黒い空き地(太陽光発電)
太陽光のパネルを繋げ始めようと思っていたら。
「社長パネルの設置終わりました」と、フローラから声をかけられた。
「先程、設置状態は見て状況は把握してたけど、ここまで早いとは……」
ここまでくると、すごいを通り越して呆れる。
あっ、ドワルドが俺に対しての呆れた時の感情がこれなのか。
「本当に助かるよ。
そしたらそろそろ昼休憩だから、一旦お店に戻ろうか」
「はい」と、フローラが言った。
お店に向かい歩きながら、二人で雑談を続ける。
「昼ごはんは、飲食店とバーガーどっちがいい?」
「飲食店で」と、フローラから返答がきた。
「それなら、いつも通り注文してくれれば大丈夫だよ」
「わかってると思うけど、食事代金は会社持ちだから」
「食べ終わって1時間位したら、お店の二階に来てください」
「ここの、空き地の作業がこれだけの時間で終わるんなら。
川の向こう(バーガーショップの裏)の空き地も、今日で設置作業終わりそうだね」
「終わらせたら、まずかったですかね?」
「早く、終わるのは良いことだよ、ただ明日から何をしてもらおうかな。
治水工事か、新施設の焼却炉作り辺りが残ってるけど」
「それなら、明日から焼却炉作りしますよ。
けど、オヤジが言ってたように社長は、次々と仕事を持ちこんできますね」
「まぁ、その代わり君達が仕事にあぶれることないでしょ?」
「確かにそうですね」と、話をしていたらお店に着いた。
「それじゃ、またあとで」と言って、私はお店の二階へ上がっていった。
「ただいまー」
反応がない……。ぐすん。
お店の手伝いかな二人とも。
たまには、お店の様子を見に行くか新施設の方にかかりっきりだったし。
再び階段を降りて、お店の様子を見る。
昼飯時なだけあって、戦場と化している、中途半端な増援だと燃え尽きて死ぬな。
隣の飲食店と、外に設置したテーブルも埋まってる。
店長が、俺に気づき話しかけてきた。
「社長、どうかされました?」
「いや、エミリーとシェリーが二階にいないので、仕事中と思ってお店の様子見に来た」
「すいません。奥さん二人をお店にお借りしてます」
「いやいや、彼女達から手伝いに行ったんだろ?」
「まぁ、そうですね。
社長同様にお店を大事にされてますから」
「コッペは、俺に付き合って雑談してても大丈夫なの?」
「店長って、忙しいピークの時は逆に何の役にも立てませんね」
「そらそうだよ、ピークになる前の下準備するのが仕事だもの。
トラブル起きてから対処したり、それを未然に防ぐのが店長の仕事だから、どっしりと構えて頑張りなさい」
「それじゃ、社長のあの曲芸まがいのあの販売は?」
「今思えば、邪道だったねぇ……。ほら、目立ったもん勝ちだったしあの時は」(遠い目
「たまに、あの屋台使わないのかいって声を聞きますよ」
「スタッフがこれだけ成長してるんだし、売り場で私の出番はないよ」と、雑談してたら。
コッペが何かに気づき、
「二人とも来られたみたいなんで、私はこれで失礼します」と言って、コッペがこの場から離れた。
エミリーとシェリーが、仕事を終えてこちらに気づいた。
「「おかえりなさい」」と二人が言ってきた。
「ただいま」と言葉を返し。3人で二階へ上がっていった。
エミリーが、食事を用意してくれたのでそれを食べてから。
社長室で、のんびり休憩した。
……。
…………。
何の音もなく、扉が開けられた。
「社長、お待たせしました」
机に、つっ伏せて寝ていたら、急に声かけられたので驚いてしまった。
「フローラさん、申し訳ないがこの部屋に入る時は、ノックをして下さい」
「すいません」
「いいよ、次からは気をつけてね。
私もビックリしたし、社員の皆に見せれない資料とかもあるから」
「はい」
あぶねー、エロサイトなんか見てたら、一発で社員の評価だだ下がり展開だったな。
たとえ休憩中でも社長室で、エロサイトはみてはいけない。(戒め)
「よし、それじゃ次の現場に行こうか。
次の現場は、このお店の裏の空き地だから」
「はい、わかりました。
そこでまたパネルの設置ですかね」
「その通りです」と言って、お店の裏庭に行き、新しく購入した空き地へ移動した。
「それじゃ、ここから」指で指して、「あそこまでパネルの設置を頼むよ」
「途中途中にパネルと架台を集めとくから、それをさっきみたいに並べておいて」
「わかりました」
「勤務時間終わったら、仕事は翌日に残していいからね」「はい」
「私は、新施設の裏のパネルで配線作業があるから、ここは任せたよ」と言って、この場を離れて新施設の裏へ移動した……。
それから、私は1か月かけて狩りに行かず、配線工事と施設の蛍光灯設置等の作業を行った。
オープンまで、あと1か月になり作業も大詰め……。
ドワルドに、気づいた部分を最後に作業してもらってる段階だ。
(屋上の金樽置き場に屋根を、設置してもらったりしている)
テナントに入る店舗も、次々とお店が出店準備を始めている。
蛍光灯が付いたことにより、建物内が劇的に明るくなった。
配線作業が済み、これと言ってやることがなくなったので、私は社長室で調べ物をしている。
この世界にも、石鹸はあるみたいだが使い心地が悪かったので、
[異世界取引]に頼ることにする。スキルのLV31枠に[石鹸]を選択した。
風呂場に、石鹸は配置することにしたが、シャンプーとコンディショナーもできれば置きたい。
こういう時の[インターネット]だ。
「シャンプーの作り方」と「コンディショナーの作り方」で調べる。
使えそうな、情報はないかな……。
頭を洗うとアルカリ性になるので、酸性のコンディショナー(リンス)で整える。
作るのは、石鹸シャンプーと酢リンスだ……。
お酢は、[調味料]で手に入るのでなんとかなるが、保存方法が思いつかない。
両方とも、一日で使い切るつもりで、洗い場の桶にでも入れておこう。
シャンプーと、リンスに使用するハーブは、ハーブに関しては、害虫避けの為に裏の畑で作っているのでそれを利用する。
石鹸のシャンプーの量産に入ったら、早めに教会に生産依頼を出すとしよう。
試しに、第1号試作品を作ってみたら。
それなりにうまくいった。あとは量を作って量産だな。
これで新施設(銭湯もどき)が、経営できる状態になった。
働く人は、お風呂が好きな人に勤務してもらいたいな。
思い出したのは、キャリーだった。
一番風呂を求める情熱、彼女はありだろう。今度、打診してみよう……。
現実の中世の風呂は、結局色々あって(混浴)が原因で寂れたみたいだし。
最初から、混浴などにせず質の高さで勝負するまでよ。
明日から、新年か……。
明日は三人で施設のお風呂に入るから、二人に石鹸シャンプーと酢リンスの使用感を聞いてみよう。




