22.裁縫チュートリアル
インしました。綿花は順調に育ち、つぼみができてます。……ゲームだねぇ。この種は現実では4~5か月で収穫とライブラリで見ました。
紅綿(木にできる綿。紅い花が咲き、種子に白い綿ができる)はまだまだ若木です。それでも早いな。
柵のそばに植えたクズはいい具合に絡んでいる。
綿花や紅綿はともかく、クズはちゃんと綿にできるか怪しい。できなかったら飼料や葛根、葛餅にでもしてしまおう。
おっといけない。畑を見ていたら時間を忘れてた。
紡績、機織ときたら裁縫でしょう! と、いうことで裁縫を選択する。
「レベル0とレベル1とレベル2の裁縫チュートリアルがあるんだが、どれにする?」
は?
「えっと、内容はどうなっておりますか?」
「レベル0はスカーフとかが主流だな。で、レベル1がTシャツ。レベル2がジャケットだ」
難易度がっ!
「……裁縫を習得すれば、レシピは使えますよね?」
「まあな。もちろん、出来上がりはレベルしだいだぞ」
「レベル0をお願いします」
今日は時間が押しているのです。
今回やってきたのは婦人服店だ。ちょっとした製品は店で作っているところらしい。
「あらあら、いらっしゃい。プレイヤーなんて、5年ぶりだわ」
水色のワンピースに白いレースのエプロンと可愛らしく着飾ったお姉さんだ。20もいってないんじゃないかな?
……それにしても、5年ぶりですか。過疎だねぇ。
早速と、奥に通される。
「今日は裁縫レベル0のチュートリアルだったわね? 今日はハンカチを作ってもらうわ」
手渡されたのは刺繍の入った布地ーーだいたい30×30くらいーーと浅黄色に染められた細長い布地ーー0.5×40程度?ーーだ。
「布地の端に浅黄の布を縫いつけて欲しいの。裏表が均一になるように、まっすぐ縫いつけてね」
そう言って彼女は店に戻っていった。
え!?
布地と裁縫箱を見る。
レベル0、難しくないですか? 1や2にしなくて良かった……
まち針を刺すところから何度も試行錯誤し、何とかまっすぐ均一に留めると縫い始める。
早く終わらせたいと目が荒くなりそうなところをぐっと押さえて、細かく針を運ぶ。
目が荒いと見た目が悪いものね。商品にならないと思うんだ。
何とかハンカチは出来上がった。良かったんだよ! ちょっと時間を過ぎたけど、読書時間を減らせば……嫌だなぁ。
《裁縫チュートリアルが終了しました。
チュートリアル・カウンターに報告してください》
《裁縫レベル0を習得しました》
「あらあら、ありがとう」
いつの間にやら……いや、チュートリアルが終わったからか。彼女が戻ってきた。
「これでチュートリアルは終了よ。また来てね」
ーーー獲得スキルーーー
裁縫レベル0
+DEX1
ーーー獲得報酬ーーー
100C
ソーイングセット
早く戻らないと!




