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僕は捨てられた。けれど、僕は幸せだ。  作者: 小鳥遊 雪都
店主と男。
34/65

相変わらず。

「気になるなら後でも付けたらどうだ? 誰も止めはしないぞ?」


そう言っていやににやつく店主に男は大きな溜息を吐き出し、目を伏せた。


「俺もそこまで暇じゃねぇ」


「相変わらず冷たいな。同胞のガキが死ぬかも知れないのに」


店主のその愉快げな声に男は苛立ちつつ、伏せた目を上げ、再び店主を見据え見た。


血色のおぞましい、美しい瞳と視線が合わさる・・・。


「・・・なら、お前が行け。お前は暇だろうが」


男のその言葉に店主は噴き出した。


「俺はようだ。人間じゃあない。・・・例え人間でも面倒なことは御免だ。ガキ一人がどうなろうと俺の知ったことじゃないしな」


相変わらずだな。


男はその言葉を飲み込み、傍らに置いた愛刀に目を止めた。

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