第五十二話 結界張りました。
河原へ行きます。
移動回です。
久しぶりに眠ったが、きっちり夜明け前に目が覚めた。
精霊達には悪戯しないように言ってから寝たのだが、一応ベッドの周りに結界は張っておいた。
命の危険は不死身だから無いけど、童貞ぼでぇの純潔は別だから。
何と言っても精霊達は、男になれるのだからな!
背景にバラの花が咲くとか俺に趣味は無い!
俺はノーマルなんだ!性欲無いけど。
そう言うのは同好の士でやってくれ!
他人の趣味はとやかく言わないから!
ベッドから起きると精霊達がムッとしている。
竜は寝てるな。
まあ、竜は朝、拝殿で祈りは受け取らないから、朝食前に起きるからな。
神殿に祀られてないから問題ない。
精霊達の様子からするとベッドに忍び込もうとしたな。
結界張って正解だ。
根田 「皆さん、お早うございます。良い目覚めです。着替えて拝殿に行きましょう。」
ここは、ネタの神的に変身で決めてみるか。
頼むぞ!裸芸免許皆伝!
精霊達は、相変わらずムッとしてる。
根田 「チェ~ンジ!ネタの神!とう!」
そう言って後光を纏いつつ一瞬全裸になり、肝心な部分は聖なる光で隠して、いつもの作業着・前掛け・ゴム長靴になった。
ベッド一式は、同時に時空間収納に仕舞っている。
結界は解除した。
精霊達は悔しそう。
ちょっと!ここは笑うとこでしょ!
OPが5万増えた。合計10万ポイントか。
相変わらず基準は不明だが、後で魔人を創ろう。
気になる魔人があるからな。
根田 「皆さんも着替えてください。怒ってるんですか?」
光華 「怒ってません!」
黒乃 「太郎様、何故結界張った!」
玉樹 「太郎様、我々を信用してないんですか?」
うん!貞操の危機を感じたから。
普通の悪戯はしなくても性的な悪戯されそうなんだもん。
だが、はっきり言うと怒りそうだ。
根田 「信用してますよ。悪戯しないように約束しましたからね。でもベッドに忍び込まないというのは、確約してませんから。」
光華 「うっ。」
黒乃 「そ、それは。」
玉樹 「・・・。」
やっぱりね。
こいつらの部下に聞くのは悪いから、四属性の下位精霊に聞いてみるか。
根田 「四属性の下位精霊さん、光華さん達は、私が寝てる時、何かしようとしました?」
土、水、風、火の下位精霊 「大精霊様たちは、太郎様のベッドに忍び込んで添い寝しようとしてました!」
ジト目で精霊達を見た。
顔を逸らしたな!
昨日はサービスしたでしょ!マッサージしたし。
根田 「はぁ。怒りませんけど、急がないと神殿の者に悪いですよ。我々は、信仰対象なのですから。」
精霊達 「は~い!」
着替えた精霊達と拝殿で祈りを受け取った。
昨日の船着き場のことを大神官長に聞いてみよう。
これは聖女さんより、大神官長の方が良いだろう。
根田 「お早うございます、大神官長殿。ちょっと宜しいですか?」
キダチ 「お早うございます、根田様。どうかしましたでしょうか?」
根田 「冒険者から聞いたのですが、昨日船着き場で、旅客船が魔物に襲われたそうですね。」
キダチ 「ええ。根田様が、船着き場から帰った後ですね。船着き場に被害は無いので、問題無いですよ。」
根田 「襲われた船の片づけとかは、どうですか?水棲の魔物を見ようと思っているのですが、河に行かない方が良いですか?」
キダチ 「それは、大丈夫です。船の片づけは、商人ギルドでやりますし、片付けている船の周辺以外は、邪魔になりませんから、ご自由にどうぞ!問題があれば、私に言ってください。」
大神官長のキダチさんが、ニコニコしながら、”任せろ!”って表情してるな。
せっかくだから、今日は河の上流側に行って見るかな。
根田 「ありがとうございます。では、見聞させてもらいますね。」
神様スマイルでお礼を言って、別れた。
◇◆◇◆◇◆
朝食後に河に向かった。
今日は、聖都の北側の街へ行く街道を歩いている。
こちらの街道は、馬車以外に冒険者や旅人なんかが、歩いているな。
船着き場に向かうのと違い、エルフやドワーフが混じってる。
根田 「いろんな種族が、移動してますね。」
光華 「河の北側にも船着き場がありますから、そこから移動する者もいると思います。」
ん?南側じゃまずいの?
