表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/34

Ⅰ3-19

『となりの芝生』はT.M.Rでは無く本名の西川氏としては初となる出版物のタイトルです。前半フォトたっぷり、後半十八名の著名人との対談で、円盤付きです。

 だが、気が付いてしまった以上、訊かない訳にもいかなかった。 今回で終わりじゃない。今後の事もある。

「本裁判の前に何回かの予備審判がある事は知っていますが…」

 そういうものだということは事前に調べて知っていた。『と◯りの芝生』の対談の時の要領で予習はしてある。

(いや、それとだって、もう何もかもが随分と違い過ぎるんだが。『ここは本当にニッポンか?』ってくらいに。だけど、それは後でいい。後で訊くなり調べるなりすればいい。今は)

 今、最大の関心事は……。

「吊るし上げを喰らうネタ…、いや、裁判の度に裁かれる事って、もしかして毎回違うんですか?  違ったりするんですか? 最初の予備審判から本裁判から一貫しているんじゃなくて。もしかしたら、予備審問の度に違っちゃったりするんですか?」

(そんなバカなことが…)

「そういうこともあるかもですね」

 あった。

「バ…」

 ここまででさえ相当に馬鹿げているのだが、次の掃除のおばさんの言葉は更にその斜め上をいった。

「ああ。安心してください。本裁判で貴方が裁かれるのは全く別の件ですから」

「ふあああっつ?」

 親切心からなのだろうが、おばさんは更に追い討ちを掛けた。

「だから、全っ然違うことについてなんです。本番は」

 一瞬、言葉を失った。

 だが、そのままではいられない。

「ちょ、ちょ待って。それって、本番で裁かれる事については、予備審問では一切触れないってことなんで…」

「そりゃ、そうですよ」

(何だ。その司法!)

 SIGAがニッポンだったかもいよいよもって怪しく思えてた。

「貴方の犯した罪は…」

 !

 一気に貴教の集中力は高まった。

 だって、いきなり核心が暴露されようとしてあるのだなのだ。

 だがここで掃除のおばさんはハッと何かに気付いたように手で口を塞いだ。周りを見渡すとそのまま沈黙してしまい、それからそそくさと貴教の元を去ってしまった。

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って…」

 立ち上がって追いかけようとしてこけてしまい、おばさんには逃げられた。

「何なんだよ! 何なんだよこれ!」

 貴教は今はガランとしてしまった吊るし上げの如きだった処で叫んだ。

「ふざけるな!」

 さっきまでの予備裁判の場に虚しく貴教の大音量が響いた。

「オレが何をやった!」

 それから少し間をおいて呟いた。

「…デ○ープ・ステイト本当にあるのか? ここニッポンなんじゃないんか? それとも、現在ニッポンの中枢、いや其れらも超えたところにデ◯ープ・ステイトはある…。 だとしたら、そいつらがオレに問おうとしている罪とは……」

 結局、堂々巡りで此処に帰って来ることになる。

「オレが何をやったっていうんだ!」


Ⅰの3はここ迄となります。

Ⅰの4は「回想篇 鬱篇(仮)」予定。

西川氏のファン若しくはそれなりに知る方ならば、氏の何時の時代が“原作”かは容易に察しがついてしまうと想うのですが…。

そこはちょっと捻りを加えます。時系列では無い質に。元々、ノンフィクションをやってる訳では有りませんし。

西川氏は自身の性格をネガティブだと仰っいますが、此の物語の貴教はちょっとベクトルが違うネガティブとして話を進めます。いくら鬱になっても“原作”の貴教氏はそういう風にはならないだろうベクトルのネガティブーー鬱展開で物語は進みます。


思い詰め、苦悩し、一個の生命体として深刻なやつをやります。


現時点では、例の如く骨格しか無く肉付けが全然出来ていない状態なので、幾らかカタチに成る迄暫くの御猶予を。ある程度目処が立ってから、Ⅰの3みたいな感じで発動させます。


Ⅰの4でお会いしましょう。

それではまた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