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聖夜は皆で一緒に 後編

聖夜は皆で一緒に 後編

1

そんな騒がしい準備も何とか乗り越え、陽介達も到着し、夜七時盛大にクリスマスパーティがここに催された。


「じゃあ皆、せーの」


『メリークリスマス!』


部屋に鳴り響くクラッカーの音。実は毎年陽介たちを家に呼んで行っていたのだが、今年は七人という大人数でのパーティという事もあり、皆大盛り上がり。今日初めて会ったあやめさんもすぐに馴染み、今日は楽しい聖夜になりそうだ。


「そういえば雄一、お前最近仕事の方だ」


「まだまだ見習いだから、勉強不足なところばかりだよ」


「でもすごいわよね。まさか本当に医者になるなんて」


「国家資格取ったばかりだからまだ医者になってないっての」


大学を卒業してから、二年くらいたった去年、国家資格を習得した俺は、一応医者になるという夢は達成した。ただ、まだまだ見習いなので、本当に夢が叶うのはまだ遠い話になりそうな気がする。


「関口さんは医者なんですか。すごいですね」


「いや、だからそんな褒められる事はしていないって。彩芽さんの方がすごいと思うけどな」


「私もまだまだですって」


「でもあやめちゃんは私にとって、自慢の友達だよ。私なんかより全然立派だもん」


「そんな私が頑張れたのだって、千代ちゃんのおかげなんですよ?」


「そんな恥ずかしい事言わないでよもう」


そんな和やかなムードの中パーティは続く。けど何でだろうか、さっきからルシア達の口数が少ないような気がする。


「どうしたんだルシア、何だか元気がないんだが」


「え、あ、すいません。ちょっとこういうの慣れてなくて」


「お前がそんなこと言うの珍しいな。何かあったのか」


「はい…、ちょっと困ったことが起きまして」


「困ったこと?」

2

「え? 正月に緊急で帰らなきゃいけなくなった?」


「はい。年末年始はあちらでちょっとした催し物がありまして、掟で毎年参加しなければならないんですよ」


「なるほど、で、俺達としばらく会えなくなるから寂しくなったと」


「はい…」


まあ確かにそれはちょっと寂しくなるかもな。俺も年末年始は家族五人で過ごすつもりだったんだけど。それなら仕方がないか…。


いや、ちょっと待てよ。


「なあルシア、俺達人間がエルフの世界に行くことってできるのか?」


「一応あの扉があれば誰でも通れますけど」


「まさか雄一君」


「ああ。ふと思いついたんだけど今年は俺達がそっちの世界に行くってのもありなんじゃないかな」


「不可能ではないですけど…え?」


「じゃあ行くか、年末年始ルシアたちの世界へ」


『えーー』


という事で、急な話ではあるが、今年の年末年始は家族全員ルシアたちの世界で過ごす事になったのだった。


って、もうこれクリスマスの話と全く関係なくね?


まあ、とにもかくにもメリークリスマス


お正月特別編へ続く


お正月番外編もどうぞお楽しみに

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