第四話 放課後
一つ前の「昼休み2」は第四話ではなく第三話でした。混乱された方がおられましたらすみませんでした。
まいった…
まさかあのまま日陰に入って寝てしまうとは…
気が付いたのは、ほとんど六時間目が終わる頃、つまり五・六時間目を完璧にさぼってしまったというわけだ…
まぁさぼってしまったのは仕方がない。
荷物を取りに教室に向かうとしよう。
青かった空は、いつのまにか灰色に曇ってしまい、日がまったく射さなくなっていた。
昼間の暑さが嘘のように秋から冬に向かう風が校庭の砂を巻き上げて舞っていた。
キーン コーン カーン コーン…
六時間目終了のチャイムと同時に辺りが騒がしくなる。
これから部活に向かうもの、帰るもの、遊ぶもの、塾に行くもの、その他もろもろの人間が思い思いの準備をしているのがわかる。
ばれないように静かに自分の教室間で近づいていく。
ちょうどHRが終わるころか・・・みんなが帰り始めたら知らん顔して中に入ってさっと荷物を持ってとっとと帰ろう。
しばらくして挨拶が聞こえてから、俺は後ろ側から教室に入ろうとして固まった。
「・・・・」
「・・・・」
「どもぉ・・・」
「いよぉどうした?」
・・・担任が後ろから出てきたのだ。
「・・・なんで、こっち側から出てきたんですか?」
担任は考えている風に顎の髭をさすりながら
「ん?」
とでも言いそうな顔をして立っていた。
「担任は後ろから出てはいけないのか?」
―棒読みだ…感情がこもっていない…大根役者め…最初からタイミングを見計らってたな…。
「いや、別に…」
こいつが担当する演劇部に同情しながら教室の奥を見る。
堂々と無人の机に乗っているカバンが目についた。
担任は何か小言を言っているが無視する。
「それじゃ、失礼します」
脇を通りすぎて行こうとしたとき。
「まぁ待てよ」
腕を捕まれて足を止める。
「なんですか?」
早く帰りたい俺は不機嫌そうに返答する…というか、寝起きで不機嫌だ。
これがためだったら二、三発殴って黙らせるんだが…(もちろん軽く)
「なに、用って程のことじゃないんだがな」
…なら呼び止めるな。
「おまえ午後の授業さぼったろ」
…む?なぜもう知ってるんだ?今日一晩言い訳を考えようと思ったのに。
「田村先生が嘆いてたぞ」
田村っていうのは数学の教師なことだ。
「生徒が一割しかいないって」
一割って…一クラス40人だから…四人!?
「で?おまえは何をしてたんだ?」
どうする?おとなしく日陰の中で休んでましたというべきか?それとも嘘をつくべきか?
「…」
「ん?」
「…」
「ふぅ…」やれやれ、とでも言いたそうな顔をむけて
「日陰で寝てました―とは言えないよなぁ」
…知ってたのか…人が悪い…
近くにいたやつが笑っている。
「一言田村先生に謝ってから帰れよ」
担任はそういうと教室を出ていった。
五分後俺は真っすぐ駐輪所にむかっていった。
蝉の声もいつのまにか消えて静かな秋らしい雰囲気を感じながら帰り道、自転車を走らせた。
久々の更新いやいや長かった書くまでが。さて、まったく本題に入っていけてません…本当はこの話のタイトルは「遭遇」になるはずが…まとめきれずに「放課後」になってしまいました。これからさきどうなるんだろ…




