↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/185

砂漠のボスモンスター。

 先日は誕生日のお祝いを、エミリーとシェリーにして貰い色々と嬉しい1日だった。


 ココは、日中の照りつける日差しの中の砂漠である。

 まさに、天国から地獄という状況変化なのだろう。


 昨日、エミリーに手作り装備を貰い、それを試すためにクソ暑い砂漠に日中に来ている。

 夜中に、くれば快適だが……。それだと装備の効果を実感できないからだ。

 [魔力視]で確認すると、俺の周りに冷気の魔壁(魔力の壁)が出来ている。


 そう……。照りつける日差しの砂漠のど真ん中にいるにもかかわらず。

 快適に過ごせている……。もしかしてコレ、凄い装備なんじゃ。

 ファービレジのギルドで、売った半分の羽衣を買い戻せないかな……等と考えていたが、せっかく日中でも狩ができるので、いつものようにマップの確認を行った。


 すでに4~5ヶ月ほどラッキーインセクトの討伐をしていないので、5匹のラッキーインセクトの存在を、MAPで確認できている。


 ん?ラッキーインセクト以外に、一つだけ大きな魔力の反応がある。

 夜中に狩りに来てるが、[魔力視]による、このモンスター反応は初めて見る。


 日中の限定のモンスターか?

 危ないようなら、[転送魔法]で逃げるとして、様子だけ見てみようかな。


 そのモンスターに近付くにつれ、空気が重く感じるようになった。

 もしかして、コレってヤバい奴?普段狩りなれてる狩場だから、ちょっと調子に乗ったかなと思い始めた。


 クソデカいサンドワームみたいなモンスターが、かなり離れた場所からでも見えた。


 この前倒したアイスドラゴンのサイズ比じゃないぞ。

 かなり離れた、この位置からでも[鑑定]かかるかな?


 名前:デスワーム


 属性:土

 特殊タイプ :ボスモンスター

 弱点:火属性


 あるぇ? ボスモンスター?

 ボスモンスターって、強いモンスターだよね……。


 続けて疑問に思った事を考えたら、[鑑定]スキルが答えを返してきた。


 なんで、こんな人気の狩場スポットにボスがいるのかな?


(A.暑い思いしてまで、みんな狩りに来ないから)


 なんで、夜には出てこないのかな?


(A.夜中は地中深くに潜ってるから)


 今、すでに[転送魔法]が、使えないのはなんでかな?


(A.ボスモンスターからは、[転送魔法]では逃げられない)


 いやあ[鑑定]スキルは、便利だなぁ……。クソッタレ!!


 デスワームが、こちらに気づき動き始めた。

 逃げれないとか、ふざけるなよ!! と、軽く毒付いてしまった。


 アイツが近付く前に俺ができることは、火属性をミスリルの剣にまとう事と支援魔法を使う事。

 それと、奴の前に大壁を作る事だ!!


 火属性を剣に付与し、近づいてくるデスワームに対して[アースウォール]で、土の大壁をを作り上げた。


 土の大壁に、デスワームがぶつかってくる。

 ドゴォ!!ドゴォッと、デスワームが壁に体当たりする鈍い音が聞こえる。


 奴は、まだ壁を崩せそうにない。

 もしかして、[エクスプロージョン]で、狙い撃ちできるチャンスか?


 壁にぶつかり続けてる、大きな音を聞きつつ。

 [エクスプロージョン]を詠唱し始めた。


 ……。

 ………。


 いけっ!![エクスプロージョン]奴を吹き飛ばせ!!

 土壁と一緒に、[エクスプロージョン]で、デスワームを吹き飛ばしたつもりだった。


 壊れた土壁の下から、ズボオォっと、デスワームが頭を出してきた。

 砂に潜って、ダメージを軽減してきたのである。


「げぇぇぇぇぇえ!! うっそだろおい」


 俺はモンスターから逃げているが、モンスターも俺を追いかけてくる。

 距離が引き離せない……。そのせいで、[転送魔法]が使えない。


 こんな大型モンスターから、ひたすら逃げ続けてサドタの街の付近に連れて行こうものなら、大惨事は免れない。


 走りながらでも考えろ、俺……!!

 [エクスプロージョン]は、砂に潜られてダメージが軽減される。


 このまま逃げても、距離が離せないのでラチがあかない。

 なんとかしないと……。走って逃げながら次の手を考えていた。

 相手のスピードを落とす。[スピードダウン]があった!!

 次の手を思いつき、即座に[スピードダウン]の魔法を放つ。


 若干ではあるが、デスワームの移動速度が下がり。

 走りながら考える事に、余裕が持てるようになった……。


 あのサイズ、[エクスプロージョン]で吹っ飛ばすしか方法が思い浮かばない。

 そのまま打つと、奴は砂に潜ってダメージを軽減する。


 [アースウォール]壁は、奴の体当たりに耐えれる強度があった。

 あの壁の強度の、特大サイズの槍があれば、アイツに刺さるかもしれない。

 [アースランス]は魔力を込めて強度はあげれるが、サイズは大きくできない。

 [アースウォール]は、魔力の掛け方次第で強度も形も変更出来た……。


 槍だ、槍のように鋭利に、鋭く土の壁よ出来てくれ!![アースウォール]


 狙い通りに地面から突き出るような土の槍ができたが、あからさますぎる罠なので、デスワームはその横を通って俺を追いかけてきた。


 あと、ワンクッション入れて奴を騙せ!!

