第五十三話 河原を散策
河原を散策です。
短いです。
橋の脇を通って、河原に下りてきた。
投網漁をやってる者は、いないな。
ん?あれは、釣りをやってるのか。
数人が釣りをしているみたいだな。
根田 「釣りをやっている者がいますね。何が釣れるのでしょう?」
使ってるの竹製の竿みたいだけど、”日本の名工が作りました。”みたいなのではなく、自分で作ったみたいな感じだ。
光華 「ブルーギルとかブラックバスですよ。地球のとは、ちょっと違いますけど。」
ブルーギルとかブラックバスなの?
鯉とか鮒じゃなくて?
俺としては、鰻希望なんだが。
根田 「そうなんですか?違うって、どんな感じなんです?」
黒乃 「太郎様、丁度、釣れたみたい。あれ、ブルーギル。」
黒乃さんが、指さした方を見ると確かに釣れている。
…ああ、なるほど。地球のとは違うわ。
根田 「確かに違いますね、アレ。形とか大きさは変わらないですけど真っ青ですもん。」
ここで言う真っ青は、日本でいう青魚(いわゆる光物)みたいな銀色じゃないよ。
正に全体が青いんだ。その名に偽りなしだ、ブルーだよ、ブルー。
玉樹 「性質とか特徴は変わらないですけどね。色が青いだけで。」
ふーん。見た感じ日本のと違って大きいから、原産地の北米で食べられる大きさみたいだね。
あれって、不味くは無いけど、確か骨が多いんだよね。かなりぬめりもあるし。
根田 「釣りした時に釣れたら、料理してみましょう。きちんと処理すれば塩焼きでも問題無い筈です。あ、あれって、魔物じゃないですよね?」
竜 「あれは、普通の魚ですね。でもたくさんいるので、釣っても絶滅はしないですよ。比率調整で、一定割合でいるはずですから。」
そう言えば、魔物だけじゃないんだっけ。比率調整するの。
だけど釣りした時釣れたら、どう料理するかな。
原産地では、ムニエル何かで食うんだよな、ブルーギル。
ムニエルだとバター使うんだよな。うーん。
実は、バターとかチーズなんかを使う料理は、乳製品が味付けの一つになってるせいか調味料扱いで、自分が創生すると例の雑巾臭がするんだよ。
それに魔人にも乳製品の魔人いるんだよ。
だが必要OPが、高いんだよ。
10万ポイントだ。
ケチャップとかマヨネーズを狙ってるんだが、乳製品を選ぶと持ってるポイント全部使うからな。
迷っているんだ。
ハーブは制限無かったのに乳製品は、『非っ常にキビシーッ!』。
久しぶりに財津一郎さんの物真似しちゃったよ。
OPが、1万増えた。合計11万ポイントか。
まあ、それは後にしよう。
暫く見てたら、真っ黒な魚も釣ったぞ。
あれは、形は同じだから、そうだよな。
根田 「あの真っ黒なのは、ブラックバスですか?」
光華 「そうです。地球のと違うのは色だけです。あれも普通の魚で、魔物じゃないです。」
地球のは、ブラックと名は付いているけど、あんな墨みたいに全身真っ黒じゃないからな。
黒鯛も黒いけど、あれほど黒くないぞ。
あんな色だから、焼きすぎて真っ黒なのか?生臭いとか言ってたのも、加減が分からないんだろうか?
