19.5 登場人物紹介
挿絵は描きあがり次第、順次追加します。
登場人物紹介
橘 生三 (たちばな おみ)
ヒロイン、JK。
自営業・橘時計店の娘で、幼いころより職人である祖父、実父の手ほどきを受けて時計の修理を手伝っていた。高校では合唱部のソロを担当するほど歌が好き。
クラスメイトの梶本に突然交錯点に連れてこられたが、道中梶本と心を通わせる。
『永久カレンダー』の管理者"白金"が変化した星…が生まれ変わった人間だった事が判明。
くずかごに落とされて"不朽"の星の夢と分離し、現在くずに飲み込まれ中。
梶本 鉄 (かじもと てつ)
交錯点における『リピーター』の管理機械人形。個体名はタンタル。
優しく慇懃でユーモアを解する気遣いの心を持つが、消極的で人に左右されやすく自身(自信)がない。
役立たずの"カジモド"と呼ばれ、他の管理者やくずに嫌われて、煙たがられている。
"不羈"の星の夢の命令で生三を交錯点に引き入れた。
生三をくずかごに連れて行く道中で心を通わし、彼女を無事に元の世界へ帰すと約束したが、彼女の前世が"不朽"の星の夢(白金)とは気付かずにいた。
自分自身を全肯定した生三に感謝しており、また特別に感じている。
生三を助けるために交錯点のどこかにいるという『レトログラード』の管理人形に会いに行く。
星の夢
交錯点で繰り返し生まれるくずの集合体。沢山の願いを集めて星になるために交錯点を周回している。
強い星の夢は、抱える"願望"を象徴した名前を持つ。
"不羈"(ふき)の星の夢
自我を持ったまま生まれた星の夢。
元々は『クロノグラフ』の管理人形"アンチモニー"。
『永久カレンダー』の管理人形"白金"を誰よりも慕っていたが、彼女が星となってしまったため
後を追って星の夢となった。無邪気でわがままで、冷徹。
偶然夢の中で交錯点に落ちてきた橘生三が"不朽(白金)"だと気が付いて
梶本に交錯点に引き戻させ、"不朽"を分離させる計画を成功させる。
交錯点が壊れてしまえばいいという物騒な事を言い放っている。
"不朽"(くちなし)の星の夢
元『永久カレンダー』の管理人形、白金。
一度星になったが、色々あって橘生三に転生した後は自我を失う。
くずかごで分離するまでは完全に橘生三であったが、分離したことで再び自我を得、過去を思いだす。
自分を取り戻した後は人間・橘生三の部分をくずかごに捨てた。
なにがしかの思惑があるようだが、今のところ不明。
リピーターに"2度殺された"と独白している。
管理人形
交錯点に生身で迷い込んだある天才時計技師が作り上げた機械人形。
それぞれ、時計の7大複雑機構の機能を備えて交錯点を管理している。
ウォルフラム(タングステン)
『トゥールビヨン』の管理人形。男性型。
中性的な風貌のイケメン(生三談)。
感情のままに動く直情派で、星の夢を崇拝している。
何故か梶本に対し敵愾心を持っており、会うたびに突っかかっている。
現在、他の管理者と共に橘生三を飲み込んだことによって肥大化し交錯点を脅かしている『巨大くず』をどうにか食い止めている最中。
ベリリウム(デリリウム)
『クロノグラフ』の管理人形。女性型。
細身で陽気なおさげっ子。
とっちらかった支離滅裂な言動で、彼女と会話をすると大体こちら側が消耗する。
アンチモニーの後継機として作られたらしい。
現在対巨大くず戦の増援の為、5164と共にくずかごを目指している。
5164(レニウム)
『インジケーター』の管理人形。(おそらく)男性型。
フードを被った顔の見えない姿だが、声は皺枯れている。
現状管理者の中で最古参の部類に入るまとめ役。白金を尊敬している。
管理者として"不羈"の星の夢に従っているが、内心は快く思っていない。
交錯点中に沢山の同位体を持ち、それぞれの座標版に埋まっているが、意識があるのは1体のみ。
現在対巨大くず戦の増援の為、デリリウムと共にくずかごを目指している。
セレン
『ムーンフェイズ』の管理人形。女性型。
口下手だが仕事熱心で、一生懸命な姿で庇護欲を増進する愛らしい風貌の幼女。
くずかごに入れられた生三と会話して仲良くなる。
現在はタングステンと共に巨大くずの肥大化を食い止めるべく頑張って戦っている。
アンチモニー
『クロノグラフ』の初代管理人形。女性型。
レギュレーターに作られた二番目の人形。
白金を"おねえさま"と呼び心酔する、少々気が強いが天真爛漫な性格。
白金に世話を焼かれるタンタルを"カジモド"と呼び嫌う。
白金が星となった後、彼女を探すために"不羈"の星の夢となった。
プラチナ(白金)
『永久カレンダー』の管理人形。女性型。
レギュレーターに作られた一番目の管理人形。
他の弟妹達を作るまでずっと創造主の傍であらゆる機械人形に関する知識を教わる。
名前以外の一切の関与せず放棄した創造主に変わって弟妹たちに知識を教えていく。
弟妹達を誰よりも大事にしておりまとめていたため、みんなに慕われていた。
ある理由から"不朽"の星の夢となったが…。
レトログラード
『レトログラード』の管理人形。性別・個体名不明。
("不朽"の回想では)作りかけだったが、不可思議な力で創造主を呼び寄せた。
創造主
『レギュレーター』の管理人形。(おそらく)男性型。
最初の管理人形。元々は生身の人間であり、管理人形を作った創造主。
天才時計技師でオート・マタを作り上げたい一心で星の夢に願った結果、
交錯点そのものを作り替えて機械人形の破片とくずが生まれるようにした。
("不朽"の回想では)交錯点にたまにあらわれる"迷い人"の夢を管理人形に取り込ませることで飛躍的に進化した機械人形を作りあげるが、ある時から行方不明になってしまう。
作った機械人形たちに対して一切関与せず放置しているが、唯一最初に作り上げた"白金"だけを「私の白金」と呼んでいる。
空に流れる星の夢に狂気的なまでに心酔し、『一等星』の星の夢を作り上げると言ってどこかへ消えた。




