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冬花  作者: 忘憶却
第三章 守護者(深緑)
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願い続けた人を護り続けて

 大樹の幹の元の根は浮いており、

 石碑と骸を円蓋状に囲んでいた。

 あの二人を優しく包み込む様子は、

 此の場所だけ永遠に時が止まったかの様な

 印象を受けた。


 永遠の時、静かな平穏。

 其れが、此の森が護りたかった物。


 此の二人が森の核。

 今回の任務、

 二つの骸を壊せば其れで終わる。


 だが、木々は許さない。

 木々達の根は、

 二人に近づく私の道を遮る様に動き回る。


「こんな事、もう終わりにしましょう。」

「貴方達の思いは、十分伝わりました。」


 私は刀を置き、敵意が無い事、

 此の場所を無碍に扱わない事を示す。


 木々達は私の行為を理解した様で、

 石碑までの道を空けた。

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