根田 「あれって、身も黒いんですか?」
黒乃 「あれは白身魚。船着き場の食堂は、内臓だけ取って塩焼きするだけ。鱗落としたりしないから、生臭いの当たり前。泥臭いのは仕方ない、船着き場の近所で捕ってるから、川底の土巻き上げてるの取り込んでる。井戸水で泥抜きとかもしない。サンサーイ公国の湖なら水質が良いから、きちんと処理すれば、不味く無い筈。」
なるほどね。そう言うことか。
しかし、鱗落としたりしないのか。無茶な食い方するよな。
ここで見ていても変化なさそうだ。
上流へ行こう。
根田 「ここにいても仕方ないですね。上流側へ行きましょう。」
あ、船着き場は、橋より下流だからね。
橋も船が通れるように高くなってるから。
まあ、船の背丈は、それほど高くは無いけどさ。
話はそれたけど、上流へ向かった。
◇◆◇◆◇◆
暫く、上流へ向かって歩いていると、草むらから蛇が集団で飛び掛かってきた。
まあ、気配で何かいるのは分かってたけどね。
サクッと捕獲した。
勿論、認識調整して、普通に歩いているとしか、地上の者は思ってない。
根田 「何か、私が知ってる蛇と違って、それほど大きくないのに胴が太いですよ。」
長さは90cm位なのだが、幅が20cmぐらいで扁平なんだ。
頭もデカくてサンショウウオみたいな見た目。蛇だから足は無いけど。色は茶色い。
玉樹 「ああ、ツチノコですよ。冬眠前には、何でも食べるんです。森に多いのですが、水辺にもいます。3級の魔物ですよ。素材も良いものです。毒袋の毒は、マヒ毒で強力ですし、目と肝は薬の材料です。皮は耐水性があるので、需要がありますね。肉は食用出来ます。」
そうなんだ。
どんな味なんだろ?
骨多いのかな?
鱧みたいだったら、骨切りめんどくせーな。
でも皮が素材だからな、どうしよう。
まあ、いいや。
それは、帰ってから考えよう。
根田 「そうなのですね。あ、魔物も冬眠するのですか?」
竜 「本来は必要ないのですが、基になった生物の特性を引き継いでいるので、蛇とかカエルなんかの魔物は、冬眠しますね。でも熊の魔物は、冬眠しないです。」
種類によって、違うのか。
今日は、水棲の魔物を見ようと思ったんだけど、冬眠前の魔物に遭遇しそうだ。
自分は縁起神だから、そういう事態になるんだ。
冬になると見れないからさ、無駄にならないように、自動で運気が調整されるから。
神力を使えば、どうにでもできるけど、それでは、地上に影響が出るし、わざわざ、地上に来た意味ないから、神力は使わないけど。
根田 「なるほど。魔物によって違うのですね。今日は、釣りでもして水棲の魔物を見るつもりでしたが、河原を散策した方が良さそうですね。あ、竜は、お腹すいた?食べるなら、創生して出すよ。俺は、河原の植物とか見るからさ。」
竜 「おやつでもいいですか?朝食食べたので、今日は、食べなくても大丈夫ですし。聖獣は燃費が良いんですよ。精霊に近い存在ですから、本来それほど食べません。太郎様の料理は、美味しいので食べますけど。」
おやつか。
食事兼用で、菓子パンでも出してあげよう。
精霊達にもね。
根田 「じゃあ、菓子パン出すね。光華さん達も同じのどうぞ。飲み物は、水筒に入れたお茶を創生しましたので、足りなかったら言ってください。」
そう言って、菓子パンと水筒を皆に渡した。
光華 「太郎様は食べないのですか?」
根田 「ええ。船の様子なんかを見たいので。皆さんは、遠慮せず食べてください。」
皆は、河原に座って食べてる。
船が行き来はしてるけど、ゆったりした感じだな。
まあ、日本の鉄道みたいに、過密ダイヤで正確運行とかじゃないからね。
キョロキョロしてたら、木が所々に生えてるな。
何だろう?
柳じゃないな。
川と言って、柳を思うところが日本人だよな。
そんなことは良いけど、あれは、実が生ってる。オニグルミとかかな?
根田 「玉樹さん、あれって、クルミか何かですか?」
植物担当に聞くのが早いから、玉樹さんに聞いてみた。
玉樹 「あれですか。あれは、クルミですが、この世界の固有植物です。地中の鉄分を吸い上げて、実の殻にするクルミで、スチールナッツって言います。割れば中身は、食べれますよ。水辺に生えていて、実が水に流されたり、地面に落ちると殻が錆びて、発芽するんですよ。げっ歯類とかの魔物から実を守るのに進化したんです。」
へー、スチールナッツか。
殻も使えそうだね。鋼だろうから。
後で採ろう。
そんな感じで、皆が食べ終わるまで、お上りさん状態でキョロキョロした。
明日の朝まで時間はあるから、じっくり見よう。
また来ても良いしね。
冬眠する魔物がいるから、暫く通おう。
焦る必要は無いけど。
テンポ良く書けずに、すみません。
表現力が上がらないです。
特定外来種を放流とかは、しないでくださいね。




