頭に赤いバケツを乗せ、手に鳩?
・・・磨かれた翡翠の様な瞳にロメ雄が写る、一体何を見ているのだろう?
「刑吏一人の労働力・平均体力から計算して・・・[ゾンビ]・・3・12[労働力]訳して働力。
[犬]0・2働力、戦いにもならぬ。
さて獅子は兎を狩るにも全力を出すそうです、私はスフィンクス。
全力を出すべきでしょうか?」
溜息まじりに憂いを溢されて、ちょっとドキドキしてしまうだけです。
(ちょっとしか・・好きになったり、しないんだからね)
「って。ワシも含まれてんのか!ワシは敵やないで、無関係や。第三者的なアレや」
0・2働力の犬が吠えた、ヒドイ事を言うじゃないか。仲間じゃないか。
旅は道連れ・・世は情けていうじゃないですか。道連れですよ?
「ちなみに人面町・町長である私の働力は4000・・ですが
本気を出せば5000働力まで上げられます。
捕獲レベルなら・・大体4~4・2!
特殊調理食材でもありますよ?」
それ以上は不味い、偉いヒトにお叱りを受けてしまう!
とくに・・[どうりき]なんてみんな忘れていますよ?
顔が美女で、体が猫科である彼女・・
[萌えキャラ]を食べようなんて・・とんでも無い。
[モン娘]的目線で考えてしまって申しわけない!
ロメ雄の前にようやく現れた・・多分常識ある、女性要員です!
是非とも仲良くしたいんです。
ロメ雄の舐めるような視線を感じたスフィンクスの背中の毛皮がゾワゾワ逆立つ。
前哨戦はロメ雄に軍配が上がったのでしょうか?
「さあクイズだ旅人!そうだなぁ、お主は美味そうじゃ無いから・・・
簡単なクイズで許してやる」しかと答えよ!
頬の引きつる様子で、彼女は空気を変えるように出題を始めた。
私を食べてもいいんだよ?物理的に。
美人に食べられたい・・と思うのは男として当然・・・?の気持ちじゃないですか?
ブルブル・・
第一問・[お前は道を歩いている。その前から頭に赤いバケツを乗せ、
手に鳩を乗せた男が近づいて来た。お前はその男に「なんでそんな・・」・・・・]
いや「止めとこう、この問題では無く、次の問題だ!」
「ちょっとまってよ!その男は何で頭に赤いバケツを?」
「なんだ?五月蠅いぞ、問題を黙って聞け」
[第二問]
[万里の道を見ず、ただ万里の天を見る]そう葉書に書いた文豪は、夏目〇石
さて彼はドコの新聞社に入社した?」
しれっと二問目の出題に入ったスフィンクス、
その顔は『え?1問目なんかあったのか?』みたいな涼しい顔をして誤魔化した。
「そんな事はどうでもいいよ、その男は何で手に鳩を!」持ってたの?
ゾンビ、気になります。
「解らないのか?ヒントは、星が出ている間は空にいて・・」
第一問の答えをはぐらかす気ですか、このロメ雄・解らない謎があるとストレスでの眠れなくなるのです。
推理だ・・推理しろ!・・頭に?赤い?ナニカの暗号?
それとも比喩[ひゆ]?
このロジック、最終的に何を問うているんです?
問題には必ず相手に答えさせたいキーワードか隠されているハズ。
考えろ、考えるんだ。
「二問目の答えは朝日だ、朝日!この頃の子供は本も読まんのか?嘆かわしい」
では「第三問」
ジャカジャン!
[ハングリーであれ、馬鹿であれ]と言葉を残すスティーブ・ジョブズ。
彼がこの言葉をスタンフォード大学でスーピーチしたのはどんな時?
・・・・・・
兄ちゃん・・そろそろ答えんとほんまに喰われるぞ?」
「第15問」ジャカジャン!
本屋に行くとトイレに行きたくなる現象があります、ではその現象の名前は?
「〇木まりこ現象」
私はその現象の名を口から滑らせるように答えた。
だが【スフィンクス】はクイズに自信があったのか硬直して動きを止めてしまった。
既に15問?まさか第一問は私の思考を混乱させる罠だったのでしょうか。
私には・・いや私達には、そんな罠すら食い破る強い牙を持つ男がいる事を
知らなかったのですか?
助かりました人面犬のおっちゃん。




