サクラサク日曜日
篠町リルカのウワサ
蛾の幼虫を、蝶の幼虫と間違えて育てたことがあるらしい。
春爛漫。
辺りはは桜が咲いている。
ネコミミパーカー姿のあたしは、日曜日に珍しく起きる。
「おふぁよぉー」
あたしは朝食のマカロンをはむはむと頬張る。
「またマカロンですか…」
「朝はスイーツが食べたいの!」
スイーツ好きのあたしはルルカより多く食べちゃう。
「今日はお花見だもの、スイーツ持ってかないと!」
「持っていきたいなら少しはマカロン残してくださいよ…」
呆れるルルカ。
朝食を食べ終えたあたしはネコミミパーカーを脱ぎ、着替える。
じゃれる猫が描かれた桃色の服に水色のチェック模様のミニスカ、ピンクと白の縞ニーソだ。さらに、ちょっとしたオシャレにキャスケット帽子をかぶる。
「うん!今日のあたしもかわいいよ!」
あたしはルルカの手作り弁当を持ち、いざ出発!
外の木は桃色の花で目立っている。
「今日は雲ひとつない晴天…絶好の花見日和だよー!!」
あたしはにこにこにこにこしながらお花見の場所に向かう。
「らんららんら♪女の子だけでお花見♪らんららんら♪」
そして、お花見の場所…雛川べりに着く。
そこには雪乃と琴子、陽奈子ちゃんに志穂ちゃん、ひなみちゃんが。
「リルカ遅いわね…」
「日曜日だからずっと寝てるのかな?」
あたしが近くにいるのに気付かず話してる雪乃たち。
「だらしがないですね、リルカ先輩は」
あたしはキャスケット帽子を外した。その拍子に、アホ毛がぴょこん、と飛び出る。
「きゃあ!リルカちゃんいつの間に!?」
「それが無いと気が付かなかったわ…」
「それより場所取ろ!空きがなくなっちゃうよ!」
あたしは場所取りを急かす。
辺りは敷物が敷かれており、いろんな人がいっぱいだ。
「結構暇な人でいっぱいだね」
「リルカ…何気に失礼よ…」
そんなこんなで空きを探していると…
「あらリルカちゃんたち、あなたたちもお花見ですの?」
声をかけられた。見ると、豪華な敷物に佇む美少女。
くるくるの黒髪ツインテにゴスロリのワンピ…あれ?この子は…
「麗花ちゃん!?」
桜ノ宮女子高校の祐天寺麗花ちゃんだ!
「お久しぶりですわ♡」
「やほやほ!麗花ちゃん!奇偶だね!」
あたしは麗花ちゃんに駆け寄る。
「うふふ、もしよろしければ、ここを一緒に使いませんこと?」
「いいの!?」
「ええ、リルカちゃんはかわいい美少女友達ですもの♡」
「わーい!やったー!」
麗花ちゃんからOKをもらい、あたしたちは麗花ちゃんと一緒にお花見。
「お弁当♪お弁当♪」
「リルカは相変わらず気が早いわね…」
あたしは早くもお弁当にしちゃう。
「やっぱりルルカの手作り弁当は美味しいよぉ」
「またルルカちゃん頼りなのね…」
「うん、リルカちゃんはお料理できないんだもの」
「失礼な!あたし料理できるよ!ほら!こんなのとか!」
あたしはスマホから手作り焼きそばの写真を見せる。
「…なに…これ…」
「焼きそばだよ?」
「リルカちゃん…どうやったらそうなるの?」
写真の焼きそばは、すごく紫じみて、カビが生えたかのようだ。
「あの…あなたもソライユ学園の生徒さん…ですか?」
人見知りの志穂ちゃんが珍しく初対面の麗花ちゃんに聞く。
「わたくし?わたくしは桜ノ宮女子高校出身ですの、祐天寺麗花と申しますわ」
「女子高校…ですか…」
志穂ちゃんはかなり緊張してるようだが、この調子なら打ち解けそうだ。
「ねえねえ!お花見を盛り上げるために、何か歌おうよ!」
あたしは提案する。
「歌ですか、いいですね」
「リルカ先輩は歌えるのですか?」
「もちろんだよ!聞いて聞いて!」
あたしは最近流行りのアイドルユニット「道明寺学園」の曲を歌い始める。
「あなたのハートを〜♪射抜いちゃう〜♪」
しかし、すごく音程が外れ、聞き苦しそう。
「リルカちゃん!音程外れてるよ!」
「先輩!真面目に歌ってください!」
「淑女らしくありませんわ!」
みんな不評みたい。
それからいろいろ楽しんで、日が暮れてきた。
「あはー、楽しかったー!」
「結局楽しんだのはリルカだけじゃない」
「日も暮れましたし、そろそろ帰りましょうか」
こうして楽しいお花見は閉幕した。
次の日の放課後。
「昨日はお花見したんですよ」
「お花見ね…リルカくん、桜と間違われなかったかしら?」
「ふぇ?」
「あはは、先輩、髪の毛がピンクですもの」
「髪留めなら、桜だよ」
「先輩、それさくらんぼですよ」
いつものように、まいちゃん部長たちとおしゃべりしながら絵を描いていた。
キャンバスに描かれた絵は、お花見をした、桜色のロングの狐耳少女だった。
To be continued...
おまけ
リルカ「見て見て!あたしの髪の毛にさくらんぼが実ったよ!」
琴子「リルカちゃん、それ髪留めだよね?食べたら窒息するよ?」




