表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

初めての仲間

翌朝僕はリースさんに呼び出された。

僕を迎えに来た人は凄く嫌そうな顔をしていた。


僕が呼び出された部屋に入ると、そこにはリースさんとイケメン商人がいた。


「おはようございます、昨晩はゆっくりお休みになられましたか?」

「はい、いい宿を用意していただいて、ありがとうございます」

「それはよかった。カズマさんのおかげで無事に盗賊団を全員捕らえる事が出来ました。本当にありがとうございました」

「そうですか、よかったです」

「では昨日いったお礼の品ですが…」


リースさんが言い終わると、イケメン商人が袋から袋より大きな一本の剣を取り出した。


「こちらでどうでしょうか?この剣は名のある名匠が鍛えた一本でして、これからの戦闘でとても役に立つと思いますが?」


(剣か、今は魔法メインで戦うからあんまりいらないんだよな、どうしようかな)


僕はよく考えてから


「折角なのですが、僕は剣をメインで戦う訳ではありませんので、こんなに素晴らしい逸品は受け取れません、なので代わりに欲しいアイテムがあるのですが」

「それは?」

「夜に魔物に襲われないアイテムが欲しいですが、

ありますか?」


するとイケメン商人は驚いた顔をした。


「そんな物でよろしいのですか?こちらの物よりかなり安くなると思いますよ?」


安いと言ってもきっと僕では買えないような値段だろうに。ってかそんなアイテムがあるんだ。そっちの方が驚きだよ。


「そうですね、なら条件を付けましょうか?まず人数が8人は最低でも寝れるようにして欲しいのと、男女が別れて寝れるようなアイテム、それでも安いようなら灯りを灯せるアイテムをいくつかください、それでどうでしょうか?」

「8人以上と男女が別れるように、後は灯りですね少しお待ちください」

「すみませんね、色々細かくしてしまって」

「いえ、盗賊団を全員捕らえる事が出来たのです、これくらいは全然安いですよ」


色々条件を言ってしまったがイケメン商人は特に気にした様子はなかった。

イケメン商人マジイケメン!


「では、テントボックスにマジックランプ2つという事でよろしいですね」


商人は袋から顔位の大きさの箱と装飾されたランプを取り出した。

僕はすぐに2種類のアイテムを鑑定した。


アイテム名:テントボックス

種類:結界系

使用方法:使用人数を設定する、ボックスの蓋を空けて10m以上離れる。

効果:9㎡の個室空間を使用人数分作る。

追加効果:個室に人が入っている限り、魔物が近付かない。

材料:シルクの布、結界結晶、マジックストーン、スター鉱石

ランク:C


アイテム名:マジックランプ

種類:日常系

使用方法:ランプの底に付いているハンドルを回す。

効果:灯りをつける。

追加効果:無し

材料:金鉱石、スター鉱石、ガラス板

ランク:E


しかし、疑問がのこる。


(どうやって商人はあの袋に僕が欲しいものを入れていたんだろう。

アッ!スキルか!

たぶんアイテム袋のスキルだ!)


僕は一人で納得して箱とランプを袋に入れた。


「はい、ありがとうございます」

「この度は本当にお世話になりましたね」

「いえ、本当に僕は何もしていませんよ」

「それでなのですが、」

「何ですか?」

「出来ればクラインを一緒に連れて行って貰えないでしょうか?」

「クラインを?」

「ええ、彼はもう盗賊になっていますから、この町には入る事が出来ません。奴隷にするのも嫌なのです。一人で旅をさせるのも心配で、あなたと一緒なら安全に旅が出来ると思いますし、どうでしょうか?」


僕はむしろあんなに強い人についてきて貰えるのは大歓迎だ。

盗賊で町には入れないだろうが道中はかなり安全になるだろう。


「いいですよ!」


喜んで応じた。


その後はリースさんとイケメン商人と別れて、すぐに町の出口に向かって、クラインと合流した。その隣にはカイラムがいた。

クラインは不安そうにソワソワしていた。


「クラインこれからよろしく!」


僕がそう言うとクラインは嬉しそうに笑った。


「こっちこそよろしく!」


クラインがそう言うと僕も嬉しくなった。

だが、


「弟をよろしく」

「ああ」


カイラムは面白くなさそうに言った。僕も素っ気なく返した。


「もう準備は出来てる?」

「うん!いつでもいいよ!」

「じゃあ行こうか!」

「兄さん、僕はこれからもっと強くなるよ!精神的にも肉体的にも!だから兄さんも頑張って!」

「わかった、だけどいつかこの町に帰ってこい!それまで町は俺達が守ってる!」

「わかったよ、行ってきます!」


(なんか感動的な別れなんだろうけど、カイラムがいるだけで3流のお芝居に見える、不思議だな)


