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新年と誕生日

 新施設のオープンまで、あと1か月ですが新年初日という事で、今日は店舗と建築スタッフ全員休業日にしました。


 朝になったので、いつものように起きましたが……。いつもの、「おはようございます」の挨拶がない。


 あれっ? 今日は、お休みなんだけど。二人とも何処に行ったんだ?

 二階を探すと二人ともキッチンにいた。


 こっそりと覗いてみていると、シェリーが料理を作っている。

 それを横で作り方をエミリーが教えてる。

 シェリーが、一生懸命やっている姿が可愛い。

 それにしても、シェリーが料理って珍しいな……。


 このまま、覗いてるのもあれなんで挨拶する事にした。


「二人とも、おはよう」


「おはようございます、ハジメさん」

「おはよー、お兄ちゃん」


「今日は、シェリーが料理作ってるのか?」


「うん、お兄ちゃんのお誕生日だから。

 料理作ってるの」


 俺の思考が、一瞬固まった。

 お正月と誕生日が一緒に来て、お年玉分の片方しか祝ってもらえなかった。

 俺の誕生日をこんな可愛い少女に、祝ってもらっているだと……。


「ありがとう……。

 アレっ、涙が出て来たわ」

 今まで経験した事ないので、感極まって涙が出てしまった。


「ハジメさん、誕生日を祝ってもらった事ないんですか?」


「うん、ない。

 新年おめでとうの、ついでに祝われてた。

 あまりに不意打ちだったんで涙出ちゃったよ」


「ありがとうな、シェリー」と、シェリーの頭を撫でた。


「お姉ちゃんも、プレゼント用意してたよ」


「ちょっと、シェリーそれを言わないで」


「素直に、嬉しいです。エミリーさん」


 あっ、駄目だ。

 普通に泣けてきた俯いて涙を拭いていたら。

 エミリーが、そっと抱き寄せてくれて頭を撫でてくれた。


 あっ、俺。今非常に情けない……。17歳の俺が16歳の少女に慰められてる。


「ハジメさんは、いつも頑張ってるんですから。

 今日は私に甘えてくださいね」


「はい」


「お兄ちゃん、私にも甘えたい?」と、シェリーが聞いてきた。


「それは、流石に難しいような……」新時代が開きそうな提案を回避した。


「うーん、残念」と、シェリーが言ってきた。


「もう少しで、お弁当出来上がるから。

 お兄ちゃん待っててね」


「わかった」


「シェリーが料理終わったら、朝ごはん作りますんで。

 ハジメさんは、テーブルで待っててください」


「はい、待ってます」と言って、テーブルで大人しく待っていた。


 エミリーとシェリーが、朝ごはんを持ってやってきた。


「「お待たせー」」


「待ってました、お腹がペコペコです」と冗談を言った。


 それから朝ごはんを済ませて、昼前までのんびりと家で過ごし。

 そのあと、オープン前の新施設に三人で移動した。


 一人で先に、鍵を使い施設に入り。

 カウンターの中に作った、電源のスイッチを全て入れる。

 施設の中が、一気に明るくなる。


「二人とも、入っておいで」


 二人が建物に入って来た。


「建物の中なのに、こんなに明るいのは不思議ですね。

 だけど、この明るさってお店の二階と同じですか?」と、エミリが聞いてきた。


「正解。お店の二階と同じ物を使ってます」と、質問に答えた。


「じゃあ、せっかくシェリーが料理を用意してくれたみたいだし。

 みんなで食べようか、こっちに飲食スペースがあるからついて来て」


「「はーい」」


 二人を飲食スペースに案内した。


「広いですね、それにいくつも飲食店がお店が入ってるみたい」


「そうだね、今の所7店舗程出店予定かな、ここからあと3店舗は募集をかける予定かな」


「ウチのお店は、出店しないんですか?」


「うーん、ここの商圏ってさ意外とウチの店に近いんであまりメリットないし、せっかく入ってくれたテナントとやりあう気ないからね、勝負をするならテナント同士で切磋琢磨してもらうよ」