 最初、奴は警戒せず壁に体当たりをしてきた……。


 あっ、繋がった!!


 再びデスワームから距離を取り、最初に[アースウォール]で、一撃で壊される薄めの壁を作った。

 そのすぐ後ろに、[アースウォール]で作った土の槍を仕掛けた。


 来る!!

 ドガァアン!!モンスターに、壁が一撃でぶち破られた。

 その瞬間、土の槍にデスワームが突き刺さり、砂漠がモンスターの血で染まった!!


「覚悟しろよ!!デスワーム」

 槍に突き刺さり、身動きの取れない状態のデスワームに、[エクスプロージョン]が放たれた!!


 ズドォオオン!と爆音が響き、あたり一面の砂が吹き飛ばされていく。


「やったか?」


 黒く焦げているデスワームが、体を伸ばしこちらを攻撃してこようとしてきた。


 くそっ、仕留め損ねたか!!防御か? 回避か? どっちだ……と、俺はデスワームの攻撃に対して身構えた。


 デスワームの体に刺さっている土の槍が折れ、デスワームは地面に叩きつけられて最後は絶命した。


 初めて戦闘で恐怖を感じたぞ……。もうデスワームとは、やりあいたくはないな。

 一応念の為に、[魔力視]と[鑑定]で討伐したデスワームを確認する。


 鑑定で詳しく、デスワームの説明を見てみると、

 ラッキーインセクトが、一年間倒されず成長を続けた最終形態。


 えっ?あれってラッキーインセクトの成長した姿なのか?

 デスワームを倒した事により、レベルが34から一気に、36まで上がっていた。


 商人スキルで、


 ビッグボイス(文字通り大声である)を覚えた。

(用途は様々、気合い上昇、連絡、連携いろんな用途が可能)


 新しい魔法で、


 ロックスパイク[土系設置魔法]

 アイススパイク[氷系設置魔法]


 設置系魔法2種類を覚えた。


 冒険はしないと言っておきながら、今回はボス戦をやってしまったな。

 他に、デスワームいないだろうな?

 MAPを確認するが、デスワームは、いなかった。


 ふぅ……。ということは、5ヶ月前に出てきた赤芋虫が一番デスワームに近いんだな。

 ラッキーインセクトが、成長しきる前に全滅させよう。

 そうすれば、レベル40まで届くはず……。

 討伐した、デスワームを[アイテムボックス]に入れた。


 今まで必死で逃げ回っていたが、エミリーが作ってくれた。

 この装備があったから、砂漠での状態異常を防げた。コレは、良いものだと理解が出来た。


 あの頃は価値がわからなかったが、今なら価値がわかる。

 もし買い直せるなら買いなおそう、ファービレジのギルドへ行ってみるか……。


 [転送魔法]でファービレジのギルドへ移動した。


 いつもならギルド長の列に並ぶが、今日は長蛇の列が出来ているお姉さんの列に並び、しばらく列で待っていた。


 ……。

 …………。


 しばらくしたら、受付さんが俺の順番の呼び出しをしてきた。

「次の方どうぞ……」


「あっ、どうもお久しぶりです」


「ニカイドウさん、久しぶりですね。

 ギルド長は、いつものお店に行ってますよ」


「今日は、貴方に用があってきました」


「すいません。

 私は婚約者いますので、そういうのはちょっと……」


「って、違います」と、俺は即否定した。


「それでは、要件って何ですか?」


「最初にギルド登録した際に羽衣を鑑定してもらって、ギルドに売ったと思いますがそれを買い直したいと思いまして」


「あー、コレですね」と、ギルドの受け付けさんは、女神の羽衣を棚から取り出した。


「なんで、あるんですか?

 ギルドで売ったりとかはしなかったんですか?」


「ギルド長が、アイツはこのアイテムの価値がわかる男だから、取っておけば10倍の値段でもつけると言ってたので保存してました」


「あはは、ほんと参ったなぁ。確かに価値がわかった以上 10倍でも出しますね。

 5万ゴールドで、良いですか?」


「えっ、本当に出すんですか?」


「そのアイテムに、それだけの価値があると見抜ける男に成長したんですよ。

 ギルド長の予想通りになったんです、払いますよ5万ゴールド。

 最初に、ここで頂いた5千ゴールドがあったからこそ今がありますから」と言って、5万ゴールドをカウンターに置いた。


 女神の羽衣をギルドのお姉さんから渡された。

 最初に金策の為に売った。女神の羽衣の半分を一年ぶりに買い戻した。


「これで、今年のボーナスは確定ね」と小声で、お姉さんが言っていた。


「どうも、それじゃ失礼しますね」


 ギルドを出て[転送魔法]で、自宅に帰った。

 流石に疲れたな、ちょっと休憩してからサドタの街のギルドに行くとしよう……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼ 1ポチ、協力お願いします。 ▼
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。