こうして僕とクラインは町から旅立つ。

僕は道中クラインといろんな話をしながら進んでいく。

途中で魔物に襲われた事もあったが特に問題なく進んでいく。

これまでは一人で出来ない事が多かったがクラインが仲間になってくれた事で出来る事が増えた。

これからの旅は楽しくなる。

そう確信して僕達は笑いながら進んでいく。


僕はこの世界で何をして生きていこう。



――――視点変更 リース・カーマイン


彼がこの町に来たときは、なんでこんな時にこんな怪しい人が来たんだろうと思った。

盗賊団に関わりがあるんだろうとも思った。

私は町長だこの町を守らなくてはいけない。

怪しい人でも証拠がなければ捕まえる事は出来ないと思い、彼に隠れて尋問のスキルを使って話を聞いた。


しかし彼は嘘をついてはいなかった。

盗賊と間違われても嫌な顔をしていなかった。

それまで怪しいと思っていた彼を見ると何が怪しかったのだろうと思った。

普通のどこにでもいる少年だった。


後日、彼は盗賊を捕まえるのに協力すると言ってきた。

この町の警備隊の隊長であるカイラムと話を聞いた。

カイラムは前日に弟が盗賊に拐われて苛立っていた。

カイラムは彼に対してひどい態度だった。

それでも彼は嫌な顔をしなかった。


その後、彼は見事に盗賊の一人を捕まえて来た。

カイラムは信じていなかったようで警備隊を数人しか集めていなかった。とても驚いていた。

更に後4人も捕まえていると、そこにクラインまでいると彼は言う。

カイラムはすぐにクラインの元に行った。


この町に来てから彼にひどい態度で接していたこの町に、なんの関係もなくやり過ごす事も出来ただろう彼は、盗賊からこの町を人知れず守ってくれた。


私は彼に少しでも恩に報いる為、この町に滞在している商人に売って貰えるなかで、最高の武器を用意させた。

しかし、彼は受け取ってくれなかった。

しかも彼はこちらを気にしたのか剣とは比べると、かなり安いアイテムを要求した。

旅の安全の為だろうが、そんなのは剣を売っても買い揃える事が余裕をもって出来る品だった。

そのうえ、盗賊になったクラインと一緒に旅をしてくれると言う。

普通の旅人なら断る事なのに彼は笑顔で答えてくれた。


どうして彼はこんなにこの町にやさしくしてくれるのだろう。

彼に対して組み敷いて、尋問して彼に対してひどい事しかしてこなかった、この町にどうしてそこまでするのだろう。

彼はこの町のどこが好きでそんな事をするのだろう。

私には分からなかった。町長でありながら、この町がそこまで魅力ある町には思えなかった。

それなのに彼はこの町に貢献してくれた。

この町を人知れず守ってくれた。


彼にそこまで魅力的に思わせた、この町を更に大きくしようと私は思った。

彼がまた来てくれた時に、長く滞在して貰えるように、繁栄させて彼を迎えよう。

その努力をしよう。彼にこの町に来て良かったと言って貰えるような町にしよう。

そう思い、私は机に向かう。


彼は繁栄したこの町を見て何を思ってくれるのだろう。


―――視点変更 カイラム・ジーニアス


弟は旅立っていった。

あのいけ好かない奴と一緒に行ってしまった。

彼を初めて見たときに、間違いなく盗賊と関わりがある奴だと思った。

まあ、勘違いだったが、それでも好きになれないことは会ったときから分かっていた。

弟を助けてくれた事には感謝するがそれだけだ。

むしろあんな奴に町を守られた事に腹が立つ、あんな奴に助けて貰わなければ町を守れなかった自分に腹が立つ。


彼はあの空き地で何をしていたのだろう、あんなに汚れて何をしていたのだろう。

後で調べよう。何かよからぬ事をしていたかもしれない。


俺はまだ弱い、外から来た怪しい奴に助けて貰うほどにはまだ弱い。

あんな奴に頼らなくて済むようにこれからも鍛えよう。

弟に抜かされないように、あんな怪しくて弱い奴に頼らなくて済むように。

この町を守るために強くなろう。

この町を守るのは俺達だ。あんな怪しい奴なんかじゃない!

だから俺は警備隊の皆と鍛練に励む。

また盗賊団が現れてもいいように、この町の人を守れるように鍛練を続ける。


あいつがまたこの町に来た時に今度は余計な真似をさせないように。


――――視点変更 クライン・ジーニアス


僕はこれから僕と同じくらいの年齢の恩人と一緒に旅をする。

兄さんはいけ好かない奴とか怪しい奴とか言っていたけど。

僕にとっては恩人だ。

盗賊に支配された僕を助けてくれた。

僕を捕まえて他の町に奴隷として売りに行くことも出来ただろう。

なのにしなかった。

どんな人なのか分からないのに、僕は盗賊としてこれから迷惑を沢山かけるだろうけど、一緒に旅をしてくれると言ってくれた。

その言葉が僕にはとても嬉しかった。


彼のお陰で暫く町は平和になるだろう。

盗賊に人を拐われる事がなくなる。遠くに薬草や果実を取りに行く事も出来るようになる。

弱い魔物を倒してお金を手に入れる事も出来る。

それだけで町がどれだけ安全な事か。


彼は僕より弱いと言う。僕が彼を襲えば一撃で死んでしまうと冗談を言う。

だから戦闘は主に僕が引き受ける事になった。

でも彼は後ろから魔法で援護してくれたり、剣を取って一緒に戦ってくれる。

何でも守られるだけの旅は、面白くないそうだ。

変わった人だなと思った。

そもそも魔法が使えるのは凄い事だった。

魔法使いの職業は取得方法が分かっていない職業の一つで珍しい職業だ。

それを取得しているのに弱い事はないだろう。

なのに僕と一緒に旅をしてくれる。

そんな彼にとても感謝する。


これから僕達はどんな旅をして何をするのだろう。

どうも、今回も7000文字も書けませんでした。

これからもこんな回が入ってくると思います。

と言うか、話の区切りの時は無理だと思うのです。

なので、話の区切りの時は7000文字は無いと思います。

と言うか書けません。


さて次はいよいよあの話が書ける!

今から書くのが楽しみな、お話です。

完全に自己満足の為のお話です。

余り期待しないで待っていてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