34: リリロア・ララのライブ配信によるローンチおよびVTuberチーム ヘレナミスティックのデビュー。
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「じゃあ……完成です!」
「はい!……乾杯!!!!」
「乾杯!!!!」
みんながルリの部屋であるオフィスに集まった……ユウタたちは本当に二週間でモデルを仕上げてきた……
「はぁ……めちゃくちゃ疲れた……」
ハルは限界まで疲れ切った様子でカーペットに寝そべっていた……
「お疲れさま……」
アキラちゃんがハルに炭酸飲料を差し出した。ハルはしばらくアキラちゃんの顔を見て……
「起き上がれない……」
「あ……ストロー持ってくるね……」
「まあ……正直、今回はユウタとハルの手柄にしないとな……でもみんな、本当によく頑張ったよ……」
僕は炭酸飲料を飲みながら、みんなに向かって嬉しそうに微笑んだ。
「なんというか……すごいです……本物のVTuberみたいで……」
「ありがとうございます、ルリ先輩……」
ユウタもハルと同じようにカーペットに寝そべっていた……
「あ……ストロー持ってきたよ……」
「ありがとう……」
「ありがとうございます……アキラちゃん……」
「まあ……今回僕はあまり手伝えなかったから……というわけで」
僕はクレジットカードを見せた。
「僕がこの前数万円稼いだお金で……みんなを海に連れて行こうと思って……」
「え……海……」
「うん……もうすぐ夏も終わるし……やっぱり海に行かなきゃな」
「きゃー!!!!!」「うおー!!!!」
みんなとても喜んでいた……特にルリちゃんが……
「はいはい……早く食べて早く行こうね……もう夕方近いし……」
「はーい!!!」
「あとは……ルリちゃん次第だね……」
夜八時……
「あ……こんにちはー!!!」
[来たー!!!!]
[こんにちはー!!]
[声可愛い!!!]
[モデル綺麗……でも線がなんか見覚えある感じ]
[こんにちはー]
「みなさんこんにちは、女子高生なのにサキュバスなのに、なぜか女の子にばかり惹かれてしまうリリロア・ララです!!!!」
[え!? ちょっと待って……]
[それってサキュバス失格じゃんwwww]
[待って待って、なにそれ……]
[wwwwww]
「あ、そうだ……社長からこれをみんなに伝えてって言われてます……」
彼女は今日のライブに来ている一部のファンにとって見覚えのあるタグ表示機能を使った……
「今、私には好きな人がいます!」
[え?……マジで]
[やっぱり! シャクちゃんと知り合いって本当だったんだ!!]
[その社長ってもう誰か大体分かったわ]
[あ……だからモデルの線が妙に見覚えあったんだ、描き方変えただけか……]
「そしてみなさんのご期待通り……私は女性が好きです!!」
[最高! これでこそ!]
[きゃー!! 百合じゃん!!]
[お花畑の匂いを感じる……]
[良いものだ!!]
「あはは、みんな可愛いなあ……日本中の男の子たち、ごめんね……」
[謝る必要なんてないよ……]
[これはご褒美って言うんだよ……]
[ララちゃんってシャクちゃんと知り合いなの?]
[で、社長って亜紀先生ってこと?]
[何それ? 変な名前がいっぱい出てきた!!]
「あー……実はですね、私は亜紀さんの知り合いなんです。亜紀さんは単独マイク系のYouTuberさんで、シャクちゃんっていう新人サメモデルのVTuberさんを紹介してくれて、その二人が付き合ってるんです。私、彼女がVTuberだって知って、自分もなりたいなって思ったんです……」
[へえ……そういうことか……]
[チャンネル名教えてもらえますか?]
[亜紀さんが出会った変な話……亜紀さんのチャンネルです。ただ内容は少し大人向けなので……その点は気をつけてくださいね]
[シャクちゃんのチャンネルはシロスカ・シャクです!]
[ありがとうございます!]
「それで、今回なんですけど……亜紀さんがチームを作ろうって言ってくれたんです……」
[チーム?……事務所のタレントみたいな感じ?]
[へえ……オールスターチームってことか]
[VTuberチームだ!!]
[アベンジャーズみたいだな……]
「というわけで……今日は私たちのグループをお披露目します……」
ララちゃんはモデル起動プログラムを開き、シャクちゃんのモデルが登場した。二人は声を揃えて言った。
「『個性派VTuberチーム、ヘレナミスティックです!!』」
[イェー!!!!]
[名前かっこいいな!!!!]
[こんにちはー! シャクちゃん!!]
[シャクちゃん可愛すぎる!!!!]
[二人とも可愛すぎる!!!!]
[来たー!!!! オールスター集結……]
「こんにちはー!!! みんなー、人間の世界に憧れるサメっ子、シロスカ・シャクです……」
[可愛すぎる!!! フォローさせてもらいます!!]
[誰がチームのリーダーなの……]
[デビューが完璧すぎる……]
[これ! シャクちゃんにとっても初のコラボだよね……]
「あ……なんというか、今日は本当はララ先輩のデビューライブだったのに……こんな時にチームを発表しちゃってすみません……」
「いいのいいの……私たち二人のファンが早く知り合えるようになるしね……あ、そうだ、私のモデルを描いたのって君だよね? じゃあ君のことママって呼ぶべきかな」
「え! ちょっと待ってください……」
[シャクちゃんがママになったのか!?]
[亜紀さん! 展開早すぎ!!!]
「待って待って! ママ違いですからね、みなさん!」
[wwwwwwwwww]
[おい! お前ら!! 俺は見てるからな!!]
[出た! 亜紀さん!!]
[やばい……みんな逃げろ!!]
[こんにちは、先生……]
「あはははは!!!」
「笑わないでくださいよ、先輩!」
「あ……まあいいや、来たからには……自己紹介の話でもしようか……シャクちゃん、コメント読んでくれる?」
「あ……はい……リリロア・ララ、年齢非公開、体重非公開、身長168cm、好きなものはカフェのドリンク全般……あと気の強い女の子……え、先輩って女の子が好きなんですか、私の友達みたいですね」
「私はオープンなタイプなんだ……」
「えっと……それから……趣味は写真撮影と旅行だそうです……え、私と真逆すぎますね……特に好きなゲームはない……でもホラーゲームがすごく好き……特に好きなアニメもない……でも地味な顔立ちの少女漫画系ヒロインが好き……漫画や小説は読んだことがない……」
「あはは……」
[へえ……]
[本物のオタク系女子だ……]
[オタク女子っぽい……]
「そうなんですよ……私の友達もよくそう言います……あ、そうだ……みんなにあだ名をつけないと」
[コメント欄にあだ名がつくらしい]
[ワクワクする……]
[悪魔系っぽい何かがいいかな?]
「うーん……みんなのことは、色欲の奴隷って呼ぶことにするね……」
「え!!! ちょっと待ってください先輩!!! それ変じゃないですか!?」
「コメント欄見てみなよ」
[はい! ご主人様]
[ワンワン、僕を踏みつけてください!!]
[私たち喜んでお受けします!!]
[非常に光栄です!!!!]
「……みんな……」
「じゃあ決定ね……」
「ちょっと待ってくださいよー!!!」
リリロア・ララのデビューライブと、ヘレナミスティックチームのお披露目は、無事に成功を収めた……まあ、そんな感じだった。
正直なところ、これほど奇妙なデビューはかつてなかったのではないでしょうか?でも、実はこのキャラクターたちには、かなりよく似合っているんですよね。




