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Si Vis Pacem, Para Bellum  作者: 黒桃姫
朱野宮家編
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39話:S事件―終曲と予兆

 少女は、暗い部屋で、一人、ワインを飲んでいた。

「さて、《銀狼》が死んだわね。信也さんは、まあ、生き残ったでしょう。朱野宮の《力》があるから」

少女は、味わうようにワインを飲みながら、報告を見る。そして、ワインの残りを一気に煽り、月を見上げながら、呟く。

「信也さんと《真海》さん。私と咲耶。交わるはずのない私達が出逢ったら、いったいどうなるのかしら」

月は、その少女を照らし続けた。


 その頃、別の場所では、ある女性が、ある写真を眺めていた。写真には、笑顔の少年と少女。懐かしそうに眺める女性は、写真を大事そうにしまうと、銃を取った。

「もうじき、もうじき、あの子と会える」

実に楽しみといった様子で女性は、部屋を去る。部屋には、《真海》と書かれたプレートが落ちていた。


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