないのに!」


エレー 「やりますね。神界にいるから、仏教のネタとは。それですよ!私の世界に足りないものは!」


根田 「ネタで言ったわけではないんですが、肉体が不老不死で不死身っていうのは、何でです?」


エレー 「根田さんは、私よりも存在力が大きいと言いましたよね。普通の地上活動用の肉体では、力を抑えられず、地上に影響を与えすぎるのです。チートスキルを付与するのもそうです。根田さん自身の力を使いまくると私の世界自体が耐えられなくなる可能性があるのです。スキルであれば、私の世界の理に沿っていますから、問題を抑えることができます。」


根田 「なるほど。目が良くなっているとか体の問題個所の改善は、その一環ですか。わかりました。高天原で仕事するのも何なので、ネタの神をやれるかは、分かりませんが、エレー様の世界を見させてもらいます。特に目的をもって何かをするとかは、無いですか?」


エレー 「体の方は、それもありますが、新たに準備するのに問題部分をそのままコピーするのも意味がないですからね。地上では、好きに見聞されてください。ネタの神担当になっていただけるのを楽しみにしてます。後で、案内役と私の世界の地上を旅するのに関係する神たちを紹介します。後、私のことは、様付けはいらないです。」


根田 「よろしくお願いします。様付けはいらないって、この世界で最高神なのですから、敬意は払いますよ。あ、そういえば、エレー様のその姿は、本来の姿じゃないですね?」


エレー 「わかりますか?流石です。実際には、若い姿なんです。見た目は、イメージで変えられるので、意味はないのですが、おっさんの方が、威厳とかの関係で良いんですよね。後、様なしでお願いしますよ。力が大きいから根田さんの方が神格が上になるんですよ。」


根田 「そうなんですか。では、エレーさんとお呼びしますが、地上や他の神様の前では、様付けしますよ。」


エレー 「それでいいです。気になっていたんですが、何故、脛毛アピールに突っ込まないのですか?寂しいですよ。」


根田 「いや、初対面の相手で神様に普通突っ込みしないでしょう。案内役の方とかを呼び出ししてくださいよ。」


エレー 「やはり、私はセンスが無いですねぇ。そうですね、案内役呼びましょう。」


やっと状況が進むと根田は思った。

次回から話が進めばいいんですけどね。

物を書くって難しい。

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