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24.騎乗チュートリアル

 採掘チュートリアルによって発覚した、STR不足によるチュートリアル不可状況。

これは早くどうにかせねばいかんよなぁ。


 そんなわけで町まで帰ろうと思うのですよ。

だからと言ってこのまま帰るのは癪に障るんだ。

だって、ここまで来たのに!

耐久走をとるためだけに来たんじゃないんだ。ダッシュをとるためだけに帰るのは嫌なんだ。


 そういうわけで探したところ、門番のお兄さんが言っていた騎乗チュートリアルを受けてみたいと思います。


「こんにちは。騎乗チュートリアルをお願いします」

「ああ。騎乗チュートリアルは何がいい? レベル0、レベル1、レベル2があるんだが。あ、勿論、全部選んでもいいんだぞ」


へ?


「全部……ですか?」

「勿論だとも。スキルは1つだが、難易度の違うチュートリアルをすることで経験値は増えるし、レベル1からは乗馬じゃねえからな」

「乗馬じゃないって、他に何が?」

「鳥とかイルカとか、陸上じゃないやつだ」


難易度高ぇな、おい。


「レベル0をお願いします」


馬以外の選択肢しかなくなったら受けよう。



 馬用厩舎に通される。中には大小さまざまな馬がいた。

「どれでも好きな奴を選んでくれ」

好きな奴をと言ってもね。

相性、良い奴とかいるかなぁ?

いたとしても、これっきりなんだよなぁ。

白黒栗毛、大中小。班もいろいろあって、瞳の色は黒に茶色、薄い青。

選べと言われても、数が多すぎて選べないんだが、どうすればいいだろう?


「もういい。行くぞ」

厩務員のおじさんがポニーを連れてきました。

「はい」

「ところで、馬に乗ったことは?」

「サイドで4鞍」

「ほー、サイドか。サイドタイプにするか? それとも跨がるタイプにするか?」

「一度、跨がるタイプをやってみようかと」

「じゃあ、跨がるタイプを持ってくるぜ。馬具の装着は?」

「したことありません」

「じゃ、馬具の着け方だけ教えるわ」

「お願いします」


 まず、馬具を着ける前にブラッシングするそうだ。するとしないで、従順さが違うらしい。

これってロールプレイングゲームだよね? そこまで凝る必要ある?


 次におじさんが外へ連れ出すためにつけた無口を外し、頭絡(とうらく)を装着させる。

ハミは前歯と臼歯の間にある歯のない部分で……こら、口を開きなさい。はい、開ける!

で、鼻先、よし。頭、よし。手綱は少し邪魔になるから木にくくっておこう。


 今度は鞍と腹帯だ。背中に取り付けて腹帯と鞍を固定し、腹帯を締める。


 後は自分の靴に拍車をかけるだけ。足首まである革靴タイプで本当に良かった。本来、長靴で行うべきなのだけど、なんとかなるだろう。

それに、跨がるタイプは初めてだから楽しみだ。


 木から手綱を取り、踏み台からポニーの上に座る。あ、違う。跨がる。


「チュートリアルは町につけば終了だ。町の貸し馬屋に返してくれ」

「はい。この子、お借りします」


 門を出るとゆっくりとポニーを歩ませる。跨がるタイプは楽だ。落ちそうにもならないし。なんでサイドしかやらせてくれないんだろう。まあ、股を開くのがダメなんだろな。


 徐々に歩みを早くしていき、走らせる。

いいな、馬。ポニーだけど、充分速い。

はっきり言って、私よりこの子の方が大きいしね。……うん。いや、私は成長期始まっていないから小さいだけなんだよ!


 なんやかや考えてしまったが、周りの風景も楽しみながらポニーを駆けさせる。そういえば、行きは周りを見る余裕なんてなかったものな。死にそうだったし。

と、ここでお楽しみは終わりのようだ。町の門が見えてきた。

徐々に足を遅らせ、ゆっくりと歩ませる。

これでお別れのようだ。


 貸し馬屋に着くと馬具を外してブラッシングする。

「今日はありがとうね」

ポニーは返事なのか、前肢で地を掻いた。


《騎乗チュートリアルが終了しました。

 馬を貸し馬屋に返してください》

《騎乗スキルレベル0を獲得しました》


「貸し馬屋では馬の他に鳥やイルカ、ドラゴンまで取り扱っている。また来てくれよ。騎乗スキルを手に入れたら制御スキルや召喚魔術スキルを手に入れるといいぜ。馬車をひいたり、馬を召喚できたりするんだ」

「はい! 是非ともやってみます! 教えて下さり、ありがとうございました!」


ーーー獲得スキルーーー

騎乗スキルレベル0

+VIT2


ーーー獲得報酬ーーー

100(コイン)

頭絡(とうらく) 馬具。


よし! 次は召喚魔術だ!

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