根田 「昨日行った、南側の船着き場では駄目なのですか?」
黒乃 「昨日行った南側は、基本的に貨物。旅客船も止まるけど聖都に近いから、元々物資搬入用として使ってる。」
そう言うことか。
根田 「なるほど。北側には貨物止まらないのですか?」
玉樹 「止まりますよ。南より少ないですけど。」
ふーん。機会があれば行って見るかな。
橋渡ったりするから、どうしようかな。
根田 「確か、橋渡るのに通行料取りますよね?」
光華 「維持にお金かかりますから。」
黒乃 「橋掛かる前は、渡し船だったから、どっちにしてもお金はかかる。」
玉樹 「我々なら空飛べば別に問題無いですよ。」
竜 「不可視モードになっても良いですし。」
別にお金が惜しいわけでは無いから。
特段見るものが無いなら、行かないし。
根田 「別にお金が惜しいわけでは無いので、必要なら渡りますよ。橋渡った北側って、見た方が良い物とかありますか?」
光華 「南側と変わらないと思います。」
黒乃 「特にない。北側の街へ行くなら、見るものあるかもしれないけど。」
玉樹 「確か、オマル方式の街が無かった?今違うのかな?」
えっ。例の汚水の街か。
出来れば行きたくないが、俺が行くときは、改善していてください!
日本の神族だから、穢れは嫌なんです!
根田 「前に聞いた排水路に汚物を捨てる街ですか?まだ改善されてませんか?」
光華 「まだのようです。」
行くのは早いな。
……何となく性的な文言”早漏”を思ったのは、秘密だ。
根田 「取り合えず、暫くは行きません。聖都の周りも見てませんから。」
これは、事実だからね。
黒乃 「太郎様、焦らなくていい。急いで見て回って、万年青に戻ったら寂しい。」
光華さん以外は、地上に普段いるからな。
根田 「大丈夫ですよ。この世界を見始めたばかりじゃないですか。聖光国だって、聖都しか見てませんし。」
玉樹 「そうですよ。世界樹の森も案内するんですから、まだまだ、太郎様と一緒です。」
竜 「他の聖獣仲間も紹介しますから、太郎様の美味しい料理いっぱい食べれます!」
竜よ、せめて俺と一緒で楽しいって言ってくれ!
