ドラゴンキラー
サドタの街から北へ進み……。
しばらく移動していると、氷の大陸に到着した。
目の前を見ると、ここから先は氷の大陸ですよと、目に見えて違いがわかる。
ここから先は地面が氷でできている。
氷の大陸に入る前だが肌寒さを感じ始めたので、レクターから貰った防寒具を装備する。
大陸に入る前だが、一つ試しておくことがある。
ミスリルの剣に、魔法を付与することだ。
やり方が微妙にわからないが、剣に対して[ファイア]の魔法を掛けるかんじかな?
ミスリルの剣を持ち、剣に魔法を留めるイメージで[ファイア]の魔法を使った。
刀身が燃え上がり火の剣が出来上がった。
なるほど……。初級魔法を、剣に宿らせる訳か。
どれくらい持つのかわからないので、とりあえず氷の大陸に入ってみよう。
氷の大陸に足を踏み入れ周りを見てみる、
周りが吹雪いているが、考えていたよりは寒くない。
[魔力視]を使ってみたら、理解できた。
周りは吹雪という。氷の魔力に近いもので覆われているが、剣の周りから火の魔力が出ており俺の周りを包んでいた。
そのまま[魔力視]でMAPを確認するが、この大陸は未踏破の為、モンスターの位置の確認はできなかった。
寒さ対策はなんとかなってるし、先に進むしかないよな。
モンスターは、アイスドラゴン以外は砂漠とほぼ強さが変わらないらしいし。
(実際は、氷の大陸の方が強いです……。レクターさんに誤魔化されてます)
氷の大陸に出現するのは、アイスタートル、アイスウルフ、アイスバード、アイスドラゴンの四種類。
まずは、ドラゴン以外の三つを倒してみることにしよう。
探索を続けて、最初に見つけたのはアイスウルフだ。
アイスと名前は付いているが氷で覆われているわけではなかった。
ただの、白い毛の狼だ。
俺の周りを取り囲むようにして、複数のアイスウルフがこちらを見ている。
剣を構えて狼に向けて、[サンダーランス]を放つ。
狙った狼に雷撃が当たり絶命した。仲間が絶命した事により、狼たちは一層唸り声を上げている。
だが、襲ってこようとはしない俺を警戒してるのだろう。
確かに、コイツは強くはないな。
ただ囲まれているので、体制を立て直す必要がある。
[エアカッター]の魔法を使い、アイスウルフを牽制する。
複数の風の刃の魔法攻撃により、モンスターの統率を崩した。
統率の崩れた狼達の囲みを突破し、狼達を1箇所の範囲に纏めた。
そして、[サンダーストーム]をアイスウルフのいる範囲に放ち、アイスウルフの群れを討伐した。
弱点属性がそのまま刺さるのと、警戒して近寄ってこない分、警戒せず突撃してくる。
砂漠のデザートブルよりは、こいつの方が戦いやすい。
魔法戦は、距離を詰められたら不利になるからだ。
まぁ、近接の対策がないわけではないが……。遠距離や中距離で倒せる方が楽だしな。
とりあえず、これで7匹か簡単だな。
次に見つけたのが、アイスタートルだった。
なんといっても、こいつは遅かった。
一度魔法の詠唱をする、そぶりを見せたので、即[サンダーランス]を打ち込んだ。
このモンスターは、タフさが売りなのか単発の魔法に耐えてきた。
アイスタートルは、詠唱をキャンセルし殻にこもった。
ランスがダメなら、[サンダーボルト]を使えばいいじゃない?
[サンダーボルト]をアイスタートルに放つ。
強固な甲羅で、守っていようが関係ない。当然の如く、アイスタートルは絶命していた。
今後は、一撃目から[サンダーボルト]で倒そう。
後は、アイスバードを探さないとな。
鳥だから、飛んでるのか?それとも地面で休んでる?
どっちだろう、解らない等と考えていたら。
上空に、鳥の群れがいる。
もしかして、あれがアイスバード?
発動している[魔力視]が、アイスバード達が魔力をためているのを感知した。
やばい、上空から魔法攻撃が来る!!あれだけの数だ、避けれない!!
アイスバード達が放つ、複数の[アイスランス]が迫り来る。
危ない!なーんてね。
[アイスウォール]で、全ての魔法を防ぎきった。
そんなに、集まってたら。範囲魔法の餌食だな。
[サンダーストーム]をアイスバードのいる上空に放つ!!
