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僕は捨てられた。けれど、僕は幸せだ。  作者: 小鳥遊 雪都
雪と侍。
24/65

せつの小さな心臓は破裂しそうなほど大きく脈打ち、その細い手足は寒くもないのに僅かに震えていた。


店の出入り口の前に立ち尽くしたせつのその視線の先には静かに酒を煽る一人の若い男の姿があった。


その若い男のよわいは店主とそう変わりないようだった。


男はせつの射るような視線を認めるとせつを無言で手招いた。

せつはそれに従った。


「何か食うか?」


そう訊ねてきた男の声はその鋭い眼光からは想像もつかないほど優しいものでせつは少しばかり驚かされた。


せつのその感情を読み取ってか男はぎこちなく笑い、自分の隣に座るよう《せつ》雪を促した。


「好きなものを頼め。遠慮はいらない」


男のその言葉にせつは小さく頷き、穏やかな笑みを浮かべている店主を見つめ見た。

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