22話目 お嬢様がお仕事を嫌がる理由
カッコが無い文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
今日も疲れた……
毎日毎日お嬢様は仕事を嫌がり
走り回って
隠れて
鬼ごっことかくれんぼをしてるよ
なぜ、お嬢様はあんなに仕事を嫌がるのだろうか
もしかして、何か理由が?
確かめてみよう
「お嬢様、本日のお仕事でございます
……って言ってもいないんですけどねぇ」
全く、今日はどこに行かれたのか
最近は、お嬢様が学んできておられる
どんどん隠れるのがお上手に
それは、素晴らしいこと
では無いんですけどね
そもそも、仕事をサボること自体ダメですよ
さて、今日はどこを探しましょうか
私の部屋はもう居ないと……
初心に戻れですね行ってみましょう
ルイスお嬢様を探し中
いなかった
てことは、どこに
あ、あそこはどうでしょう
主人の部屋にもいない
てことは、資料室か……いない
じゃあ……ん?
「お嬢様何をされているのですか?」
「あれ?ルイスどうしたの?」
「どうしたのって仕事ですよ」
「……いや」
「嫌じゃありません行きますよ」
「いやぁぁぁぁ!」
「……」
「無言怖いからやめて!」
よし、お嬢様を連れ戻した
それにしても、よくあんなところに
本棚の隙間だなんてびっくりした
いや、そんなことよりも
なぜあんなに嫌がるのか
その訳を確かめよう
今のところ、いつも通り仕事をしている
内容が嫌だと言うわけじゃないのか
なら、量が多いのか
子どもは課題の量が多いと嫌だという
いや、でもそんなことあるのか?
お嬢様は集中力はすごくある方だ
1度集中すれば
こちらから声をかけない限り
ずっと作業をしている
なら何が嫌なんだ?
思いつくもの全部違う気がする
お嬢様の行動に変化はない
仕事をする前だけあんな感じになるのか
「ルイス?さっきから何を考えているの?」
「お、お嬢様いつからそこに」
「ちょっと前からよ
ルイスがボーとしてたから
足をツンツンしようと思って」
「やめてください」
「そんなことよりも、なにか悩み事かしら?」
「……もう、単刀直入に聞きます
お嬢様が仕事を嫌がる理由とはなんですか?」
「え?」
「いつも、仕事の前必ず逃げていますけど」
「あぁ、それは……」
「それは?」
「ただ単にめんどくさいのよ」
……はァ?たったそれだけかよ
もっと他に何かあるのかと思ったわ!
「そうなんですね」
「仕事を初めてしまえばいいのだけど」
「では、これからはちゃんと逃げずに
仕事しますよね……っていないし!」
「あははは、やっぱりルイスは面白いわ
ねぇ、もうひとつ理由あるの教えてあげるわ」
「なんですか!」
「ルイスともっと遊びたいからよ〜
最近私隠れるの上手になったでしょ
練習したんだから
あら?立ち止まってどうしたのかしら?」
か、可愛すぎる!
なんて、理由ですか!?
「で、では、このまま続けるということで」
「ルイスわかりやすーい、あはは」