↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
120/120

第116話

第116話です。


魔物が来た様ですね。

どんな魔物が現れるのでしょう?


では、楽しんでください。

慶次は起き上がり

「エルネーゼ、何か魔物が来るらしい。」

エルネーゼはそれを聞いて構える。

《風魔》もヴェンも言われた先を見る。

カプリリエンの群れと

モルヴァクスの群れが歩いて来た。

陽だまりに足を止め草を喰んでいる。

「カプリリエンとモルヴァクスですね。

一緒に行動するとは知りませんでした。」

エルネーゼが驚き話す。

「いつもは別行動が多いという訳か?」

「そうですね。

移動速さが違うので一緒には行動しません。

でも、一緒に行動しているのには

理由があるとは思いますが、

その意味が今はまだ分かりませんね。

モルヴァクスは地面に生えている草が主食です。

しかし、カプリリエンは

伸び上がって木の葉や皮を食べます。

カプリリエンは草よりも

葉っぱの方が好きな様ですよ。

いつも木の葉を食べているのを見かけます。

モルヴァクスは木の葉には届かないのです。

巨大過ぎて伸び上がって

木の葉を食べられないのでしょう。

でも、木の実は甘いので

両方とも好きではないでしょうか。

モルヴァクスは力が強いので

木を揺らして落とす事もある様です。

カプリリエンは

そのおこぼれを貰っているのでしょうね。

でも、カプリリエンは

縄張り意識が強いと思っていました。

だから、一緒に行動しているのに驚きました。

カプリリエンは気が強くて角で攻撃してきます。

モルヴァクスはのんびりした性格なので

カプリリエンが怒って攻撃されると

嫌だと思っていました。」

モルヴァクス達は慶次達を気にせずに

草を喰んでいる。

カプリリエンはキョロキョロと辺りを見渡し

木の皮や葉を喰べている。

「こうやって見ておると

俺の國の動物と何ら変わらんな。」

「そうですね。草食系はあまり変わりません。

ただ、こちらが攻撃を仕掛けると

カプリリエンもモルヴァクスも豹変しますよ。

カプリリエンは風属性の魔法が使えます。

風を起こされると中々厄介です。

こちらの魔法を風で吹き飛ばします。

モルヴァクスは力技ですね。

攻撃する時には驚く程のスピードで突進して来ます。

しかも、相手の動きに合わせるので

それが厄介ですね。

あの巨体から考えられない動きをします。

初心者の冒険者はいつもそれでやられます。」

エルネーゼの話が終わる頃、

山の奥から動物達が集まって来た。

カプリリエンやモルヴァクス達と同じ様に

草を喰んでいる。

「あぁ、ドライクの事が落ち着いたので

みんなが普段の生活を始めたみたいですね。

あの魔物達も一緒に行動していた訳では

無かったのですね。」

「なるほど、そういう事か。

あのフェンリルが安心できる山に

戻したという事か。」

「そうですね。山の主の仕事なのですね。」

『《松風》そこに居る動物達に話しは聞けんか?

オーク達の様子を見ていたモノが居れば

詳しく知りたい。』

「エルネーゼ、不用意に動くなよ。

今から動物達に《松風》が話しをするからな。」

「分かりました。」

《松風》はゆっくりと動物達に近づく。

《松風》の存在に動物達は驚いて逃げそうになる。

カプリリエンとモルヴァクスは

《松風》をジッと見る。

それを見た動物達は《松風》と魔物達を交互に見る。

《松風》は話しかける。

カプリリエンが《松風》に近づき話しをしている。

『殿。オーク達が歩いて来たのを見つけて

フェンリルに報告したそうです。

いつもと様子が違ったと言っています。』

『いつもと?いつもなら気にしないという事だな。』

『そうですね。オーク達の様子が異様だったと。

目は赤黒く、体は今にも崩れそうに

なっていたらしいです。

それでも動いているので慌てて

フェンリルに報告しに行ったと言っております。』

『体が崩れそうとな?どういう事だ?

