閑話3 死闘?…南極大陸 22/2/25
20220225 加筆修正
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その日、世界中の戦力が南極に集中する事になる。
アメリカ、オーストラリア、アマゾン、インド国境、アフリカと大きな被害を出しながら続いた宇宙ナメクジと人類の戦いは、最後の決戦の地・南極大陸にその戦場を移そうとしていた。
そして、インド国境とアフリカで戦術核兵器が使用された事を国連は重く受け止めていた。
核兵器を使用せずに何とかこの外敵を排除する事が出来ないものだろうか。
国連は、ここで初めて世界中の頭脳といえる科学者達に対策を依頼したのである。
しかし、彼等からの返事はあまり芳しいものとは言えなかった。
何故ならば、これが世界中の注目を集め決して失敗が許されないものであり、これまでの軍隊の為体と、被害を目の当たりにして尻込みしてしまっていたのだ。
確実な対策の決まらないまま、敵宇宙ナメクジの存在位置が特定されるに至り、活動を活発化させた宇宙ナメクジに対し攻撃が開始されてしまったのだ。
それでも、何とかガーディアンズ主導での作戦で在った事が、辛うじて味方の崩壊を免れた要因の一つであったのは事実だろう。
すでに戦端は、開かれてしまったのだ。
敵は今までで一番巨大で、人類の通常兵器は物の役にも立たなかった。
辛うじてバンカーバスターは、威力が通っているようだったが、急所である動力炉の部分がその都度移動してしまい、正確に直撃させることが出来ていない。
そのうちに、虎の子のバンカーバスターも弾切れとなった。
人類軍に打つ手がなくなり最早核兵器を使用するのもやむを得ないかに見えた。
南極の厚い氷と大地が、奴を守っていた。
多少、派手な火で焼いた程度ではびくともしない相手だ。
弱点を突かなければ、駆除なんて出来るはずもない。
それに段々とこれまでの攻撃に耐性も付けているようにみえる。
皆が頭を抱えていたその時、救世主は現れた。
かの天才少年は、ポツリポツリとつぶやいたのだ。
「あんなの塩かけとけば干からびて萎むでしょ? ナメクジだし……それに海に落ちたのは魚に集られて溶けて消えたみたいだし……」
『『『『『『『ソレだ~!』』』』』』』 <=ガーディアンズ
戦場に大量の塩が持ち込まれ、空からは雪の様に投下された。
程なく敵の上に塩の山が出来上がり、それまで活発に動き回っていた触手は縮み上がり、拡大していたアメーバ状の本体も幾分縮んだようにみえる。
だが敵の進行を止めたまでは良かったが、次の手が思いつかない。
……ほぼ弾薬も尽きた状況でこの後どうしよう……。
『『『『『『『次は?』』』』』』』
「エッ! それも俺が考えんの?」
『『『『『『『・・・』』』』』』』(無言の圧力が世界中から押しかかる……)
「こんな事もあろうかと……なんて俺が云うと思った?」
『『『『『『『イエス!』』うん!』』』ボスだし~』ナンカ出せ!』
「お前等~な~、チッ! 仕方がない……ヒュアデス! トランスフォーム承認」
《了解。トランスフォームが承認されました!》
ガーディアンズの各マシンが合体シークエンスに入った。
『『『『『『『待ってました!』やっぱり!』あったんだな!』チョと』そっちには』曲がんない!』狭いぞ!』
ガーディアンズ各マシンは、変形しながら合体し、全長40mの巨大ロボに成ったのだ。
《トランスフォーム完了! ガーディアンズロボ・見参!》
『『『『『『『オオオオ~♪』』』』』』ヒュ~!』
「それじゃ~あとは存分に殴り合ってね。 目からビームと腕からレーザーブレードが出せるからよろしく」
《他に武装は有りませんので、活動限界の60分以内に敵を殲滅してください。活動限界までのカウントダウン開始。残り59分!》
『『『『『『『ウオオ~!』』逝てまえ!』』GoGo!』』エッ武器そんだけ?』
この後の泥仕合は、酷いもんだった。
ガーディアンズロボは、両腕のレーザーブレードを振り回しながら突っ込み、背中のスラスターからはモクモクと水蒸気と噴射炎を吹上げ、最後には敵の動力炉まで掘り進み宇宙アメーバに止めを差したのだった。
しかし、同時に活動限界に達したガーディアンズロボは、宇宙ナメクジの残骸の中に沈んでいったのだった!
ほんとに凄い泥仕合!!!
『『『『『『『誰か助けて!』』沈む~』』』』ヘルプミー!』
結局、ロボの動力炉の冷却が完了し、再起動して動けるだけのエネルギーが溜まるのにはそれから2時間余りを要したのだった。
これら死闘の様子は、世界中にライブ中継され割と高評価を受ける事となる。
最後の変形合体しての突貫には、見ていた全世界が大興奮だったらしい。
その後は延々と掘削作業が続き、敵と一緒にこちらもエネルギー切れと云うお粗末な結果と成ったわけだが、そこはご苦労さまという事で、後に温かい声援が届いたらしい。
報われたね、ガーディアンズ!




