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こちら国家戦略特別室  作者: kkkkk
番外編 祟り神「福沢」を鎮魂しろ!
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福沢の像をぶっ壊せ!(その3)

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体は架空であり、実在のものとは関係ありません。また、本話には少し過激な表現が含まれます。決してマネしないで下さい。



 グリーン(防衛省の鈴木)は右足を押さえて痛みを堪えている。表情までは分からないけど、マスクの下では苦悶に満ちた顔があるにちがいない。

 続いて、レッド(国交省の田中)の「痛ってーー」という叫び声が聞こえた。


 グリーン(防衛省の鈴木)とレッド(国交省の田中)の日焼けしていない白い体は赤く腫れている。

 足元には白いBB弾が散らばっていた。


 ――狙撃されている。どこだ?


 誰かが僕たちを狙っている。周囲を警戒する僕。

 福沢像の奥の茂みに迷彩服の男が見えた。

 あれは……サバゲー(サバイバルゲーム)同好会だ。


 サバゲー同好会は間髪空けずに僕たちを射撃する。


 “カンッ、カンッ”


 グリーン(防衛省の鈴木)とレッド(国交省の田中)が狙い撃ちされた。

 何発もBB弾を撃ち込まれ、その度に「痛っ!」と声を上げている。


 僕たちはほぼ裸。BB弾の射撃を防ぐ衣服を身に着けていない。


 三田会の策略に嵌ったビーチ・ボーイズ。

 ビーチ・ボーイズの弱点を突いた、三田会の見事な作戦といえる。


 このまま戦っても勝てない。


 僕は頭の中でシミュレーションする。


 ブルー(財務省の山田)をおとりにして、グリーン(防衛省の鈴木)とレッド(国交省の田中)で福沢像を強襲する作戦。

 ダメだ、返り討ちに遭う。


 イエロー(総務省の佐藤)とブルー(財務省の山田)が右と左に分かれて福沢像に近づき、その間にグリーン(防衛省の鈴木)とレッド(国交省の田中)で福沢像を強襲する作戦。

 ダメだ、返り討ちに遭う。


 大学生を人質にして、そいつらを楯にしてBB弾をかわす作戦。

 ダメだ、あいつらは人質ごと僕たちを狙撃する。


 もはやここまで……撤退するしかない。


「逃げるぞ! 撤退だ!」


 僕は正門を全力で走り抜けると、右に曲がってメンバーが来るのを待った。

 もう一度突撃してもサバゲー同好会の餌食になるだけだ。出直した方が良い。


 僕は霞が関に帰ろうとタクシーに手を上げた。


「二郎(ラーメン二郎)、食べていきません?」


 ブルー(財務省の山田)が黄色の看板を指差した。


 僕たちは一週間、ボディーメイクをしてきた。

 いま二郎に行くと……リバウンドの危険が……


「どうしようかな……」

 弱気な僕に「一日くらい大丈夫です。明日から、頑張りましょう!」とイエロー(総務省の佐藤)の声が聞こえた。


 普段から食事制限しているイエロー(総務省の佐藤)。

 そんな彼も、今日だけは二郎の気分なのだ。


「行くかーーー!」


 僕たちは自販機で黒烏龍茶を買ってから二郎の列に並んだ。


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