生きておるのに腐っていたのか?』

《松風》はカプリリエンに話しをする。

『動物達はその様に言っております。

しかし、たとえ死んでいたとしても

昨日の今日に腐るなどあり得ません。』

「確かにそれはそうだな。

死んでいたというても腐りませんな。

摩訶不思議な事よな。」

慶次は暫く考えてエルネーゼに聞く。

「エルネーゼ、死んだ体を動かせる魔法はあるか?」

「え?それは禁忌に触れると思います。

私達は使いませんし、使えません。

使えるすればネクロマンサーという人達です。

ネクロマンサー意外、そんな魔法は使えません。」

「という事は、ネクロマンサーが居るという事か?

傀儡の術。この世界にもあったのか。」

「そうですね。居るかも知れません。

慶次の国にはあったのですか?

この世界では闇属性の最上位魔法なら

可能かもしれません。

私達にはその属性が無いので

詳しくは分かりませんが。」

「いや、俺の國とて人型を操る術。

生身の者に使うのは不可能だな。」

「そうなのですね。

私の知る限り、生身であっても人形であっても

操る魔法は無いと思います。ただ、私の知らない魔法やネクロマンサーが居れば可能かもしれませんが。

でも…。」

慶次の言葉にエルネーゼは不安を隠せない。

「エルネーゼ、心配するな。

この山の動物の話しを聞いて思った事だ。

魔法とはイメージだと聞いておったから、

その様な事が可能かと思っただけだ。」

エルネーゼは

「原理的には可能だと思います。

光属性も闇属性も私の知らない魔法が

存在するのは事実らしいので。

それがネクロマンシーかもしれないという事です。

しかし、死んだ者を生き返らせるのは

理を無視したやり方ですから、

古代魔法としてあるという事だと思います。

今の光、闇属性の魔法とは少し違うと思うのです。」

「そうだな。ユリウス殿との話しでは

自分の属性の魔法を最大限に

使えるという事だったな。」

「そうです。火、風、土、水の属性魔法の

最大級の魔法を使えるものとして

光、闇属性があります。

確かに、それぞれを単体で使う事も

あるみたいですが、私は見た事は無いです。」

「光も闇も単体で詠唱出来るのか?」

「そうです。

精霊を召喚させて攻撃に使うと聞いた事があります。

ただ、かなりの魔力を使うので

使う時には状況を把握して使うみたいです。

私は討伐にも参加しないので見た事はありません。

冒険者ランクでSランクに

なっているだろう人物なら使えるみたいです。

ただ、アクアシュリエ王国の人は

冒険者登録をしませんので

あの国ではランクが存在しません。

だから、ランクが分からないのが正しいと思います。

あの国の人達は基本的には争いを避けているので。

帝国に居る人達はあの国とドラグレイヴを

祖先に持つ人達なので

戦う時に魔法を使うという事です。

ただ、中にはこちらへ来て冒険者登録を

する人が居ます。

でも、Sランクの人は居ません。

なので、今はネクロマンサーが

居ないという事になりますね。」

「なるほど。今は居ないネクロマンサー。

闇属性を持っておると可能という事か?」

「どうでしょうか?私には分かりません。

そういう話しがあるという事です。

何せ、禁忌の魔法ですし。

禁忌という事はあるという事だなと

私が勝手に思っているだけです。」

慶次は暫く考える。

禁忌の魔法。

今は居ないネクロマンサー。

操られているかもしれない魔物達。

精霊が関与しているかもしれない事。

一つの道筋が見える様で見えない。

答えが出ているのに、それが繋がっている様で

繋がらない感覚が慶次自身を襲っている。

「慶次?大丈夫ですか?

今日も色々と理解出来ない事が増えましたね。

整理するのに時間がかかりそうです。

何だか、相手の思う様に

動かされている感じがしますね。

相手に翻弄されている感じがして正直、怖いです。」

「そうだな。

後手にしか回れんから、

相手の考えた道筋を辿っておるのだろう。

これは早急にレオナ殿に報告するか。」

「そうですね。その方が良いと思います。」

「では、帰るか。」

慶次達は情報を手に入れ、エグザリアに帰った。


いつも読んでいただきありがとうございます。


崩れている魔物。

操られているかもしれない魔物。

今は存在しないはずのネクロマンサー。

では、誰が何の為に。

慶次達も困惑していますね。


次回はギルドマスターに

今日の出来事を報告します。


では、次回をお楽しみにしてください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。