何匹か外したが、大概を仕留めることができた。
魔法を外したアイスバードは、その場を逃げ出した。
地面に、討伐したアイスバードが、落下して雪に突き刺さってる。
意外と、大きいなコイツら。
上空だったから、小さく見えただけか……。
数えたら、32匹いた。既にアイスバードの討伐目標達成した。
うーん、これは確かにレクターさんが言ってた通り、砂漠と対して変わらんなぁ難易度。
それはそうと、なんか急に冷えてきたぞ。
ミスリルの剣から熱が無くなっていた。魔法の効果が切れたのか、約一時間って感じかな。
再び、ミスリルの剣に火の魔力を付与した。
一通り討伐したし、とりあえずMAPの解放してから。ドラゴンを探すか……。
それからMAPの解放をしつつ、モンスターの討伐を続けた。
既に、解放したMAPに討伐したモンスター達より大きい魔力の反応があった。
無理そうだったら、[転送魔法]で逃げよう。
MAPを確認しながら、アイスドラゴンと思われる反応に近づいてゆく。
デ、デカいな。
今まで、討伐してきたモンスターの中で格段にでかい。
ヤレるか?これ?
ただ、一度は市場に流通している事を俺は知ってる、何故なら俺が一度買ったからだ。
倒せないことはないさ。
正直、一年も待ちたくはないし。レクターさんの、発言が正しければ俺なら倒せるはず。
ドラゴンは、こちらに気づいていない。
[スピードアップ]
[ブレッシング]
普段[スピードアップ]のみで、対応してるが念のため、
ステータス強化の[ブレッシング]も使用した。
[サンダーボルト]を、アイスドラゴンに放つ!!綺麗に命中した。
あれ、動いてこない? 一撃で倒したか?
[魔力視]で確認すると、魔力はまだのこってるから、まだ倒してはいない。
モンスターに対して、[鑑定]スキルを使用した。
アイスドラゴン:麻痺と表示された。
あっ、魔法で固まったのかコイツ。討伐するチャンスだ!!
グググ……。動こうとしているが、動けないでいるドラゴン。
一気に、近づきミスリルの剣で、アイスドラゴンの首に一気に剣を振り下ろす!!
アイスドラゴンを討伐した。
予想以上にあっさりと倒せたな。
あと、単なるダメージソースだと思っていた[サンダーボルト]に状態異常効果があったことに驚いた。
今日は、討伐を終了し。[転送魔法]で、一度サドタの街のギルドに戻った。
暗くなってまで、氷の大陸で戦う利点を感じれなかったからだ。
ギルド前で、防寒具を外し。
ギルドに入り、いつものように買取倉庫へ直接向かう。
レクターが、俺の姿に気づき喜んで近づいてきた。
「そろそろ帰って来ると思ってたぞ。
夜まで狩りをする利点が、氷の大陸にはないからな」
「あっ、やっぱり?」
「その反応だと、狩りに行ってきたんだな」
「あぁ、一通り狩ってきた」
「魔石以外を売りたいんだが、解体お願いできるか?」
「あぁ、喜んで引き受けよう」
「氷の大陸のモンスター素材は、非常に貴重なんだ。バードは食料として肉が美味くて優秀だし。
ウルフの毛皮は防寒具の材料、肉も売れる。
タートルの、甲羅は防具に使えるし、肉も美味いんだ。
アイスドラゴンの、皮膚いや、氷の防御壁は、防具として優秀なんだ。
それで、どれくらい倒してきたんだ」
「うーん、MAPの解放しながらの探索だから少ないと思うぞ」
アイスバード125匹
アイスウルフ28匹
アイスタートル7匹
アイスドラゴン1匹
……と、買取表に記入した。
あれだけモンスターが群れているんだ。マップ解放に時間さえ取られてなければ3倍はいけるだろう。
凄く残念だ、明日リベンジしよう……。
レクターは買取表を見て、
「何が不満なんじゃ、物凄い成果じゃないか。にーちゃん」
「探索を一度済ませていたら、この3倍は狩れたなと思ってね」
「すまん、にーちゃん。
一つ伝えてなかったことがある」
「全てのモンスターに対峙する時、危険を感じることはなかったか?」
「ウルフに囲まれたりとか?
タートルが詠唱を始めたりとか、バードに氷矢の雨降らされたりとか?」
「そう、それじゃ。慣れた冒険者でも、時々怪我をしてしまうのがあの大陸での狩りだ。
だからこそ、砂漠が人気だったんだがな」
「いや、別に?
落ち着いて対処すれば 、レクターさんの言ってた通りドラゴン以外は砂漠より簡単だったよ」
「そ、そうか、にーちゃんは少しズレとるのぉ」
「心外だなぁ、まぁよく言われるが……」
この調子なら一週間位、狩りに行けば必要な魔石はそろいそうだな。
解体をギルドに任せて、魔石だけは後日貰う約束をしてから、ギルドを離れ家路についた。
本日は、4話投稿します。
24:15分投稿予定。
次は朝7:00の投稿になります。
12:15分投稿予定
19:15分投稿予定




