リルカちゃんの誕生日
バレンタインが近いですね。
前作でリルカちゃんがチョコ渡してたのを思い出します。
今日はとってもとっても素敵な日。
あたしはルンルン気分でソライユ学園に登校する。
夏も近くなったためか、半袖のセーラー服姿だ。
「今日は待ちに待ったあの日だよ〜♪」
あたしはほっぺたを桜色に染めた笑顔でスキップする。
学園に着き、2年C組教室へ向かう。
「おっはよー!」
あたしがいつものように挨拶をすると…
「あ!リルカちゃん!お誕生日おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとうございます!」
クラスメイトのみんながあたしの誕生日を祝う。
そう!今日は5月31日。あたしの17歳の誕生日だ。
「みんな、ありがとう!」
あたしは笑顔が絶えなくなった。
お昼休み。
あたしはいつものように弁当を持って2年A組教室に行こうとすると…
「リルカちゃん!誕生日プレゼントあげる!」
1人の男子生徒があたしに声をかけた。
「はい!スイーツが好きなんだよね〜♪」
あたしにカップケーキをくれた。
「あ!私からもこれあげる!」
「僕からも!受け取って!」
みんな次々とカップケーキを渡す。
「わーい!ありがとう!」
2年A組教室。
「リルカ…こんなお昼からカップケーキたくさん食べるの…?」
「クラスメイトがくれたんだよ♪だって今日はあたしの誕生日だもの♡」
「あ…そうなのね…実は私も…ほら」
雪乃がドーナツをあたしに差し出した。
「誕生日おめでとう、リルカ」
「ありがとう!雪乃!やっぱり持つべきは友だよね♡」
あたしは満面の笑みで名言を言う。
「あ、わたしもこれあげる」
「リルカちゃん、受け取ってください♪」
「わたしからも…受け取ってください!」
「先輩、お誕生日おめでとうございます」
琴子はシュークリーム、陽奈子ちゃんはチョコレート、志穂ちゃんはクッキー、ひなみちゃんはマカロンをあたしにくれた。
「ありがとう!みんな!キミたちは最高の友達だよ!!」
弁当と、カップケーキなどを食べ終えて、放課後。
あたしは今日も美術室で一心不乱に絵を描く。
「じゃーん!」
キャンバスには、どでかいケーキで喜ぶピンクツインテの美少女が。
「あら、今日は珍しく耳生えてないのね」
「えへへ、今日は特別な日ですから♪」
「…………?」
宮永晴奈ちゃんがじーっと絵を見つめる。
「これ、よく見たらリルカ先輩じゃないですか!」
「えへへー、今日はあたしの誕生日なんだ…」
「え!?そうなんですか!?先輩!おめでとうございます!」
「おめでとうリルカくん」
思い出した感じで祝わないでよね…
そして、あたしの家。
あたしは制服から私服に着替える。
まだ5月だが、あたしは早くもノースリーブを着る。
そして、ルルカの美味しい晩ごはんの後は…
「お姉様!お誕生日おめでとうございます!」
「おめでとう!お姉ちゃん!」
「エリオ!ルルカ!ありがとう!」
あたしたちの前に誕生日ケーキが。
エリオはろうそくに火を灯す。
「それじゃ、誕生日の歌を…」
「はっぴぃばーすでぃ♪とぅ♪みぃ♪はっぴぃばーすでぃ♪とぅ♪みぃ♪はっぴぃばーすでぃ♪でぃあ♪あたし♪はっぴぃばーすでぃ♪とぅ♪みぃ♪」
「自分で自分を祝ってるよ…」
「しかもお姉様、音程ズレてますよ」
そんなエリオとルルカの言いがかりを流して、あたしはろうそくの火を消した。
「ほら!はやく食べよ!」
あたしは誕生日ケーキをお上品に頬張る。
「美味ぃ〜♡」
「17歳になったのですから、スイーツ以外もその食べ方してください、お姉様」
それから篠町家は笑顔が絶えなかった。
あたしの誕生日は美少女の誕生日だから、とっても素敵な誕生日となった。
「ごちそうさまぁ」
To be continued...
おまけ
カップケーキを貰いすぎたリルカちゃん。
ゆっくりと上品に食べてます。
リルカ「美味ぃ〜♡」
キーンコーンカーンコーン
リルカ「美味ぃ〜」
夢実「こら!授業中よ!」(カップケーキを取り上げる)
リルカ「ふえぇー!あたしの誕生日プレゼントがぁー!!」
夢実「はい、私からの誕生日プレゼントよ」
リルカ「始末書なんて誕生日プレゼントに入らないよぉ〜…」




