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閑話8 位置情報からの状況分析

1414文字




 『邪神殲滅プロジェクト』は、本格的に始動した。

 そこで、現在確認できる天の川銀河系の位置から、それぞれ銀河や邪神の侵略深度を分析してみよう。



 まず、我々の天の川銀河系の大きさは、そのディスクの大きさが10万光年と割と大きな銀河である。

 局所銀河群の中で最大の銀河はアンドロメダ銀河であり、その直径は22万光年と大きい。

 そして、周辺銀河の中で天の川銀河は2番めに大きな銀河である。

 太陽系は、天の川銀河ディスクの中、オリオン腕の端の方に存在する。

 天の川銀河連合の主体は太陽系から見ると銀河中心の向こう側に位置するのだ。


 太陽系に一番近い恒星系のシリウス星系は、地球から8.6光年離れた恒星系でシリウスはおおいぬ座で一番明るい恒星であるが、最初に邪神の侵食が確認された恒星系である。

 現在ここは、バクーン達により殲滅開放されている。


おおいぬ座矮小銀河(邪神本体)

 質量は、天の川銀河系の200分の1、敵の本体となる。

 その形は、天の川銀河系の潮汐力で潰れて元の形を保っていない。

 天の川銀河系の中心から4万2千光年の距離にある。

 地球からの距離は、赤経7時12分36秒、赤緯ー27度40の方角で2万6千光年の距離にある。

 これは、太陽系方面が本気(まじ)で最前線か……。


いて座矮小楕円銀河(リリアナ姫の故郷)

 直径は1万光年、質量は天の川銀河系の1000分の1ほどなので、おおいぬ座矮小銀河と比べても5分の1と小さい。

 天の川銀河系の潮汐力に耐え、まだ辛うじて楕円形にディスクを保っている。

 仮説だがその理由は、ダークマターが天の川銀河系より強く集中している為だろうと言われている。

 天の川銀河系の中心からおよそ5万光年の距離にあり、地球からの距離は、赤経18時55分19秒、赤緯ー30度32.7の方角で約7万光年の距離となる。

 これは、地球から大マゼラン雲までの3分の1の距離に相当する。

 相対的に天の川銀河連合の方が近い場所に位置するが、更に近い位置におおいぬ座矮小銀河が存在する

 生物の住む惑星はその殆どに邪神の侵食を受けており、そこに生存する知性体は生存をかけて天の川銀河への脱出を図った。

 現在、難民宙域を確保して無数のスペースコロニーを避難場所として提供されている。

 その後、昴の指示により残存種族の救出及び敵勢力の殲滅を10万隻のウンサンギガ親衛艦隊により実施しており、支配宙域の8割方を取り戻している状態である。

 完全解放後は、新たな移住先として再開発の手を入れる予定であり、避難中の難民の帰還もそう遠くないだろうと見ている。


 天の川銀河への直接侵食を時空神ソトの圧力により押さえられている邪神だが、辺境では網の目を抜ける様にして眷属が侵食を開始していた。

 その魔の手は、シリウス星系を犯し、すでに太陽系の地球にまで及んでいる。

 現在、太陽系を中心に活性化した邪神眷属を虱潰しに殲滅している状態だが、人類はその実態を詳しくは知らされていない。

 バクーンとサーベイヤーのコンビは大忙しである。


 メイズスターは、太陽系から天の川銀河中心方向に1万光年の位置に存在する。

 さらに、天の川銀河系の中心、天頂方向にライブラリースターを置く事にした。

 おおいぬ座矮小銀河からは天の川銀河系を挟んで反対側になり、銀河各方面に均等に位置する形となった。

 蓋を開けてみれば、おおいぬ座矮小銀河に一番近い所に位置する拠点がメイズスターであったのは、何の因果だろうか……。


 実は、位置的にはこっちが最前線!






これは短い、もう少し加筆の予定。

4月、次話から新章の開始となります。

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