表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/61

Ⅰ 1-7

「南方貴教とかだったか…」

 そう発しつつ、頬杖を付く方の手と足を組み替えながら“徹”もとい“和也”は言い放った。

「お前を逮捕する」

「ふあっ?」

 思わず奇声を発してしまった。

「ちょ、ちょい待ち。な、何を言っているんだ? お前は」

「だからお前は逮捕されたんだよ。南方貴教」

「ふあああっ?」

 全身が硬直してしまい立ち尽くしていると、

「…何だ? ミランダ警告の件でもやって欲しいのか?

 ああ。知らねえのか。ミランダ警告」

「知ってるわ! 『C〇I』めっちゃ観てるわ!」

「じゃあ、手錠でも掛けて欲しいのか?」

「安心しろ。今はまだ手錠はしない。

 ほれ、とっと仕事に行け。遅刻するんじゃあないのか?」

 訳がわからない。

「まあ、せいぜい自分の行いに思い巡らせてみるんだな」

 全くもって、何が何だか全然わからない!

「さーて、撤収撤収」

 そう言うと、“和也”は立ち上がりすたすたと玄関の方に歩いて行ってしまった。“テ〇アイ”の構成員も後に続き、やがてバタンと乱暴にドアが閉められる音がした。

 貴教にはわからない。

 というよりも知らない。

 何故ならば、聞いてさえもいないのだから。

 自分が何故逮捕されたのか?

 自身が一体何の犯罪を犯したのか?

 己が逮捕された罪状が何なのか?

 何も、何一つとして、全くもって聞かされて等いない!

 知らぬ間に硬直が解け、あまりの出来事にぽかんとしていた貴教であったが、

 時計を見た。このままだと本当に遅刻してしまう。

 貴教はエリートビジネスマンでもある。時間厳守、タイム・イズ・マネーは長年に渡る社長業で骨の髄まで染み込んでいる。其れ以前に生真面目な事この上無い事は謂う迄も無いのであるが。

 貴教は愛車に乗り込み、キーを差し込み、エンジンをかけた。

「いくぞ。アウディ」

 断っておくと、貴教の愛車はア〇ディでは無い。アウディというのは彼の愛車の名前である。犬や猫に前者に対してはイヌ、後者に対してはネコと名前をつけない様なものてあり、「蒼◯流星SPTレイズナー」劇中にて、主人公であるアルバトロ・ナル・エ◯ジ・アスカは、愛機であるレ◯ズナー、厳密には搭載されている(表の)AIをレイと呼称しているのであるが、若し貴教が同じ立場ならば、そんな在り来りな名前をつけるのは理解が出来ない。実際の貴教の愛車はポル〇ェ――緑色のポル〇ェ930ターボ(ー)である。因みに人工知能の類は表も裏も最初から付いてはいない。大体からして、オートマどころかマニュアルだし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