俺は、ネタの神なんだからさ。
竜の一言で苦笑した。
根田 「竜さ、俺の料理が気に入ったのは嬉しいけど、聖獣って普段どんな料理食べてるの?」
竜 「普段ですか?生肉食べたりしますよ。魔物と一緒で、我々は、寄生虫で病気になりませんから。後は、丸焼きにするとかはしますけど人族や魔族達みたいに料理はしないです。」
Oh!野生の本能全開だね。
人化できるのに料理しないとは。
……あ、聖獣は人化すると見識さんデザインになるんだった。
あの格好で料理は、ちょっとな。
根田 「そうなんだ。俺も病気には、ならないけど問題があると不快感を感じるんだよね。一瞬痒くなるとかさ。」
竜 「我々はそう言うのは無いです。太郎様達神様は、問題を分析したりする能力があるから、肉体の仕様なんじゃないですか?」
仕様か。これもある意味、便利に使う奴いるよね。
ソフトの開発屋なんかに多いけど、バグがあって文句言うと”仕様です!”で、ごまかす奴いるからな。
そう言うの防ぐのに、発注時は、きっちり契約に補償項目を入れるけど。
まあ、今は地球で仕事してるわけじゃないから、気にする必要ないけどね。
話がそれたな。
根田 「今日は、橋まで行って、そこから河原に下りてみましょう。橋は神殿の管理だから、挨拶してから下りましょう。」
こういった橋の管理は、領地を運営する貴族や神殿がしている。
通行料を取るのは、大きな河のみだけどね。
村なんかの小川だと村で管理だ。
自前で管理するほうが合理的だからね。
そんなことを思いつつ橋に向かった。
◇◆◇◆◇◆
雑談しながら移動して、橋に着いた。
挨拶しておこう。
根田 「こんにちわ。これから河原に下りるのですが、特に何かありますか?」
騎士団の若い騎士が、隊長でいるので話しかけた。
騎士 「根田様、こんにちわ。河原に下りるのですか?橋の上から河を見聞するなら渡っていいですよ。根田様からお金取るなんて、できませんから。神殿に食材も提供して貰ってますし、遠慮いらないです。」
コカトリスとか猪の魔物の肉を分けてあげたんだ。
これは、普通に食べてるから、調理法は授けなかったんだ。
普通に塩胡椒で焼いても美味いし。
あまり介入してもね。
そうそう、疑問に思ってたんだけど、油絞るのに蒸したりしないのかと思ったら、この世界では、玉締め圧搾法しか無いそうで、それに蒸してから絞らないので、当然料理にも蒸す調理法が無かった。
玉締め圧搾法は、炒った種に石で圧力をかけて絞るものだから。
ちなみに、これで絞ると効率は悪いけど味が良いんだよ。
この世界でも蒸気自体は知っているんだけどね。
湿度なんかの概念は知られてる。
魔法があるので、地球より進んでいる面もあるけど、知識階級が、全体として少ないから、文明が進みにくいのかもしれない。
例えば、転移の魔法を使える者は、現在いないけど、手紙を隣の街程度に送る、転移の魔道具はあったりする。
結構、魔力が必要で、3級の魔物レベルの魔石を必要とする。
神殿もある程度の規模の神殿間で手紙のやり取りはするので、使ってる。
神殿は、精霊石を使えるから、長距離だけど直接やり取りできる。
だから、同盟国の人が水あめの作り方を巫女さん経由で、すぐに知ることができたわけ。
転移の魔道具は、大昔に転移の魔法を使える者が、作り方を残してるから。
二つ対で作ったやつで、やり取りする必要あるけど。
何か、話が変にずれたな。
根田 「いえいえ。今日は、河原がどんな感じか見に来たので。もしかすると夜も河原にいるかもしれないので、交代する時、神殿に伝えてもらえますか?夜行性の魔物とか見聞したいので。」
騎士 「夜は危険…は、根田様たちには無いですね。わかりました。神殿には伝えときます。根田様、人が見てないからって、従者さんたちを泣かすようなことしちゃ駄目ですよ!」
騎士が笑いながら言った。
どういう意味だよ。
性欲無いから、桃色の状況は無いぞ!
魔物に襲われても問題無いし。
排泄行為は必要ないから、野糞も立ちションもしないからね!
はぐれるとか無いし。
根田 「彼女たちが泣くようなことはありませんよ。強いですし、私もいますから、問題ありません。」
騎士 「まあ、根田様ですから、大丈夫ですね。お気をつけて!」
騎士に見送られながら、河原に下りて行った。
精霊達は、泣くんじゃなくて怒るからな。
今朝みたいにさ。
竜は食いしん坊だし。
地上の者には言えないけど、何かされるのは俺なんだよ!
気にしても仕方ないから、どんな感じなのか見ることにしよう。
もうすぐ冬だし、蛇とかカエルとか冬眠するタイプのいないかな?
脂がのって美味そうなんだけど。
食える野草もあるかなぁ。
あると良いな。
そんなことを思いつつ移動した。
説明回になってしまった。
文章力が上がりません。
見捨てないでくれると嬉しいです。




