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スーパー美少女リルカちゃんPretty  作者: 腹黒いアリス先輩
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人見知りの少女

天野原雪乃のウワサ


「かっこいい美少女」と言われているらしい。

2年C組教室。

あたしはクラスメイトの陽奈子ちゃんとのんびり話している。


「それで、気になるんだけど、あの女の子って…」

「はい、あの女の子ですか?」


あたしはあの時逃げた少女について話す。と、そこへ…


「あ…あの…」


あの時の赤髪ポニーテールの少女があたしに声をかけた!


「あ…あの…この間はごめんなさいっ!」

「ふぇ?」


あ、あの時逃げたことか。


「わ…わたし…人見知りで、つい…」

「そうなんだねー」


まさか逃げたのに声をかけるとは…


「わ…わたし…野桜志穂のざくらしほです…!陽奈子ちゃんの親友ですっ!」

「あたしは篠町リルカだよ!よろしくね!志穂ちゃん!」

「は…はい!リルカちゃん…でいいですか…?」

「いいよ!あたし、その呼び方大好きなの!」


緊張気味の話し方で自己紹介する志穂ちゃん。新しい友達ができて、とても嬉しい。


「リルカ、来たわよ」

「お邪魔します、リルカ先輩」


雪乃とひなみちゃんが入室する。


「あら、見かけない子ね」

「リルカ先輩の、新しい友達ですか?」

「うん!人見知りで、つい逃げちゃったんだって!陽奈子ちゃんの親友だよ!」


初対面の人だからか、志穂ちゃんはおどおどし始める。


「あ、この子はあたしの親友の雪乃だよ!」

「天野原雪乃、よろしくね」

「そして、この子が後輩ちゃんのひなみちゃんだよ!」

「初めまして!乃木坂ひなみです!」

「野桜…志穂です…」


やっぱり初対面だとおどおどしがちだ。


お昼の時間。

あたしは志穂ちゃんたちを誘って2年A組教室に向かう。


「やほやほ!雪乃!琴子!新しい友達ができたよ!」

「あ!かわいい友達だね!」

「…!」


琴子を見て、びくっ!とする志穂ちゃん。


「大丈夫、琴子もあたしの親友だよ」

「花咲琴子です、よろしくね」

「野桜…志穂です…」


あたしたちは弁当を食べながら話す。


「よかったぁー、怖そうな人だったらどうしようと思って泣きそうでした…優しそうな人たちで…よかったです…」

「あはは、そのうちすっかり馴染めるよ!」

「そ…そうですね!誰とでも話せるリルカちゃんが羨ましいです!」


あたしを少し話しやすい相手ととらえたのか、スムーズな話し方になった。


放課後。


「あ、レイナちゃんからLINEだ!」


あたしはスマホを手に、LINEを確認する。


『かわいいかわいい美少女リルカちゃんへ、あたくしのお家に来てくださいまし♡たくさんのスイーツを用意してお待ちしてますわ♡よろしければお友達も招待してくださいまし♡』


「レイナちゃん♡えへへー♡」


あたしはほっぺたを染めながら笑みを浮かべる。


「ねえねえ志穂ちゃん!レイナちゃんがティータイムしようだって!」

「レイナちゃんって…誰ですか…?」

「大丈夫大丈夫!レイナちゃんはとーっても優しいよ!」

「優しい…本当ですか…?」

「もちろんだよ!さあ!行こ!」


あたしは志穂ちゃんを誘ってレイナちゃんの豪邸に行こうとする。


「あの、先輩!私もご一緒していいですか!?」

「いいよ!ひなみちゃんも招待したげる!」


あたし、志穂ちゃん、ひなみちゃんは学校の門で待ち、リムジンに乗ってレイナちゃんの豪邸に向かった。


「はい!レイナちゃんとこに着いたよ!」

「うわぁー!大きいです!」

「こ…怖いです…」


また志穂ちゃんがおどおどしている。大きな豪邸くらいで怖がるの?

あたしは豪邸の大きな扉を開ける。


「「いらっしゃいませ!!リルカ様!!」」


メイドさんたちがお出迎えする。


「レイナお嬢様のお部屋にご案内します」


メイドさんの案内で、あたしはレイナちゃんの部屋に向かう。


「あらリルカちゃん、お待ちしてましたわ」


部屋には、おっとりぽやぽやお嬢様の有栖川ありすがわレイナちゃんが、テーブルの上にたくさんのスイーツを用意していた。


「うわー、すごいです!」

「あ、紹介するね!レイナちゃんだよ!ティータイムが大好きな、かわいいお嬢様だよ!」

「有栖川レイナですわ♡中学3年生ですの♡今日はのんびりしてくださいまし♪」

「よかったぁー、リルカちゃんの言った通り…とても優しそうな人で…わたし…野桜志穂です」

「私は乃木坂ひなみです!私より年下なんですね!レイナちゃんとお呼びしますね!」


自己紹介を済ませ、あたしたちはティータイムを始めた。

いちごのケーキにショコラケーキ、マカロンにクッキーなど、スイーツだけでなく、お菓子もいっぱいだ。


「お飲み物はいかがですか?」

「あたしぶどうジュースがいいな!」

「うふふ、いつものに入れますわね♡」

「私、紅茶がいいです!」

「わ…わたしも紅茶で!」


頼んだ飲み物がメイドさんによって渡される。もちろん、あたしのぶどうジュースはワイングラスに入っている。


「リルカ先輩!?未成年なのにそれ飲むんですか!?」

「ぶどうジュースだよ?」

「よかった…リルカちゃん…酔っ払って…怖い人になるかと思いました…」

「志穂ちゃん、考えすぎだよ」

「それにしても、ぶどうジュースをワイングラスで飲むなんて、リルカ先輩はおしゃれなんですね!」

「あはは、あたし、ぶどうジュースはワイングラスで飲む主義だもの」

「レイナちゃんの、それは何ですか?」


レイナちゃんはピンクっぽい飲み物をシャンパングラスに入れている。


「いちごジュースですわ♡あたくしはいちごジュースが大好きですわ♡」

「レイナちゃんもおしゃれなんですね!」

「そ、そんなことないですわ♡」


それからキャッキャウフフのティータイムが日が暮れるまで続くのだった。


次の日。


「あの…リルカちゃん…これ…受け取ってください!」


志穂ちゃんが何か手渡した。


「あ!カップケーキだ!あたし、スイーツ大好きなの!」

「よかった!!」

「ありがとう!志穂ちゃん!」

「いえ、気に入ってくれて嬉しいです!」


志穂ちゃんが満面の笑みを浮かべた。かわいい。


「あの、これからもスイーツ、渡しますね!」


志穂ちゃんはすっかりあたしに馴染んだ。

スイーツ渡すなんて、あたしもとってもいい友達ができたものだ。この友情をいつまでもつなぎたい。


To be continued...

おまけ


ひなみ「レイナちゃんは、何故年上の女の子にもちゃん付けするんですか?」

レイナ「女の子はかわいいですもの♡」

リルカ「実は、あたしもだよ」

夢実「そうそう、私を相手にね」

リルカ「うんうん、その通り…って!夢実ちゃん!?」

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