天体観測
最近深刻なことがありましたが、なんとか小説を書けました。
まだペースは遅れそうですが、頑張ります!
12月に入ったソライユ学園の17時。
あたしは部活が終わり、正面玄関に向かおうとすると、教室に錬磨くんと陽奈子ちゃんがいた。
「やほ!錬磨くん!」
「あ!リルカちゃん!外は暗いね」
「あらリルカちゃん、空を見てください、冬の大三角形ですよ♡」
あたしは空を見上げる。そこには綺麗な星空が。
「綺麗だねぇ…」
「リルカちゃんと陽奈子ちゃんのほうがとっても綺麗だよ」
きゃー♡言ってくれるね錬磨くん!!
「あたしが星空より綺麗なんて、うふふ、錬磨くん、素敵ですわ♡」
「はい、錬磨くんは、一等星な存在ですね♡」
「そう言われると照れちゃうな」
あたしたちは3人だけの世界に入ってしまう。
「おバカ3人で何してるのよ」
「きゃっ」
「きゃあ」
「あっ」
デコをつつかれた。見ると、雪乃が嫌そうな顔をしている。
「もう、暗いから早く帰るわよ」
「はぁ〜い」
仕方なく家に帰ることにした。
その後、あたしの部屋。
「あ、陽奈子ちゃんから電話…よし…」
あたしは何やら思いついた。
「もしもしリルカちゃん?」
「あー、はい、俺、リルカの兄のリルオです」
いつもより低い声を出し、リルオのフリをする。
「リルオくん!?」
「今はリルカのスマホを借りてるよ」
「まあっ!リルオくんと話せるなんて光栄です!よければ明日、海の船パークで天体観測しませんか?」
「うん!喜んで!」
それからあたしは男装の準備をし、ギャルゲーを進ませて寝た。
次の日の夜。
「ついに来た!第2回お兄ちゃん降臨!」
帽子をかぶり、灰色のパーカーと迷彩柄のズボンで、リルオくん降臨!
その勢いで海の船パークに直行!
「着いたぁ!!あっ、着いた…」
思わずリルカが出たが、リルオに戻す。
海の船パークとは、港町で海に一番近い大きな公園だ。
「リルオくーん!」
天体観測の望遠鏡を持った陽奈子ちゃんがあたしを呼ぶ。もちろん、リルカとは気付かず。
「こっちです!」
陽奈子ちゃんについて行く。そこには高台が。
階段を上っていく。
「見てください!星が綺麗ですよ!」
あたしは望遠鏡を覗く。
「ははっ、この星、リルカみたいにすごく輝いてるなあ!」
「あれはシリウスですよ、おおいぬ座の一等星です」
陽奈子ちゃんは星について説明する。さすが天文部。
「どうです?素敵な星々ですよね?」
「…陽奈子ちゃんのほうが、星たちよりも素敵だよ」
錬磨くんみたいにそっくりそのまま言い返しちゃう。
「まあっ、私が星々より素敵なんて…うふ、照れちゃいます♡」
陽奈子ちゃんはほっぺたを桜色に染めて照れる。
「リルオくん、素敵です♡」
「陽奈子ちゃんは、この星々よりも綺麗だよ」
それから時は過ぎ…
「そろそろ帰るよ、リルカが泣くから」
「また会いたいです〜♡」
12月だけあって、周りはイルミが煌めく素敵な天体観測だった。
「リルオくん…♡」
To be continued...
リルオ「雪乃ちゃんは、真面目でクールで素敵だよ」
雪乃「リルオさん…♡」
琴子「ちょっと!?雪乃!?戻ってきて!」




