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僕は捨てられた。けれど、僕は幸せだ。  作者: 小鳥遊 雪都
雪と侍。
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悲鳴

「僕は何故、捨てられたのでしょう? 僕は何のために産まれて来たのでしょう? 僕は何のために今を生きているのでしょう? その答えはどうすればわかりますか? どこに行けばわかりますか?」


瞼は重く、目は熱い。

喉は焼かれるように痛み、呼吸は苦しが、どれも小さな心の痛みの比ではなかった。


せつの小さな心は産まれて初めて悲鳴をあげていた・・・。


「・・・店を出て、道なりに行くと朽ちかけた鳥居があります。その鳥居を目をつむり、潜りなさい。そうすればあなたの答えは自ずと見つかるでしょう」


そう答えたのは店主でその目には何の感情も映し出されてはいなかったが、その感情のない目のお陰でせつはほんの少しだけ落ち着きを取り戻すことができた。


せつは止まらない涙を拭いつつ頷き、店主と男に深い会釈をして店を飛び出した。

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