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戦国Trilogy  作者: 白猫
14/49

第14話:初依頼


何でも屋をOPENさせはや2日目

俺らはいきなり大問題にぶち当たっていた。


「なぁ良、腹へったよぉ〜〜」


「腹減ったなら飯食えばいいじゃん!」


「金は?」


「・・・・・ない・・・・」

そうだ、ここ買うのと、藤次郎にあげたので全ての

金を出し尽くしてしまったのだ。

このままではどうやって生きていけばよいのか・・・

という気持ちを振り切り


「人間ってのはなぁ〜水だけで1週間は生きれるらしいぞ」


「いやいや、それは無理、多分死ぬ」


「そこは気合いだろ!」

と言った瞬間俺の腹は気合いの入った音を出した。

その腹の音に藤吉郎が


「敵が攻めてきたぞぉ〜〜〜!」

と馬鹿にする。


「しゃぁねぇ〜な、ついて来い」


俺は藤吉郎をつれて濱嶺の元にいった。

「はまねぇ〜!刀出来てる?」


「おお、お前らかぁ〜ってまだ出来てる訳なかろう!」


「そうか?もう10日くらい経ってたかと思った

 それより藤吉郎なんか腹へらねぇ〜??」


「そう言えば、今日はまだ何も食べてないなぁ」


「お前ら、飯食ってないなら家で食ってけ」

はい、頂きました。

俺って天才と思った瞬間だった。


「じゃあ、遠慮なく食ってくか?」


腹もいっぱいになり、俺らは濱嶺の家を後にした。


「なっ?上手くいったろ?明日は藤次郎ん家で食わしてもらおうぜ

 もう一件くらいこういう場所が欲しいな?探すか?」


「探すのは飯食う家じゃなくて仕事だろ!!」


「えっ!?藤吉郎、飯いらないの?」


「いや、そうではなかろう・・・・」


「じゃあいいじゃん!」


「未来人に任せとけば大丈夫みたいなこと

 言ってなかったか?」


「知識のない未来人は電気と電波がないと何も出来ない

 ってことを俺は学んだね、アハハハ」


「良、もっと真面目に考えようぜ」


腹もいっぱいになりくだらない話をしながら

帰路についていると事務所の前に馬がとまっていた。


「あっ!?馬!!

 いいなぁ〜馬ってカッけぇ〜な

 藤吉郎俺らも馬買おうぜ!って馬って何処で買うの?」


「それより、客じゃね〜のか?」


「あっ!?そうか?」


俺と藤吉郎は慌てて家の扉をあけた。


「すまぬ、留守だったようだから勝手に待たせて

 もらっていた」

そこには一人の侍がいた。


「何か御用ですか?」

丁寧に藤吉郎が訪ねる。


「頼み事を聞いてくれると聞いて来てみたんだが・・・」


「おおぉ〜〜!初仕事!やったな良!」


若干浮かれ気味の藤吉郎をたしなめるように口を挟む

「ちょっとまてよ、藤吉郎

 すんません、誰に聞いて来たんですか?」


まだ何処にも宣伝していないはずなのに?という

疑問と不安が頭をよぎったからである。


「あぁ、町に果物を卸にきているお蓮って娘から

 ココに変わった人がいるから困った事があったら知恵を

 借りるといいと言う話を聞いてな」


「誰だよお蓮って、藤吉郎の知り合いか?」


「知らん」


「はて?間違いであったか、けどこの辺りで変わった格好の人が

 他にもいるのか?」


「いやそれはないな、うんうん

 この辺りもどの辺りも変わった奴なんて良しかいないだろ」


「そのお蓮って娘他に何か言ってなかったか?」


「いや、何か困りごとがあったときはココに来て下さい

 って色々な人に宣伝してたぞ」


なんでその娘は俺らのこと知ってるんだ?

そもそもなんで宣伝してくれているんだ??

なんの得があるってんだ?色々と疑問がつきない・・・


「そうか、なんで藤次郎の娘はココの事を話てたんだろな?」

ぼそっと侍が呟いた。


「藤次郎の娘!?」


「なんじゃ、いきなり大きな声を出して

 藤次郎の娘がどうにかしたのか?」


「藤次郎の娘って、こんな大きい不細工な女だよな?」


「おお、そうじゃその娘がお蓮じゃ

 なんじゃ、やはり御主らの知り合いじゃったか?」


「なんであの性格の悪い不細工が??」

藤吉郎も不思議そうにしている。


「不細工かどうかは見る人の私感でしかないが

 お蓮は性格はとってもいい娘じゃぞ」


「・・・・・・」

「・・・・・・」


「なんじゃ御主ら、その目は信じとらんな

 まぁ、よい目的の人が御主らで間違いなかったら

 一つ頼みごとがあるのじゃが」


性格の悪い不細工と思っていたあの女が実はいい人??

おれらがここで商売することを藤次郎から聞いたのだろう

それでわざわざ町で宣伝してくれてたなんて・・・・

超いい奴じゃん〜〜!


ふと藤吉郎を見ると、泣いていた。


「藤吉郎、泣くなよ」

とは言ったものの俺も若干泣きそうになっていた。

それを悟られないように話題をかえた。


「お侍さん、すいませんねぇ〜見苦しいとこ見せちゃって

 それよりなんの相談できたんですか?」


「おうそうじゃった、実は・・・・

  ・・・・・  ・・・・・」


その侍の話を藤吉郎は真剣に聞いていたが俺には

よく分からないことだらけだった。


「話はわかりました」

本当は全然分っていなかったけど・・・初仕事

しくじる訳にはいかないという気持ちが強かった。


「ところで、お侍さんの名前は?」


「ああ、すまん某は

 明智十兵衛光秀と申す」


「明智?

 あの名探偵の??明智くんの明智さん?」


「おいおい、良お前また訳の分らないこと言ってるぞ」

藤吉郎が肘で俺をつついた。


まぁ、名探偵ならわざわざ俺らの所にくる訳ないかと思い

我に返った。

そして、俺らは十兵衛さんの相談に乗る事にした。


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