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■ あらすじ
ただの女子高生だったはずなのに、
気づけば“女神”って呼ばれてた。
令和のどこにでもある高校。
そこで普通に生活している少女――工藤りん。
ある日、バスケ全国大会の決勝で、
優勝した彼氏に向けて笑った“たった一枚の写真”がSNSで拡散される。
――まるで、勝利の女神みたいに。
最初はネタだった。
けど、
「りんに相談したら恋が叶った」
「りんに見られた試合で勝った」
「名前を呼ばれたら人生が上向いた」
そんな“偶然”と“思い込み”が積み重なっていくうちに、
周囲は次第に本気で信じ始める。
気づけば彼女は、
“願いを叶える存在”として扱われていた。
でも当の本人は――
「いや普通にめんどいんだけど」
ただの女子高生のまま。
恋もするし、だるい日はあるし、
神様みたいに完璧でもない。
それでも周囲は止まらない。
噂は拡散し、意味は後付けされ、信者は増えていく。
これは――
“何もしていない少女”が、
周囲の勝手な解釈で神にされていく物語。
笑えて、ちょっと怖くて、少しだけ切ない。
現代SNS時代が生んだ、新しい“神話”のはじまり。 