「色々あるんですねぇ……」


「色々あるんですよ。

 それじゃ、この辺りのテーブル使いましょう」と、二人に提案した。


「はい」


 シェリーが、バケットに入れたサンドイッチをテーブルに皿を置いて並べていった。


「あ、サンドイッチだ。

 シェリーよくコレを作れたね」


「厨房のおじちゃんに、パンを焼いてもらったの」


「それで、具材はエミリーに聞いて挟んでいったと……」


「食べてもいいかい?」「食べて、食べてお兄ちゃん」


 そのまま、サンドイッチにかぶりついた。


 あ、定番タマゴサンドか。うむ美味い。

 葉野菜にマヨをかけて、挟んだサラダサンド。

 アイスバードの身を油で揚げて、ソースをかけたチキンサンドと色々作ってくれていた。


「凄く美味しいよ、シェリー、よく作り方がわかったね」


 二人に男の料理と銘打ってサンドイッチや、日本風の料理を作ったことがあったが、それをエミリーもシェリーも覚えていたのだろう。


「調味料は二階のキッチンに色々あるから、お姉ちゃんが作れるって言ってたの」


「流石だね、エミリー」


「本当はケーキを作ってあげたかったの、お姉ちゃんも解らなかったの……」


「あらまぁ、確かにエミリーでも無理なら仕方ないよな」


「お兄ちゃん。今度ケーキの作り方を教えてください」


「私からも、お願いします」


「はい、喜んでお教えしますよ。時間ができたら三人で作ろう」


「「はーい」」と、雑談をしながらシェリーの作ったサンドイッチを三人で食べた。


「それじゃ、お湯を入れてくるから。

 ちょっと待っててね」


「わかりました」「待ってるー」と二人が言った。


 屋上へ上がり。お湯を入れる準備をして、配管室でお湯をお風呂に流した。

 よし、コレで男湯と女湯どちらも入れる状態になったが……。

 どっちに入るかは、エミリーに聞こう。


 風呂の準備が済み、二人の元へ移動する。

「お待たせー、二人ともお風呂入れるよ」


「それで、男湯と女湯どっちも入れるけどどちらにします?」


「女湯で」と、エミリーに即答された。


「お風呂は、一緒にですよね?」


「「はい」」


 ぐふっ、二人掛かりで肯定されたら逃げれない。

 三人で脱衣所に入り、

「服をここのカゴに入れて、タオルを持って浴場の洗い場に来てくださいね」と言って。


 二人の着替えを見ないように、そそくさと着替えて浴場へ移動した。


 二人が浴場へ入ってきた。


「お姉ちゃん、広いねー」

「湯気が凄いわね……洗い場は、どこ?」


 音が反響して、よく聞こえる。

「こっちだよ、二人とも」と、二人をこちらに呼び出す。


 タオルで体を隠す二人。

 すでにこの状態でも、なんかエロい。


 落ち着け、平常心、平常心……。


「二人とも、おふろ入る前に体をここで桶でお湯をすくって体を洗ってね」

 洗い場のお湯を、指差して言った。


「コレが体を洗うための[石鹸]ね。

 それで、コッチの桶が頭を洗うシャンプーで。

 もう片方の桶が、頭を洗ったあとの仕上げに使うコンデショナーね」


「この真っ白なものが、石鹸ですか?高級品ですよねコレ」


「材料さえあれば、自作できたりもしますよ。

 体を洗う時は、タオルをお湯で濡らして石鹸をタオルに擦り付けてください。

 シャンプーは頭を洗うときに使います。

 コンデショナーは、頭を洗ったままだと髪に違和感あるので、それを無くすための調整ですね。

 両方とも最後は洗い流してください」


 シェリーが、洗い場の椅子にちょこんと座り。

「お兄ちゃん、洗ってー」と、頼んできた。


 そんな役得? いや、けしからん事……やっていいのかな?


「エミリーさん? いいんですかね?」「どうぞ」


 シェリーの、体に巻いていた。タオルを借りてタオルを桶に入れた湯につけ、石鹸を塗る。

 まずは、背中からお尻までを洗う……。


 タオル越しでもシェリーの体温を感じてしまいそうだ。身体の前も、俺が洗うのか……?

 嫁の身体を洗うのに、何をためらう必要がある……。行け、行くんだ、俺の両手!!

異世界取引スキル枠追加分


LV28[プリンター」

LV29[配管]

LV30[水温計]

LV31[石鹸]

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