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魔王業務も楽ではありません  作者: 魔王業務も楽ではありません。
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転移

第2話です!

「 ようサミラ。いつもうちのアダムが世話になってるな。すまんのぉ 」

「 あぁ、ゴウランさん。いえ、大丈夫です。好きでやってることですから。あ、ゴウランさん、あんまりアダム君に厳しくしすぎちゃダメですからね?まだ彼は若いんですから 」

「 いいんだよあれで。お前がたっぷり甘えさせてやってくれ。飴と鞭だよ飴と鞭 」


 魔王業界は若手の育成が急務だ。アダム達が所属している会社はそれ程大きな会社ではないが、ゴウランが【 殿堂魔王 】に登録されてから急成長を遂げている会社の1つだ。ここからさらなる成長のためにはゴウラン以外の若手魔王の育成が必要不可欠なのだ。


「 早くあいつが独り立ちしてくれんと、儂も安心出来んわ 」

  ゴウランはタバコをふかしながら弟子の将来を案じた。



 ◇◇◇


 新たな世界に転送されたアダムは城の社員達を城の最奥【決戦の間】に集めていた。


「 ゴホン、みんな前期世界での業務お疲れ様 」


「「「 お疲れ様でーす 」」」


「 前の世界ではあのキチガイ勇者のせいで散々な目にあったが……気にすることはない! ここからまた新しい魔王業務に励んでいこう!! 」


「「「 おーーー! 」」」


「 みんなも気がついていると思うが今期は魔王城を地下に転送させている! 」


 ざわざわ……ざわざわ


 前期はあまりに魔王城が目立ちすぎていたため敵に常にちょっかいを出し続けられ経費をすこしづつ消費している状況だった。資金がなければ城の強化も新たなモンスターを雇うことも職務を拡大することもできない。


「 というわけで!今期からは地下に城を転送することで敵からの攻撃を避ける。まずは我が城の強化を行う! 」


「「「 おぉ! 」」」


「 明日から本格的に始動となる!各自持ち場に戻り待機とする! それでは解散! 」



 ◇◇◇


 アダムのオフィス。机の上には歴代魔王著の本やら部下からの企画書類、会計書類などで埋め尽くされている。


「 あぁ〜疲れた〜、やっぱりみんなの前で話すのは緊張するな〜 」


「 お疲れ様です。アダムさん 」

「 お疲れ〜、アダム〜 」


  キッチリした話し方の男がデュラハンのジューク。後のおっとりとした話し方の女が九尾の孤月。2人とも俺が新人の時から支えてくれている側近だ。


「 前の世界では役に立たず申し訳ありませんでした。自分が不甲斐ないばかりに……」

「 いいやジューク。全ては俺の責任だよ。お前達のような強力な魔族の力を存分に発揮出来るような舞台を用意できなかったんだからな 」

「 アダム〜、渡された資料は全部ジュークと一緒にまとめておいたから〜 」


 そう言って孤月は50ページ程の本を取り出した。


「 うんありがとう孤月。それを各部署ごとに1冊ずつ責任者に配布しておいてくれ 」


「「 はっ! 」」



 さて、明日から忙しくなりそうだ。


ぜひコメントなどお願いします。

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